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Prologue - なぜスポーツカーか
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なぜスポーツカーでなければならないかは、スポーツカーでしか成し得ないものを想像すれば容易にわかる。 すなわち運転する喜びであり、その期待に応える高い質の走りであり、エンジンとイグゾースト(Exhaust:排気)サウンドの興奮であり、 ボディデザインの優美である。 これらは人の情感に強く訴えかける。 スポーツカーは車の中で最も エモーショナルな車なのである。 方や、ミニバンやワゴンの積載性の良さはあくまで実用のことだ。 便利だなと思うくらいで、 それに情感の入ることはない。 ボディデザインも、以前よりはましになったとは言え、積載が重要な車だから どうやったってずんぐりむっくりで美しくない。 走行性能など言わずもがなである。 あくまで目的は「積載」である。 スポーツカーはそれ自体が目的足り得る。 別に人を運ばなくても、遠くに移動しようとしなくても、1速→2速→3速と加速 していくだけで心が湧くのであり、3速→2速とヒールアンドトゥでシフトダウンしコーナーを曲がってGを感じるだけで 楽しいのである。 自分のイメージ通りにコーナーを曲がってくれれば、人馬一体感に痺れ「こいつやりおるな」と愛着心が沸く。 人と車との情感の対話ができるのがスポーツカーなのだ。 |