とはいえ、艦長としての能力も十分持ち合わせています。
実際、絶対普通では勝てないような戦いだとしても
それを戦略と信頼関係で乗り切ったり。
紅林(元)艦長がかすんで見えるほどの実力を発揮しました。
他の乗組員より年下だったりしてますが、そんなことを思わせないほどの実力です。
考え方は、さすがに大人に近いわけでもなく
感情が前に出てくることもあります。
ケンカしたり、涙も見せたり・・・。
そういう所があるからこそ、誰よりも信頼されているかもしれないとも考えられるのですが。
「ナツミ」との別れの際も、ナツミのことを忘れられずにいました。
祐太郎にとってかけがえのない「人」だったから。
その思いは、みんなを動かしました。正確には、
みんなも同じことを考えていたからなんですが。
誰も信じていなかったとしても、「祐太郎だから」
みんなが一緒に来てくれた。まさに、人徳です。
恋愛は、少なくともこの状況で発展することはないでしょう。
それでもいいんです。今のままで、十分なんです。
簡単に言ってしまえば「祐太郎に恋をしたAI」となるのですが、
物語はそう簡単には行きません。
人間の「ナツミ」が恋をしたのですから。
いきなり「祐太郎の言うことなら聞く!」とか
爆弾発言連発してますが、それはただ純粋に
祐太郎が好きだから。初めはみんな、AIとして見ていたのだけれど
資料を掘り返すと、実際に「ナツミ」は存在していたのです。
確かに人間としての形はない。それでも、心は
確かに人間そのものなんです。
ところかまわず祐太郎をアキと一緒に追い掛け回していましたけど、
アキとはとっても仲がいい。
人間同士の友情ですから。
一途な思いは消えることがなかったのですけど、
祐太郎とは幾度となくすれ違い。
そのときの涙、これはコンピューターの計算なんかじゃなくて
本当の、愛ゆえの涙なんです。
ワームホールに残ったのも、祐太郎への「愛」ゆえのもの、
二度と会えない、ということを覚悟していたのです。
それでも、ナツミは後悔しなかった。祐太郎の、
温もりが心に残っているから・・・。
初めはナツミの存在が邪魔でしかたがなかったんだけど、それでも、
いつのまにかそこには友情が芽生えていました。自分では
祐太郎のことを「好き」かは分からない、だけどナツミとは
とりあえず共通しているものがあるんです。
自分が祐太郎のことを好きなのか、そんなことは
アキにしてみればもうどうでもいいんです。今大事なのは
この日々。笑って、楽しんで。そんな日々です。
正直、祐太郎のことがすごい心配なんですよ。
祐太郎にとっても、アキは自分の支えなんです。
それでもアキのナツミへの「ごめんね」っていうセリフ、これが
ナツミへの、そして祐太郎への思いを表しているような気がします。
ナツミは人格付与艦ですから、きっとアキが操舵しているということは
ナツミにも精神的安心だったのでしょうね。人格付与艦の力、
それは愛や生きることへの渇望だけでなく、友情でもあるんですよ。
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