ある雨の日・・・

 

 

「きゃぁぁ〜!」

私は、大声を上げて目を覚ました。すると、一人の人が近づいてきて、

「おい!アキナ大丈夫か!?」

と聞いてきた。私は、その人が、ケンだと言う事に気が付いた。

「はぁはぁはぁ〜け、ケン・・・?こ、ここは?」

と私がケンに訪ねたら、ケンは、

「会場の控え室。俺は、てっきり、お前も流れ弾に当たったと思ったぞ!あんな、大声出して・・・」

と言った、私は、何か忘れている。そう、忘れてはならな・・・あっ!

「ケン!レオンさんは・・・?レオンさんは・・・・?」

と聞いたら、ケンは、

「・・・一応、病院には運ばれたが、恐らく・・・」

と言った、つまり、レオンさんは、即死ではなかったが、それでも、ケンの診たてでは、無理と言う事・・・。それを聞いた私は、何故か泣き出してしまった。それを見てケンは、驚いて、

「おい!アキナ、どうした?さっきもそうだが、撃たれてもいないのにあんな大声出して、それに今も・・・」

と言いかけたが、ケンは最後まで言わなかった。どうも、ケンには分かったようだ私の今の状況が、だから、私は、

「・・・目の前で目の前であの人は、私の目の前であの人は、撃たれたの・・・私・・・」

するとケンが、

「もう言うな・・・分かった、分かったから・・・」

と言い出した。そして、

「少しここで休もう!確かに、普通、目の前で人が撃たれ死んだんだ。あのような態度は当然と言えば当然だ。確かに、何故お前が?と言う意見は、うちの党からは数有った。けど、言わせておけ!」

と言ってそれ以上言わなかった。

しばらく、私達は、黙っていた。私は、その間、ずっと泣いていた。ただ、ずっと・・・。何故か、涙が出てくる。これほど、人の死って悲しい物なの?知らない人なら何も感じないんじゃなかったの?ちょっと話しただけなのよあの人とは、知らない人なの、でも、少し話しただけでこんなにも悲しくなるの?なら、知ってる人なら・・・?これ以上の悲しみなの?そして、あの人とは、もう二度と話せないの・・・?

そう思うと、私は、悲しくて悲しくて仕方が無く泣いていた。

それを見ていたケンは、何かを言おうとしてたが、何も言えずに椅子に座っている。

しばらく時間が経っただろう。私は、ずっと泣いていた。すると、ケンが、

「・・・話したくは無いが、俺の昔話を聞いてくれるか?」

と言ってきた。私は、無視したが、ケンは、喋りだした。なら、聞かなくて良いのでは無いだろうが・・・。

「昔、そう、俺の最後の仕事だったよ。それまで、俺は、絶対に撃った後を見なかった。それは、お前にも教えてきた様にだ。俺は、その日、何故か見てしまった。そして、それ以来、撃てなくなった。見てしまったが故に・・・。そう、俺も死を見ては来なかった。だから、見てしまった瞬間に俺は、もう、駄目になった・・・。お前もそろそろ潮時なのかもしれない。確か、俺もお前と同じ歳にこの仕事が出来なくなったのだ・・・。お前が家に来たときには既に仕事としての銃を握ってない。」

私は、その事が耳に入った時、一瞬、ケンを恨んだ・・・ならどうしてそれをその時教えてくれなかったの?その時教えてくれたなら、こんな仕事しなかったのに・・・。どうも、それが通じたのかケンは、

「う・・・すまん、確かにこんな話は、最初にするべきだったな、だが、あの時、俺もお前も何も無かっただろ?結局、こうやって生きていくしか無かったんだ。」

と言った。確かにあの時は、あれしか道が無かった。それは、言われなくても分かってる。あの時、ケンからこの技術を教えてもらってなかったら私達は、とっくに終わっていた。でも、今思うと、あの時終わっていた方が良かったのかも知れないと思った。それなら、こんな悲しみを再びしなくてすんだ・・・あれ?再びって?

私達は、そのまま黙ってしまった。私は、気持ちは落ち着いてきた。

その時、ドアが開いた。

「アキナさん!大丈夫ですか?」

とドアが開いた瞬間聞いてきた人がいた、そう、スピアだった。私は、首を縦に降った。それを見て、ホッとしたらしく、

「それは、良かったです。先生と一緒に倒れてまさかと思いましたよ。無事で何よりです。」

と言った。でも、私は、聞かないといけない事が、でも、声が出ない、泣きすぎていた為、思ったように喋れないのだ。それを見たケンが代わりに、

「ところで、あの人は・・・?」

とスピアに聞いたら、思いがけない人が答えた。

「そうね、御丁寧に二発も当てたんですものね!死んでない方がおかしいわよね。貴方も死んだと思ったんじゃないの?ケン・・・?」

とミサキさんが答えた。ケンは、それを聞いて一瞬驚いたが、すぐに何時もの冷静さを取り戻して、

「・・・ミサキさん・・・久しぶりですね。」

と言った、どうも、ケンとミサキさんは知り合いのようだ。すると、

「まさか、アキナさんの兄って貴方だとは思ってなかったわ。貴方、何時からそんなにも優しくなったのかしらね?それとも、貴方そっち系の趣味?」

と言った。対するケンは、

「・・・流れ上ね・・・それに、俺にだって妹ぐらいいますよ。」

と言ったら、ミサキさんは、笑って、

「じゃあ、彼女に事故にあったご両親の話ししてあげなさいよ。彼女、可哀想に何も覚えて無いのよ。十年以上前の事・・・」

すると、ケンは、

「何時も話してるのですがね。俺も両親とは喧嘩別れして出てきて、それ以来会ってなかったのでね。そして、事故・・・結局、喧嘩して家出してから十数年、家には戻ってなかったので・・・妹がいる事も葬式の時知ったぐらいですし・・・。」

と言い放った。どうも、ケンには、もしもの時の道具は有った様だ。すると、ミサキさんは、

「まあ良いわ。それより、例の事件、まだ、私達は、貴方を疑ってるのよ。約十年前の事件。私の党の人間が夫婦で殺された事件よ!証拠は無いけど、何時か尻尾を掴んでやるから・・・。」

と言って、部屋から出て行こうとした。そして、止まってから、振り返って、

「アキナさん、レオン君は、大丈夫、持ち直したそうよ!安心しなさい・・・」

と言い最後に、

「もし、そこの人がやってたなら、話しは変わったでしょうけど・・・」

と言って、部屋から出て行った。

私は、それを聞いて、

「え・・・?」

と顔を上げた、すると、スピアが、

「先生は、何とか持ち直したのですよ。まさに奇跡でしたよ。撃たれたところが不幸中の幸いだったそうです。でも、今までの暗殺者じゃなかったから良かったと言ってました。今までなら、頭を狙っていたので・・・。」

と言った。私は、それを聞いてホッとした、そうしたら、急激な眠気が襲ってきた。私は、そのまま、眠りの中に落ちて行った。

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