ある雨の日・・・

 

 

私は、家に帰る途中、そう言えば、朝食のパンの買い置きもう無かったなぁ〜と言う事を思い出し、商店街によって行く事にした。

商店街は、何時も通り活気づいていた。昨日、あんな事が有ったのにって感じ。でも、何時も私がやってるのに・・・。それでも変わらなかったじゃん。なら、今回も変わってるはずなんて無いのにね。なのに、その変わって無い事に、胸の内がなんと言っていいのか分からないけど、ムズムズする。あんな事が有ったのにどうしてみんな何時も通りなの?人が一人撃たれたのよ!死ぬかもしれなかったのよ!

そう、街は、そんな人がいようがいまいが関係無く動いている。多分、レオンさんが撃たれようが撃たれまいが、死のうが生きてようが関係無いのだろう。

私がそんな事を思うのは、周囲がおかしくなってるんじゃなく、私がおかしくなってるんだ。そう、そんなの当然の事じゃないか。レオンさんは、彼らにとっては赤の他人!なら、彼と関わりが無いのだから生活に影響なんて出るはずが無い。

なら、そんな事に何かを感じている、私自身がおかしくなってる。それは、私が、スピアやレオンさんとたったあれだけだけど話したと言う関係からだろう。

それに、私は、レオンさんの血も浴びちゃったわけだし・・・。

私は、そんな、街を見ながら、さっさとパン屋さんに入った。

「あれ?久しぶり!譲ちゃん」

とパン屋の叔父さんが私に声をかけた。だから、

「久しぶりね、叔父さん!今日も何時ものお願い!」

と言ったら、叔父さんが、

「あいよ!・・・ところで昨日大変だったねぇ!あれ、譲ちゃんだろ?いや〜驚いたよ!何時も地味な服を着てる譲ちゃんが、見違えるぐらい綺麗でねぇ。一瞬誰か分からなかったよ。うちのかみさんが譲ちゃんだって教えてくれなかったら分からなかったよ!でも、大変だったねぇ。いきなり巻き込まれたんだし。大丈夫かい?」

と言ってきた、何の事か分からなかったので、聞いてみたら、どうも、昨日の事は、テレビのニュースで流れたそうだ。たまたま会の最後と言う事でビデオカメラが入っていて、レオンさんが撃たれてから映っていたそうだ。そう、レオンさんが私に倒れかかって来る所も、そのまま、一緒に倒れてしまった所も・・・。

「そうだったんですか。知らなかった・・・。はい、大丈夫です私は・・・。流れ弾も当たってないし・・・。でも、ちょっとショックで気を失ってしまいましたが・・・。」

と言ったら、叔父さんが、

「そりゃそうだ!譲ちゃんみたいな子があんな現場に遭遇したらそりゃ、そうなるって・・・。おっと、口ばっかり動かしてたらまずい。ちょっと待ってくれよ。」

と言って、何時ものパンを選び紙袋に入れていた。私は、何時ものようにお金を用意した。そしたら、叔父さんは、

「昨日大変だっただろうから、サービスして、今月の新作入れておいたから!値段は、何時もの値段で」

と言ってくれた、だから、私は、

「ありがとうね、叔父さん。ちょくちょく来るようにするわ。」

と言ったら、叔父さんは、

「ああ、もっと頻繁に来てくれよ!それに、何時も同じパンばっかりじゃなくたまには違うのも食べてくれよ!」

と言ったので、私は、

「次来た時そうするわ。」

と言って、お金を払った、当然お釣も何時も通り。私は、

「じゃあ、また来ますね。」

と言って、店を後にした。

 

家に帰り、昼食の準備をして、昼食を食べ、色々としているうちに夕方になった。私は、夕食の準備をしてそれをいただいた。その後は、再び外は闇に覆われる夜となる。

私は、仰向けになっている。天井を見ている。ボ〜ッと見ている。ただ、ボ〜ッと・・・。ほんの少しだけ喋ったレオンさんの事が心配になり、病院まで行った。また、スピアとまた、会いたかった、だから、あの時、もう一度会えます?と問いかけられた時嬉しさを覚えた。その後、ファースと言う女を追った時、撃つくらいなら撃たれようと思った。全て、今までの私なら絶対にありえない事・・・。なのに、今日それが起こった。

それは、一体どうしてだろう。

やはり、私がおかしくなってるのか?それとも、今までおかしくなっていたものが戻ったのか?知り合った人が病院に運ばれた、普通なら心配してお見舞いに行くでしょ?人に会いたくなる事だって普通なら有るでしょ?また、その事を先に相手から言われたら普通嬉しいでしょ?次は、普通じゃないけど、誰も撃ちたくなんか無いでしょ?まあ、撃たれたくも無いでしょうけどね・・・。でも、私は、撃たれても良いと思った。その点で私は、おかしくなっている。

ある一部は、戻りつつあるが、ある一部はよりおかしくなってる。

今日の夜も結局闇の中に行く事は無かった。と言っても、これから先も行く事は無いだろう。

そう、もう行きたくない・・・。

私は、机の上に置きっぱなしになっている本を手に取った。昨日読む事が出来なかったからこそ今日は読まないと・・・。

私は、一昨日栞を挟んだ所から読み出した。

今日も50ページ読めるかなぁ〜・・・。

読めれば150ページ・・・

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