《La Decouverte du Feu》 〜ユーフォニアムと吹奏楽のための


 自分の中では、久し振りに自分の思うがままに自由に書かせてもらえた曲なので、気に入ってます(もう少し頼まれてから締め切りまでに時間があったら・・・・・というのは内緒)。常々書きたいと思っている抽象的な音響の路線ですが、少し控えめです。今度はもっと突き詰めたものも書いてみたいですね。
 外囿祥一郎さんの独奏は非常に素晴らしいもので、協奏曲の第一楽章に当たるこの曲では、独奏を主にしており、バンドは従に徹しています。第三楽章(終楽章)では徹底的に独奏とバンドが対峙する予定なのですが、まだ書く予定がありません(爆)
 曲全体の解説はこちらをご参照下さい。
 演奏は、野上博幸/ミュゼ・ダール吹奏楽団(独奏ユーフォニアム:外囿祥一郎) です。なお、容量を軽くするために、この音源はかなり音質を劣化させていますのでご了承下さい。



音源1

 かなり長めの序奏が終わると独奏ユーフォニアムが出現する、という曲なのですが、その序奏部の終わりから独奏ユーフォニアムが少しずつ音域を上げていく部分です。まだこの曲のテーマである「火」は出現していませんが、「陰と陽」のような対比関係は少しずつ予感されています。この後、最高音域まで上り詰めたユーフォニアムは「B- A - C - H」というある種の「作曲における始源」の象徴を鳴らし、自らが導いた高音と対峙して飲み込まれていく部分に繋がっていきます(でも、そこはこの参考音源では全面的にカット)。



音源2

 上行/下行という部分を経て一つのクライマックスを創り上げると、その次の部分では水平的に保持された緊張感の中で微細に震える部分へと移ります。その水平部分から次の「歌」に推移していく部分を載せています。微分音での揺れがやがて「火の発生」を導き、くすぶった火が歌い出したユーフォニアムにまとわりついていきます。独奏はやがて自らが発した火に包まれながら、教会旋法を思わせる葬送行進曲を奏でます。この後、幾度と泣く立ち上る火柱のなかで、一つのクライマックスを創り上げていきます。



音源3

 クライマックスの後の、カデンツァ的な部分。独奏ユーフォニアムは、火と一体となっています。燃えているのか、自ら火を発しているのか。



音源4

 終結部。立ち上る火柱に独奏ユーフォニアムが飲み込まれていき、第一楽章であるこの曲を閉じます。




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