ある雨の日・・・

 

 

その翌日になり彼女は、何時も通りの朝を迎えた。そう、何時も通りの朝・・・その朝が数日前から変わった。彼女は、前までその朝が辛い物だった。何故彼女がなかなか起きなかったのかは、夢の世界でしか逃げる事が出来なかったからだ。その朝が、ここ数日で変わった。彼女は、その朝を待ち望んでいる。それは、彼と出会った事が影響している。しかし、その何時も通りの朝がある日突然終わる。そして、その何時も通りの彼女が楽しみで満ちている朝が終わる日も近い・・・。

この日も彼女は、朝食を取って彼、スピアが待つ所に行き、その日一日を使って街を廻った。そして、翌日また会う約束をして分かれて、家に帰り夕食を取って、寝る前に本を読む。それを延々と彼女はしていく。そう、その終わる日まで・・・。

三日四日五日・・・そして、その日がやって来た・・・。

 

楽しみはすぐに終わるもの・・・でも、こんなのあんまりだ・・・私は、一人、道端でしゃがみ込んでいる、そう、目の前には、彼の遺体・・・。

まさか、直接彼を狙ってくるとは・・・。彼を狙っても何も無い。彼は、党を動かす様な位置にいない。なのに狙われた・・・。

この日も何時も通り私達は、何時も通りの場所で待ち合わせをした。そして、何時も通り街を歩いたのだが、ただ、何時も通りじゃ無い事が有った。そう、彼が撃たれた事・・・。

私は、今回は叫び声を上げれなかった。私は、ただ、しゃがみ込んでしまった。目は涙でいっぱいになって、ただ、泣くだけ・・・。人が彼の周りに集まってくる、救急車を呼べ、その前に警察・・・でも、私には分かる、彼は、即死だ・・・。

私は、彼を守れなかった。今回、何所から狙ってるのかも分からなかった。

彼が死んだのは、私のせい・・・

私が彼を殺したようなもの・・・

私は、ただ、泣き伏せた・・・

もう、私は生きていく自信も消え失せた。折角、折角、折角、普通の生活、こんな勿体無い事を楽しめるようになったのにそれですら消えてしまった。これから私は、どうすれば良いの?ねぇ!教えてよ!

誰かが私に声をかける。譲ちゃんは大丈夫か?と私は、返事をしない、ただ、泣いているだけ。だって、もう、何も無いのですから・・・。彼ももういない・・・。あの日々はもう帰って来ない・・・。返してよ!私のあの日々を返してよ!ねぇ!聞いてるのでしょ!?

前にもそんな事が有った気がした。でも、何時だったのか思い出せない。そう、ずいぶん前の事だと思う。その時も私は、ただ、泣くだけだった。あの時もこんな状態。何故か、あの時も二人は、即死だと分かった。

二人・・・?

その後、私は、右のビルの上を見た・・・そこには、人影が有った。あいつがやったのか・・・。でも、私は、あの時動けなかった。でも、今なら・・・

私は、あの時同様、彼を狙撃したと考えられるポイントを見た。やはり、そいつは、まだ、そこにいるような感じがした。私は、そのまま、フラッと立って歩き出した。周りの人が唖然とそれを見ているが、私を止めようとも声をかけようともしない。そう、今は一人にしてやろうと言う事を言っている。私も今は一人の方が良い・・・で無いと、あいつを●●ない・・・。

もう、何も無いんだ・・・もう・・・彼を撃った人間を残らず道連れにしてやる。それが終わったら私も・・・

私は、そのポイントまで行こうとした時そのビルから出てくる人を見た。こいつがやったと私は直感的に気が着いた。私は、そいつを追いかけた。今日も、護身用の拳銃は持っている。ケンに彼を守れと言われたので念の為持っていたが、使い物にはならなかった。こんな物人間をやるのには役に立つのに守るのには全く役に立たないなんて・・・。

私は、そいつに追いついた。そいつもどうもつけていた事は最初から予定内だったようだが、私には関係無い、ただ、目の前のこいつを消す事だけだ・・・。

「ようやくやる気になったようね。アキナさん・・・私は、上からの命令で彼を抹殺するように支持されていたの。ついでに役に立たない貴女も一緒でも良いとまで言われているのよ!裏の仕事バラされてたら困るからね。」

と言ってる。だが、もう私の耳には届かない。

さっさとあの女を●●しちゃえ・・・あいつは、彼を・・・彼を・・・

私は、彼とここ数日間だけ一緒にいたけど、この数日だけで彼は私の中で大きくなっていた。私の日常が本当は非日常だって実感させてくれたし、また、忘れていた日常を思い出させてくれた。それに、人と着き合う事の楽しさ、嬉しさを教えてくれた。そんな彼をこいつは、動物か何かのように狙撃した。

でも、それを嘗て私もやっていたじゃない・・・今がそれの報い・・・

そう、結局、それの報いを受けたのだ私は・・・。だから、こんな事さっさと終わらせないと・・・でも、彼にその報いを与える事は無かったんじゃないの?受けるなら私、私が受けるべき事・・・彼は、何もしてはいない。どうしてどうして・・・どうして私じゃないの!?彼は、私の報いを代わりに受けてしまった・・・なら、私は・・・でも、私は、無関係な彼を巻き込んだこいつらを許せない。私の受ける報いは、これが終わったら必ず実行するから・・・。

私は、目の前にいる者をこれ以上見る気がしなくなり、さっさと目の前から排除すべきだと考えた。だから、私は、

「ねぇ・・・貴女・・・死んで・・・」

と言って私は、すぐに護身用の拳銃を抜いた。彼女もほぼ同時に動いたが、私の方が早かった。勝負は、一瞬だった。彼女は、私の目の前で死んだ・・・。私は、もう、何も感じない・・・。人の死を見て来た。だからこそ何も感じない・・・。なのに目は、涙で濡れている。殺したくない殺したくないとず〜っと叫び続けた。けど、もう、今ではそれすら聞こえない。その声も今回だけは諦めたようだ。だが、代わりに泣いている・・・。だから、私は、人を殺しても泣いているのか・・・。

しかし、彼女は、生きていた。だが、拳銃を握れるほどではないが。だから、私は、

「・・・タフね・・・ところで、貴女に命令をした人って誰?教えてくれない?」

と私は言った。彼女は、それすら言える状態でないのに、でも、私は、それに気が付いてない。そんな事気が付く気も無いのだ。だから、苦しんでる彼女に拳銃を向け、

「ねえ、聞いてるでしょ・・・教えなさい・・・でないと・・・」

と言って拳銃を彼女の額につけた彼女は、それでも言わない。言おうとしてるのだろうが声が出ない。そんな事今の私が知った事ではない。だから、私は、

「あら・・・残念ね・・・じゃあ、バイバイ」

と言って、引鉄を引いた。彼女は、それで死を迎えた。私は、次に向かう所は・・・

次へ

戻る

トップへ

背景は、から借りています。