君は、僕に本当のことを話すように求める。
でも、君が僕に見せるものは何もない。
マジックミラーの後ろから、僕をものめずらしそうに見ているんだ。
僕が求める、まず君に本当のことを話してほしい。
君はそれを黙殺する。虫の羽音としか、見ていないんだ。
求められたら与える。受け取ったなら、何かを差し出す。
君はあえてそうしない。
いつも君は自己中心的であろうとするんだね。
確かに、結局自分は自分でしかない。他人の人生は時にすれ違うけど
自分が操れるような都合のいいものじゃない。
でも、都合いいとは思わないかい?
何も与えずに、受け取るなんて。
いずれ破滅するとは思わないかい?
自分の生み出したものも、他人から巻き上げたものも、
ずっと持っているうちに重くなっていくんだ。
君が僕に代わるとき、僕は君に成り代わろう。
僕の痛みも、そっくり君にあげる。
君から何も受け取らずに。
もしも本当に君が何かを僕に差し出そうとするのなら、
僕は君に信頼を差し出したい。
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