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私は、本部に向かう前にケンの所に向かった。それは、今回の件を知っていたかと言う事とそのを支持した人間を知ってるかと言う事を問う為である。私は、それでも彼を巻き込みたくは無い。だから、殺す気なんて無い。 私は、彼の家に着いた、彼は、私を出迎えはしなかった。家のドアには鍵はかかってなかった私は、中に入っていた。そして、一番奥の部屋に彼はいた。彼は、私を見て、 「ようやく来たか・・・さて、何もかも分かった事だろうから君の持ってる拳銃で撃ちなさい。それが君への最後の償いだ・・・」 と言った。私は、何の事か分からなかった。しかしケンは、 「さあ、何をしている。それとも何か?君は、仇をそのままにして置くのか?でなければさっさと撃ちなさい・・・」 と言った。"仇"?何の?一体何の事を言ってるの?ケン?私には分からない。だから、口を開いた。 「ケン・・・何を言ってるの?仇って何よ!私は単にスピアを殺す事を貴方は知っていたの?と聞きたかったの、また、誰が命令したのかも知りたかっただけ。貴方がスピアをやったなんて事は無い事わたし知ってるから」 と言った。しかし、ケンは、 「・・・どうしても撃たないのか・・・なら、俺が君を撃つと言ってもか?」 と言い出して、拳銃を私に向けた。もう、何がどうなってるのか分からない。だから、 「ケンどうして・・・仇って何の?貴方は私の仇って何よ!?」 と言った。ケンは、もう、何も言わなかった。ただ、震えた手で拳銃を持っている。 償い?仇?・・・私は、考えたが答えなど出なかった。すると彼は、 「・・・すまなかったと思ってる。何度も何度も謝ったが許されるわけが無い・・・。お前の人生をこんな風にしてしまったのは俺だ!俺は、ただ、お前を生かすためだけに生きていた。それが償いだと言い聞かせてでも、それでも次第に自分の犯した罪の重さに耐え切れなくなって行く。しかも、生かすために俺と同じ道を行かせて仕舞うとは・・・本当に償いにもなってない・・・。だから、最後の償いは、お前が俺を撃つ事だけだ!さあ、撃て!さもないと俺が・・・俺が・・・」 と言い放った。このままでは、ケンは、私を撃つ。私も、撃たれるわけには行かない。まだ、スピアの仇は討ててない。だから、私は、 「ケン、どう言う事なの?全然分からない・・・」 と言ったらケンは、 「・・・アキナ・・・すまない・・・こんな辛い事をさせて・・・撃てないよな・・・なら」 と言って、ケンは、私めがけて引鉄を引いた。私は、すぐに伏せたので一発目はかわせたが、ケンは、また狙ってきている。私は、 「ケン!どうして?」 と言って、拳銃の引鉄を引いた・・・。 弾はケンに当たった。ケンは、床に伏せた。私は、ケンに駆け寄った。まだ、即死でないはず・・・。すると、ケンは、 「す、すまなかった・・・俺は、こうしてもらう他この罪から逃れる方法は無かった・・・。俺は、何人もの人を殺した。そして、最後・・・最後の暗殺を行った。ある雨の日だ・・・しかも、一家全員を殺せと言う命令だった。お、俺は、その命令通り実行したが、両親を殺した時その子を殺す事が出来なくなった。そう、見てしまったからだ。俺は、こんな事をしてきたのかと・・・思ったら、これ以上出来ないと・・・でも、それをアキナに教えずに同じ道を行かせるなんてよっぽど俺は・・・駄目な奴だ・・・。しかし、お前を生かす為にはこれしかなかった。俺が持ってる唯一の技術だったから・・・。その後、スピア君が現れた時彼なら君を幸せにしてくれると思って、反対も何もしなかったが、まさか、こんな結末になるとは・・・。もう、俺も疲れたんだよ・・・スピア君が殺されたと知った時に俺は、覚悟を決めた。そう、あの時の償いを、俺が残してしまった子供にしてもらおうと・・・そう、アキナの手でその両親の仇を取ってもらいたかった・・・すまなかった・・・」 と言った。え?両親?仇・・・?ケンが私の両親を殺した・・・? そう、雨の日私は、両親と三人で雨の日のドライブに出かけた。あの当時の私は、それがドライブだと思っていたが・・・。その時、目の前に車が止まっていた。父は、車を止めて、その人にどうしましたか?と言う事を聞いた。すると、相手は、どうも、バッテリーが上がって立ち往生していると言う事だそうだ。そんな会話の後、父が撃たれた。それを見た母が駆け寄った時に母も撃たれた。目の前にいる車は、その次の瞬間、前に動き出していた。私は、両親の下に駆けつけたそして、その現場を目撃してしまう。私は、二人が即死だと言う事に気が着き、体が動かなくなった。だけど、右のビルを見たら、そこには、黒い人影が有った気がした。その人は、私も狙ってるようだがなかなか撃てない。私は、その方向をじっと見ている。すると、その人は、その場から立ち去った・・・。 それが、あの時の全てだった。今、思い出した!その犯人がケンだった・・・。ケンは、先程、そう言い残して息を引き取った。 卑怯だよケン!どうして、私にだけそんな大きな事を押し付けて自分だけ死んじゃうの?ねぇ!ケン!?教えてよ!? 私は、何も分からなくなった。先程、自分にとってこれからを与えてくれるだろう人を失い。今まで信じていた人を失い・・・今まで信じていた事は、否定され・・・一体私はどうすれば良いの?ねぇ!? ・・・誰も救われない・・・ ・・・何も報われない・・・ それが私のやって来た事の答えなのだろうか?そうだとしたら私は、一体何故ここに存在したのか・・・。 ・・・この様な人間は、いない方が良い・・・ 私は、生まれて来ない方が良かったのでは? 破壊と悲しみと怒りを世間にばら撒いた存在・・・ そんな人間に価値は、有るのだろうか・・・? 存在価値など・・・無い・・・。私は、両手で持っていた拳銃を見た。 あっ・・・そうだこれでもう終わりにしちゃっても良いんじゃない・・・ だって、もう、何も無いんだし・・・これから生きる目的も何も無いんだし・・・ 私は、既に絶望に取り付かれていた。私は、拳銃を自分の頭に向けた・・・ 後は引鉄を引くだけ・・・ でも、私は、引鉄を引けなかった・・・。どんなに頑張っても引けなかった。臆したからじゃない・・・。私は、何度もこの引鉄を引いてきた。そして、何人もの人を殺してきた。良い人であれ悪い人であれ党の命令と言う事で殺してきた。そんな私が、最後、すべき事が有るんじゃないか? 私は、絶望の中にいたが、急に冷静さを取り戻した。私の両親を殺したケン・・・でも、それも誰かの命令。私は、数多くの人を手にかけてきた・・・それも誰かの命令。私をこんな風にしたのもその誰か・・・。私が先程殺した女性は、ずっと前に会ったあいつだ。つまり、スピアと私を狙ったのは、党の人間・・・。ならば、私のするべき事は・・・ 私は、自分のやった事、また、ケンが先程告白した事を紙に書く事にした。そして、その裏では、この党の人間が命令してる事も書く事にした。その為に私は、ケンの机の前に座った。私は、机の上を見た。机の上には、封筒に入れられた手紙が有った。その封筒には、"アキナへ"とケンの字で書かれていた。私は、それを開けた。中には、私に対する懺悔と自分の行ってきた事また、裏の事も全部書かれていた。そして、最後に、 「もう少し早く行動すべきだった・・・。どうか、これを公開してくれ!俺は、もう、疲れた・・・。」 と書かれてあった。本当にケンは、卑怯だ!全部私に任せて・・・自分でやれば良いのに・・・。でも、もう、怒りも悲しみも無かった・・・。私は、それと、自分の行ってきた事を同じ様に書いた。ケンの手紙と私の書いた物を、部屋に有った封筒に入れた。そして、その封筒をケンの家の机の上に置いた。そして、私は、ケンの拳銃を取り、ケンの家から出た。誰かが見つけるだろう。ただですら先程、三回も銃声が有ったのだ・・・。 私の行く所は、もう決まっている。 私がやった事の報いがこれなら、彼らにも報いを与えねばなるまい・・・被害者の家族の一人として・・・。それが、自分勝手な考えなのかも知れない、けど、これ以上私のような人間を増やすわけにはいかない。こんな人間は、私一人で充分だ! 私は、党本部に乗り込んだ・・・ |