この思いは言葉では伝えられないけれど、唯一僕の思いを届ける手段がある。
時には曲解されたり、時にはうるさがられたり。それでも、
下手な言葉を通さなくたって、君に伝えられる。
君に話し掛けられるような勇気はないけど、ちょっとしたきっかけがあれば
僕だって強くなれるような気がする。
誰かと話すのが得意じゃないけど、話したいような思い出はいくつもある。
いつかのために、心の中にしまいこんでいる。
僕だってそんなに人間できてないから、ときどきはたまらなく嫌になることがある。
時々はたまらなく幸せだと感じられる。
ふとしたときに触れた、あなたの手のぬくもりや、
悲しいときにくれた、あなたの優しい一言で。
人生も、桜の花びらのようなもの。あるときだけ花開き、誰かが枝を揺らせば
あっけなく落ちてゆく。……風が吹いただけで、散ることもある。
それは、あるとき地面と同化して、姿を消す。
そして、また春になると花開く。
僕は、そんな世界に生きている。
桜は言葉を話せないけど、人の心に何かを伝える。
とこしえの昔から、そこにいる。
農民も貴族も侍も、時代が変わっても、桜を愛する。
僕だって、桜のように。
誰かに何かを伝えられるんだ。
僕だって、誰かに幸せを与えられるんだ。
君が、それを教えてくれた。
だから今、君のために思いを奏でよう。
無機質な機械音なんかじゃなくて、自然のままの音を。
ギターは、伝えてくれる。
悲しみの音を、絶望の叫びを、
そして歓びの声を。
あなたに、聞いてほしい。
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