ある雨の日・・・

 

 

「あれ・・・?朝・・・?」

私は、何時もの朝の光で、何時もの天井を見ながら目を覚ました。あれ?でも、どうやって戻ってきたの?確か、私は、あの会場の控え室で意識をまた失ったような気がするのだけど・・・。

「ようやく起きたか。」

と私に向かって言ってきた。私は、

「け、ケン・・・あれ?ひょっとして、ケンが私の家まで運んでくれたの?」

と言った。その時、

「あっ!アキナさん起きられたのですか?」

ともう一人、聞きなれない声が聞こえた。私は、

「え・・・?」

とその方向を見た、そこには、いるはずの無い人間がいた、そう、スピアだ。

「おはよう御座います。アキナさん。すいません。黙って家に上がってしまって・・・。」

と言ってきた。だから、私は、

「あ、は、はい・・・って、あれ?どうして、スピアさんが、こんな所に?」

と聞いたら、ケンが、

「お前を運ぶのを手伝って貰ったんだ。と言っても、彼自らが名乗り出てな。あの会場、にこれ以上いられないから、出る事になった。俺がお前を担いでとりあえず、お前の家に送り届けると言ったら、彼が、手伝いますって言ってな。断る理由も無いので着いて来てもらったわけだ。」

と言った。それを聞いて、私は、もう一つ、確かめないといけない事に気が付いた。私は、自分が何を着ているのか確かめる為に、ベッドを出た。いくらなんでも、彼らに着替えさせられていたら、本当に怒る!それを知ってか、ケンは、あの会場にいた時の服のまま、ここに寝かせていた。そう、レオンさんの赤い血が付いた・・・。

「いやな、彼がいくらなんでもこのままベットに寝かすのは、まずいだろって言ったけど、俺は、着替えさせるなんて命が幾つ有っても足らないと言って止めたんだ。だから、安心しろ・・・」

と言った。まあ、着替えさせなかったからよしとしよう!

すると、ケンが、

「さて、俺は、本部戻ってから家に帰るとするわ。服も本部だし。お前も取りに行っとけ・・・いや、俺がついでに取りに行ってやるよ。今は、本部に顔出し辛いだろ?」

と言った。確かに、今、本部には顔を出し辛い・・・だから、私は、

「ケン・・・お願い・・・」

と言った。すると、ケンは、

「分かった・・・明日の朝には、持って来る・・・」

と言って、出て行った。

 

さて、うちにまだいるもう一人をどうするかが問題だ・・・。

そう、スピア・・・何故、彼がケンに着いて来たのか分からない。とりあえず、このまま、沈黙ではいけないと思って、

「ところで、スピアさん?何時までここにはおられるのですか?」

と聞いた。すると、

「うぅ〜ん、とりあえず、先生が良くなるまでは、いると思う。」

ととんでもない事を言った。私は、

「えぇ〜!!!レオンさんが治るまでここにいるの?」

と聞いたら、彼は、

「はい、じゃないと家には戻れませんし・・・。」

と言った。ちょっと待って、レオンさんが治るまでうちにいる気?それは、何かとまずいわよ!だから、

「で、で、でも、うちにそんな期間いても仕方ないわよ。こ、こ、こ、こんな、な、な、な、何も無いところでに・・・。そんな事より、どこか借りて・・・そうだ、この近辺にも貴方の党の支部みたいなの有るでしょ?そこの方が・・・」

と言ったら、スピアが、

「え?僕が、アキナさんの家に?まさか、アキナさんが仰ったように確かにこの近くにもうちの党の支部が有りますから、そこで寝泊りです。」

と言った、あれ?まさか、私、勘違いしてた?だから、もう一度私は、聞く事に、

「ところで、スピアさん?何時までうちにおられるのでしょうか?」

と聞いたら、スピアは、

「う〜ん・・・そろそろ、先生の所に行かないと駄目なんだ。だから、もうすぐ出るよ。」

と言った。スピア、先生の所に行くんだ。だから、私は、

「それって、お見舞い?」

と言ったら、スピアは、

「それに近いかも・・・。でも、まだ、意識は戻られて無いので・・・。」

と言った。私は、

「なら、私も着いて行って良い?」

と聞いたら、スピアは、驚いて、

「え?本当に?」

と聞き返した、だから、私は、

「レオンさんが、生きておられる姿を見たいのです。私、あの時・・・」

と言ったら、スピアは、

「確かに・・・あの時の君は、真っ青な顔だったからね。なら、一緒に行こう。」

と言ってくれたので私は、

「はい」

と言った。

 

私とスピアは、レオンさんがいる病院に行く事になった。私達二人は、街を歩きながらその病院に向かった。病院の周りは、報道陣が囲っていた。やはり、昨日の事件の事だろう。私達は、関係無い顔をして、中に入り、そのまま、レオンさんがいる階の詰所まで来た。

「あの〜すいません、レオン先生の秘書のスピアですけど・・・」

とスピアは、詰所で中の看護師さんを呼んだ、すると、一人の看護婦さんが、

「あ、はい!昨日の若い方?」

と言ってきたのでスピアは、

「はい、そうですが、どうです先生は?」

と聞いたら彼女は、

「まだ、あのままの状態です。」

と言ったので、スピアは、

「そ、そうですか・・・。」

とそれを聞いてガクッと首を垂れた。そして、

「何か有ったら党支部まで連絡下さい。と言っても昨日言いましたね、すいません・・・」

と言った。すると、彼女は、

「貴方もお疲れでしょ?帰って休んだらどうです?昨日と同じ服で来られて・・・」

と言われてスピアは初めて昨日の服装のままだと言う事に気が付いた。

「あっ!確かにそうでした・・・。そうですね、このままでは、確かにまずいですね・・・。」

と言い返した、そして、

「一応、先生を御見舞いしてから帰ります。」

と言ってお辞儀をしてそこから離れた。私もそれに真似てお辞儀をした。すると、彼女は、

「あっ!そうそう、今日の朝、レオンさんICUから個室に移りました。その事すっかり忘れてました。」

と言った。すると、スピアは、

「と言う事は、回復してるって事ですか?」

と聞いたら、彼女が、

「峠は越したと言う事らしいですが、まだ、面会謝絶ですから・・・。」

とそれを聞いて、スピアは、

「と言う事は、先生の姿を見る事は出来ないのですね?」

と聞いたら、彼女は、

「はい、まあ、それだけではなく、ただですら、運ばれた理由が理由だけに出入りは、かなり厳重です。」

と言った。つまり、私達は、レオンさんの姿を見る事も出来ないと言う・・・。すると、スピアが、

「・・・分かりました。」

と言って、お辞儀をしてから歩き出した。私もそれを追った。

私達は、病院から出た。すると、スピアが、

「あの〜僕、一応、本部に戻りますね。それじゃあ・・・」

と言ったので私は、

「え・・・あ、はい、昨晩はありがとう御座いました。」

と言って私は、お辞儀をした。すると、

「いいえ・・・あの〜・・・」

と何か言いたそうなので、私は、

「え?何?」

と聞いてみたら、スピアは、

「ま、また、会えますかねぇ?・・・え、いえ、まだ、僕もこの街に先生が治るまでいるわけですし、また会えるかなぁ〜なんて思ったりしてね。あはははは・・・それに、この街の事何も分からないので出来れば教えて欲しかったり・・・いえ、無理なら良いんですよ。」

と言った、あれまぁスピアってこんな人だっけ?でも、私も同じ様にまた会えないかなぁ〜なんて思っていたから私は、

「良いですよ!と言っても私もあまり、この街を隅から隅まで知ってるわけじゃないんですけどね。それに、レオンさんの事も気になりますし。私一人じゃ病院前で門前払い食らうだろうし・・・。また、会いましょうよ!」

と言った。すると、スピアが、

「じゃ、じゃあ、今日はどうです?あっ!ごめん・・・今日は、僕が無理だ・・・じゃあ、明日はどうです?」

と聞いてきたので、私は、

「スピアさん落ち着いて!明日?良いわ。じゃあ、何所で待ち合わせする?そうだ!一番最初に出会ったところにしましょうよ!あの、私と貴方が正面衝突したあの場所で待ち合わせ!いい?」

と聞いたら、スピアは、

「分かりました。じゃあ、明日・・・ところで何時ぐらいです?」

と聞いてきた。確かに時間指定してなかった。だから、私は、

「正面衝突した時間で・・・嘘嘘!10時ぐらいにあそこで・・・」

と言ったら、スピアは、

「じゃあ、また、明日!」

と言ってそこを立ち去った。私は、家に帰る事に・・・

その時、私は、ある人影を見つけてしまった。そう、会話に夢中だったが、私達を見ている視線を感じていた。そいつが、どう動くか気になったが、私達が別れたとたん動き出した。私は、そいつの後ろを追う事にした。今日は、昨日と違って護身用の拳銃も持ってる。

私は、そいつを追ったが、どうも、そいつもそれが目当てだったらしく、目立たない場所まで来てそこに立ち止まった。そして、

「着いて来てます?アキナさん・・・?」

と私の名前を呼んだ。どうも、そいつは、私に着いて来て欲しかったようだ。でも、私は、相手が何者か分からない為姿を現さなかった。すると、

「着いて来てないのですか?」

と聞いて来たので、調度、ここで大声で叫べば、ビルの壁で響いて、私の居場所は分からないから、大声で、

「貴女は何者?どうして、私の事を知ってる?」

と叫ぶと、彼女は、笑いながら、

「やはり、着いて来てましたか・・・それにしても、貴女は何所にいるのです?姿を見せなさい!」

と言った、どうも、私の居場所までは分かっていないと見た。

このまま、敵なら銃で

 

・・・嫌もう嫌・・・私は、相手が敵であろうが味方であろうが、もう、撃てない・・・。

 

そして、私は、撃つくらいなら、撃たれた方が良いと思って、正直に姿を現した。その行動にまた、彼女は驚いた。

「・・・もし、私が貴女を狙っていたら死んでますよ・・・」

だから、私は、

「もし、殺す気ならあの時撃っていたでしょ?」

それを聞いた、彼女は、

「でも、貴女は、それでも警戒していた。だから、何所にいるか分からないようにした・・・。若しくは、私が、敵なら殺す気だったはず・・・。」

と言ったので私は、

「最初はね・・・でも、もう、撃ちたくは無い・・・撃つくらいなら撃たれた方が良いと思って出て来たまで・・・でも、貴女は撃たない。」

と言ったら彼女は、

「そう、分からないですよ。あの時、撃つ気は無くて、この時を待っていただけかもしれませんよ。」

と言ったから、私は、

「それなら、早く撃ちなさい。」

と言った。すると彼女は、

「ふぅ〜どうも、噂とは違うようですね。アキナさん。昨日の貴女の態度と言い、今の貴女と良い、もっと冷酷で人を人とも思わず撃ち殺していると聞いてましたが・・・特に昨日のあの姿は、あのアキナなのか?と私は目を疑いましたよ。いきなり、あんな可愛らしい悲鳴を上げて倒れてしまって・・・。」

と言った、それを聞いた私は、

「そう・・・レオンさんを狙ったのは貴女なの・・・。でも、良かったわ。貴女のお陰で彼死なずに済んだ。でも、貴女、わざと急所外したの?二発撃って一発も急所当たって無かった。どうして?」

と聞いた。しかし、そう言ってる私は、裏では、怒りが有った。そう、この女がレオンさんを撃ったと言う事自体許せないでいる。それを聞いたそいつは、

「練習通りですよ。一発目で殺さず二発目で仕留める。私はそう習ったのです。貴女と違う人からね。貴女は、どうも、頭を狙って即死させると言う方法らしいのですが、それでは、外れる可能性が高いわけです。だから、私達は、二発打ち込むと言う方法を使ってます。しかし、二発目は、それ以上狙えなかった・・・そう、貴女がいたから。あのままでは貴女に当たっていた。だから、外したのよ。でも、そのお陰で可愛らしい物が見れたのはついていました。あの悪名高い貴女のあんな可愛らしい姿を拝見出来たのですから・・・。」

それを聞いて私は、恥ずかしくなった。自分でも顔が赤くなってるのが分かる、それを相手に知られてたまるかと思ったが、彼女は既にそれを知ってる。

「とりあえず、今日は、挨拶よ。この世界の先輩に対してのね。でも、貴女、もう、銃は握れないのでは?握れるなら今日私と貴女どっちが上か証明しても良かったのですけどね。でも、こんな貴女とやっても仕方が無い。」

と言って私に背を向けた。私は、特に何もしなかった。すると、彼女は、

「貴女が私を売るとは思わないから、私の名前は、ファース・・・と言っても本名じゃないけど。と言っても本名なんて無いんだけどね・・・。」

と言って私の前から消えた。その消える前に、

「今回、私は、ターゲットを殺し損ねた・・・。でも次は、必ず仕留める・・・。」

と言ったのを聞いた。どうやら、彼女は、まだ、レオンさんを狙う気だ。だから、私は、

「もう無理よ!一撃で仕留められないようなら二度目は狙わない方が良い!これからガードが硬くなるのよ!」

と言った。しかし、彼女は既に消えた後だった。だから、私は、そのまま、その場を立ち去る事にした。

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