俺がこうやって絶望しているのは、誰のせいだと思っているんだ?
……お前のせいだよ。
お前が上へ上へと上がっていって、お前にだけ注目が集まる。
俺は、その影でひっそりと生き続けている。
始まりは、一緒だったのに。
どこからこんなにも変わっていったのか。
考えられるとすれば、お前の性格だろう。
お前は誰にでも媚びる。プライドなんてかけらもないから、
接待上手だからな。
俺は、はっきりいってそういうのは上手なほうじゃない。
だが、苦手でもない。
仕事の成績では、ひょっとしたら俺のほうが上かもしれないんだ。
仕事っていうのは、やってればそれなりに見えるもんなんだ。
平社員を百人集めたって、課長を百人集めたって、
能力は何一つ変わりはしない。
その違いは、結局のところ年齢と運でしかない。
能力社会なんて、ウソなんだよ。
運と、外見だけなんだ。
今でも、俺は後悔してるよ。
なぜお前を放っておいたか、ってな。
お前を連れて競馬でも行けば、楽して大もうけかもしれないんだからな。
同情の眼なんかで見つめるな。俺は、お前のことを友達だなんて、
少しも思ってなんかいないんだ。
お前だって、裏では俺のことをなにかしら悪く言ってるはずだろう?
飲み会で「偶然だよ」なんてヘラヘラして俺たちに言ってたよな。
……偶然なんだ、本当に。
そんなお前が、許せない。
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