『おまえは死んだ方が良い』『おまえは死んだ方が良い』『おまえは死んだ方が良い』
『おまえは死んだ方が良い』『おまえは死んだ方が良い』『おまえは死んだ方が良い』
『おまえは死んだ方が良い』『おまえは死んだ方が良い』『おまえは死んだ方が良い』
『おまえは死んだ方が良い』『おまえは死んだ方が良い』『おまえは死んだ方が良い』
『おまえは死んだ方が良い』『おまえは死んだ方が良い』『おまえは死んだ方が良い』
『おまえは死んだ方が良い』『おまえは死んだ方が良い』『おまえは死んだ方が良い』
「わ〜〜〜〜〜!」
頭の中で繰り返される、奴の言葉・・・。
本当に、狂ってしまいそうだ・・・。
もう、本当は、狂ってしまっているのではないのか?
いっそ狂ってしまった方が良いのではないか?
やつの言ったとおりだ。
俺は、一人ぼっちだ。
こうやって最後まで一人なのか?
ああ、産まれてくる時も一人なら死ぬのも一人だ、何当然の事言ってるのか・・・。
俺は、もう、死ぬしかないのだろうか?
考えていた将来の希望も実は、何も無かった。
実は、将来の事なんか考えてなかったのかもしれない。
俺には、将来なんて無いのだから、考える必要も無かった。
それに、もう、あいつの事もわからなくなった。
何故、あいつは来てくれてたのか?どうして、あのようにしてくれていたのか?
奴が言うような事なのか?それとも本当に俺の事を思ってくれていたのか?
今の俺には、どうしても奴が言ってた方を信用してしまいそうだ。
もう、あいつは、来る事は無い。
あいつには迷惑をかけてしまったなぁ・・・。
ここで俺が死ねばあいつに迷惑をかけずにすむし、また、奴の声も聞かなくてすむ。
それに、もう、先は無いのだし・・・。
早いか遅いかの違いだ。
仮に俺がいなくてもなんら変わりが無いだろう・・・。
そして、俺は、近くの川に飛び込んだ・・・。
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僕は、その情報を聞き、彼が運ばれた病院に向かいました。
会社を途中で切り上げて病院に向かいました。
僕が病院に行くと上司に告げるといろいろ聞いてきましたが、僕は、友達が川に飛び込んで病院に運ばれたので急いでいかねばならないと言ってそのまま病院に行きました。
彼はそこまで追い込まれていたのだろうか、僕がそれを引き起こしたのでは無いだろうか?
彼の所にここ4週間一回も彼に会いに行けなかったのです。
彼の一番辛い時に行ってやる事が出来なかったのです。
しかし、僕が、彼を助ける事や長く生かすことは出来ないのです。
それに、僕だって体は一つしか無いので、彼にばっかりかまってやれないのは事実です。
彼にだってその事はわかっているはずでしょう!
僕は自殺の理由は、僕じゃないと自分に言い聞かせたかった。いや、言い聞かせていた。
自分を責める思いと自分を肯定する思いのぶつかり合いが僕の心の中で行われていました。
病院について、おばさんと会いました。
彼は、医療の甲斐があって一命は取り留めたが、まだ意識は戻って無いとの事です。
僕は、その言葉だけでほっとしました。
これで彼が死んでたりしたら一体どうしたら良いのか?と思ってました。
僕は、一生この不安な気持ちを持って歩まないといけないのかと思い恐れを感じてしまっていました。
また、おばさんは彼の病気の事を病院で今日始めて聞いたそうです。
おばさんはあまりにもショックだったみたいです。
また、今回の自殺騒動は、この病気の為と孤独が原因だろうと言う事でした。
僕は、この『孤独』と言う言葉に引っかかりました。
この言葉によって再び自分を『責め』の思いが表れました。
やっぱり、僕が行かなかった事によって彼を孤独にさせてしまったのか・・・。
もし、僕が行っていれば彼は、自殺などはしなかったのではないか?
しかし、もう一方では、『怒り』の思いも表れました。
僕だっていつも一緒じゃない!
また、人間、『孤独』を感じないわけが無いじゃないか!
会ったらこう言ってやろうとも思いました。
『僕には、僕の人生も有るのです。君と一緒にず〜っと一緒と言うわけにはいかない。また、君は、この人生の最後まで一生懸命生きなければならない。たった一度しかないのだから・・・無駄にしちゃ駄目だよ!』
確かに辛い事だろうが、だからと言って自殺して良いというわけでは無と僕は思います。
だからこそ、なおさら生きないといけないように思います。
僕は、しばらく病院の中で彼が目を覚ますのを待ちました。
そして、彼は目を覚ました・・・。
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僕は、彼が目を覚ましたという事を聞き、ホッとしたのと同時に彼への怒りも込上げて来ました。とりあえず、彼の顔を見ておこうと思いました。
ところがお医者さんは、今日は報告だけで済ませてしまい、面会は遠慮して下さいと言われました。
というのは、この日、彼は誰にも会いたく無いとの事でした。
そこでお医者さんも仕方が無くこの様に報告したのでした。
自殺をしようとした人間を更に追い込む事にもなりかねないですからね。
この日、僕は、言われるまま家に帰りました。ただ、なんとも言えない思いを抱えてですが・・・。
そのなんとも言えない思いは、彼に対するものと僕自身に対するものの二つである事は、わかっています。
自分を責める思いと彼を責める思いこの二つです。
今は、まだ整理しきれていないです。
もし、あの時あのまま彼にあっていたら、ただ、怒りだけを彼にぶつけていただろう。それぐらい、僕は、整理できていなかった。つまり、僕自身混乱していたという事になる。
なら最初は、その混乱を整理しないといけない。
当時の僕もその事に気が付くことが出来た。
その為、この思いを整理しようと試みた。
彼は、確実に僕を頼りすぎていたのではないか?これは、彼に聞かないとわからない事だが、それがわかれば、その旨を彼に言わねばならない。いつも、彼と一緒にいれるわけではないという事を、それに、自分でその頼る物を見つけないといけない。
彼には、それを見つけてもらわないといけない。でないと、彼は、また、自殺をしてしまう。
彼が、僕を頼りにしたわけでなく、死を待つ事の恐怖などを感じているならば、僕はどうする事も出来ないかもしれない。出来るだけ話し相手になってくれる人が多くないといけない。
僕は、ここで考えた。それは、彼が一番したい仕事をした方が良いのではないか?という事である。というのは、仕事によって病気のことや死ぬ事などを熱中して忘れられるという事と目標というものが出来るのでは無いだろうかということからであります。
しかし最後に、中途半端な偽善行為は良くないと言う事に気が付かされました。相談とかアドバイスをしたのは良いが、結局、肝心な時に僕は彼のところにいてやれなかった。何もかもが中途半端なのだ!彼は僕を、信頼してくれたのに僕は、それに応えられなかったのだ!
しかし、いろいろ頭を整理しようとしたが結局、混乱する一方であった・・・。
これからやろうとしている事は、どれも中途半端な気がして仕方が無かった。また、同じ事の繰り返しじゃないか?
僕は、悩んだ末、翌日、彼の主治医の所に行った。
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「自殺は、彼自身の内面の葛藤からだろう。」
との事だ。
僕が帰ってから、先生は、彼と話したようだ。その結果、彼自身で彼を追い詰めたと言う事がわかった。
「君は、彼とは幼馴染だそうだね。彼の為に何かしたいという事は、わかるがその限度がある。何もかもしようなどと考えてはいけない。君が彼にしてやる事は、昔と同じように普通に振舞ってやると言う事だ。確かに、彼の病気を知り、いろいろ心に複雑な物が現れたかもしれない。それを表に出すなと言うのは無理な事だし、普通に振舞うのも難しいかも知れないが、あまり、彼の病気を意識しすぎてはいけない。」
普通に振舞う。
僕は、普通に振舞うと言う事をしてきたつもりだったが、少し行き過ぎた所も有ったようだ。彼に干渉しすぎたのだろう。
僕は、先生に向かってこう言った。
「僕の行き過ぎた点はどのような所だったのでしょうか?」
先生は、
「行き過ぎたところ?君は、行き過ぎた行動をしたのかね?して無いだろ?」
僕は、驚いた。てっきり僕が責められているように思ったのにこの返答だったからだ。
「変にアドバイス染みた事を言ったり、将来の事を一緒に話したりはしました。」
「良いのではないの?それが行き過ぎなのかは、私にはわからない。彼も納得して『もう、やめてくれ』とは、言わなかったのだろ?」
「はい。そのような事は言っていませんでした。」
「なら問題無いのではないでしょうか?確かに、君は、彼が病気になってからでもずいぶんと会っているみたいだし彼に会うということを辞めなければ良いのではないかな。」
「そう思っていました。けど、結局、僕は、彼と数週間会えなかったのです。だから、彼は、もう会ってはくれないかもと思ったかもしれません。」
「思っただろうね。彼は、病気によって心の状態も不安定だしね。」
「なら、責任は僕なのですか?」
「言ったでしょ。彼は病気で不安定になっているって、今の私たちにとってはちょっとした些細な事でも彼の心をボロボロにします。だから、その不安な心を出来るだけ安定にさせる必要があります。」
「どうやって・・・。」
「あえないなら、電話や手紙、メールでも良いから出して上げれば、少しはましじゃないかな。」
「僕も、最初はやっていました。しかし、そのうち、時間に余裕が持てなくなり、それらが出来なくなってしまいまして・・・。」
「毎日やろうと考えずに、忙しいならその旨を一回でも良いから報告したり、ちょっとした時間にちょっとした電話を入れたりできたら良いね。」
「君は頑張りすぎですね。もっと肩の力を抜いて下さい。」
そう言って、先生は、着いて来なさいと言って廊下に出た。
それから、数分歩いて、彼の病室の前まで来た。
未だに、「面会謝絶」の表示がしてある。
「ああ、もう、面会は出来るのですけどね・・・。」
部屋に入ると、彼はいた。
ベッドに寝て天井を向いていた。
彼は、僕と先生に気が付いた。
彼は、先生にちょこっとお辞儀をしたように見えた。
そして、僕の方を見て、
「よ、おはよ・・・。」
僕は、思わず、「あ、おはよう。」と言った。
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彼は、思った以上に元気だった。
先生がいるのに関係なく無邪気に昔の話をしたり、冗談話をしたり、時には爆笑したりして、看護士さんに注意されたりしたり・・・。
「本当に、あの時はさあ・・・」
「へ〜そんな事あったか?」
「そうそう有った有った!」
など彼はいろいろ話した。
彼がこんなにも楽しそうに話をするから、今まで悩んでいた事が吹っ飛んだ気がした。
先生が
「もう、こんなに元気になったんだから退院する?」
と冗談っぽく言った。
「え?良いのですか?」
と僕が問い返してしまい、先生も彼も笑ってしまった。
「おい!俺の台詞おまえが取るなよ!」
先生も
「う〜ん、僕も君が彼の前に返答するとは思って無かったよ。ずいぶん、彼も安定してるからね、近いうちに退院は出来るだろうけどね。」
僕は、先生の「けどね」と言う言葉を聞き逃さなかった。
先生が言った。
「うん、元気そうだから、近いうちに大部屋に移る準備とかもあるだろう。それに、僕は、そう長々と居座れないからここらで抜けさせてもらうよ。二人で気にせずに話してね。けど、あまり他の人に迷惑がかからないように・・・。」
僕も実は、今日はこの後すぐに会社に行かないと行けなかったので
「すいません、僕もここにいておきたいのですけど、これから仕事にどうしても出ないといけないのでこの辺でお暇させてください。」
そして彼の方を見た。彼は、眠そうな顔をして、
「そうだったのか、わざわざ見舞いに来てくれてありがとう。」
と言って、
「どうも、ちょっと騒ぎすぎたみたいで疲れたから寝かせてもらいます。」
彼は、そのまま寝てしまった。
僕は、病室を出て仕事場に向かった。
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彼は、小部屋から大部屋に移ったのは、すぐ後の事だった。
僕は、その事を聞いたのは、彼の主治医の所に例のことを聞きに言った時だった。その時まで僕は、彼に会いに行く事が出来なかった。それぐらい、実は、仕事が忙しいのだ。
「先生、彼は後どのくらい生きられるのでしょうか?」
僕は、かなり大胆な質問をしてしまった。当然、遺族でないのでその回答があるわけでも無いだろうが・・・。
先生は、少し驚いた顔をしていた。しかし、すぐに気を取り直して、
「知ってどうするのです?」
僕は、
「どうもしません。ただ、先日来た時先生が、『近いうちに退院は出来るだろうけどね。』と言っておられたのを聞いて、『退院できるけど、すぐに入院しないといけない』というように聞こえたのでちょっと気になりまして・・・。」
先生は、
「気になるぐらいでは、教えられません。」
と言ってから、先生は、
「と言っても、私も人間です、彼の本当の残された時がわかるわけ無いでしょ。」
僕は、何も言えなくなった。
確かに、確実な事は言えるわけが無い。
彼から聞いてるのは、「長くは生きられない」という事だけだ。
少し、辺りは静まり返った。
その静けさを取り除いたのは、先生のこの一言だった。
「残された時間は正直言ってわかりませんが、ただ言えることは、前に比べて悪化しているという事だけです。」
僕は、その言葉に唖然とした。
「悪化している・・・・」
「はい、病気の進行が前に比べて早くなりました。このままだと、前に言っていたよりも早くなる可能性があります。」
「だから、退院できてもこのままでは、すぐに入院となってしまいます。それは、彼が、望むならですが・・・。」
僕は、彼の余命があまり無いということが今回わかった。先生がいろいろ詳しく説明してくださり、本当に彼は病気で長くないという事が今日、やっと実感できた。今までは、心の中でどこか甘い考えがあったりしていた。
最後に、僕は先生に聞いてみた。
「彼は、その事を知っているのですか?」
先生は、
「・・・悪化したと気が付いたのは、今回の入院の時わかった。前回、君が来てくれた時には、ちょっと気になる数値が有っただけで、君の思ったような事は全く無いとは言い切れない。今回の入院は、理由が理由だけで病気が悪化したなどを彼に言えば更に落ち込ませる事になると思い、今回は、まだ言ってはいない・・・。」
彼は、まだ、知らない・・・。
僕は、また、重い荷を背負ってしまった。
先生は、
「すまないね。本当は君にこの様な事を話す事は無かったのだけど、彼があまりに君を信頼しているからね。君には知っておいてもらっても良いかなと僕の個人的な判断で君に聞いてもらった。」
と言ってくれた。僕は、正直言って、「信頼」という言葉に心打たれた。
彼に信頼されるような事は、僕はしていないのに、彼は信頼してくれてる・・・。
僕は、その後、彼のいる大部屋に行きました。
彼は、寝ていました。その隣に、彼のお母さん、つまりおばさん、がいました。
おばさんは、僕の事に気が付いて、お辞儀をしてこう言った。
「いつも、来てくれてありがとうね。これからもこの子をよろしくしてあげて下さい。」
僕は、何も言えなくなった・・・。
僕は、思った、『僕のやれる事だけは全力でやってみよう。彼が後、どれだけ生きれるかわからないが・・・。』
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俺が目覚めたのは、病院のベッドの上だった。死ぬつもりで川に飛び込んだのだがやはり死ねなかった。
俺が目覚めた事を知って回りが少し騒がしくなった。
「先生呼んで来て。」
「目を覚ましました。」
とかいろいろな言葉が聞こえてきた。
少し、時間が経ってから先生が来た。
「気が付いたかね?」
俺は、少しうなずいただけだった。
「全く君も無茶するよ。死ぬつもりだったのだね?」
と先生は、当然の事を聞いて来た。
「ま、返答は聞かなくてもわかる。いろいろ話したい事はあるだろうが今日は、まだ目覚めて間もないから今日は遠慮しておくよ。意識が戻ったのなら問題ないだろう。それから、君の家族の方々が来ておられるがどうする?」
と先生は聞いて来た。
「いきなり君にこの状態で返答させるのは酷な話だろうがね。今日は止してもらうか?」
俺は、出せるだけの声を出してみた。
「・・・せ、先生・・、家族・・・だけ・・・です・・か?」
「家族と、君の友達と言う方だけだよ。」
あいつか?あいつも来てくれたのか・・・。けど、俺は、
「・・・先・・・生・・・すい・・ま・せ・んが・・・家・族・・だけ・・・に・して・くれ・ま・・・せん・・・か・・?」
先生は、うなずいただけで何も言わなかった。
先生は、外に出て行き、その旨を報告したのだろう。
病室に家族が入ってきた。それを見て俺は、再び眠りに落ちて行った・・・。