The cause of sadness

どれだけつらいのだろう。この一瞬は。
ほんの一瞬でも、君のそばにいてあげられなかったこと。
そして、今も君に触れられないこと。

君の存在は、僕にとっては誰とも違っていた。
単調な日常の中に優しく佇んで。
いつしか、君は僕にとって一番近い人になっていたのだろう。

そのとき、きっと僕ははじめて恋をした。
そう分かったんだ。

今。

大切なものほど、いなくなってから……見える。
いつまでもこの時は続かないんだ。
あの日の笑顔も、君の言葉も、
遥か昔から響き渡る。
取り戻すには、あまりにも遠すぎる。

僕になら代わりはいくらでもいるだろう。でも……
君の代わりなんていない。
君は、君でしかない。

たった一輪の花。

届かないのは分かっていても、どうしても取り戻したくなるんだ。
あの時間を、そして君を。
過去の君の姿はもう消えかけて、
しばらくすれば、一日の一瞬の思い出になる。
思い出せないほど、深く埋もれてしまう。

この孤独と痛みを抱いて眠る勇気は、僕にはない。
耐えられない寂しさと君に贈り忘れた気持ちを抱えて、
闇夜をふらつきながら、歩き続けるしかない。

結局のところ、安息の場所を取り戻したいんだ。
明日でもあさってでもなく、今すぐに。
君と僕がつながっているのなら……

お願いだから。

笑い方を忘れる前に。
朝日が昇る前に。

もうこんなに痛い思いは、味わいたくないんだ。


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