今、君を取り戻したいと思った。
昨日まで遠ざけていて、そして消え去ったけれど。
今、君にもう一度会いたい。
僕は気がつかなかったんだ。簡単なことだけど、一番根本的なことに。
君がいないと、普段の僕は成立しないんだ。
君に支えられた暮らししか、僕は知らないんだ。
君の中で暮らしていたんだ。
たとえ今のあふれるような感情を君に伝えたとしても、
君は取り合ってはくれない。それどころか、
ますます僕を嫌うはず。
それでも僕の一方的な愛は深まるだけだから、僕はいずれ破滅する。
君はきっとそれを笑う。
君は僕のワガママな感情に付き合ってはくれない。
もう耐えられないとばかり、心にカギをかけて。
僕は、その合鍵を持っていない。
心までは、僕だって立ち入れやしない。
いままであきれていたんだね。「許してあげる」なんて、
今までのようにはいかないんだろう?
僕はただ、初めて知った孤独に震えるしかない。
僕はただ、無限に広がる妄想に一人で笑みを浮かべることしかできない。
僕はただ、夢の中でしか君に会えない。
僕はただ、僕の思うままにしたかっただけなのに。
やり直しは聞かない。君も僕をもう見限った。
希望を信じさせてはくれない。
あきらめて、絶望して消えていくしかないんだ。
僕には、君の事を罵ることができない。
君は、君のしたいようにしてくれ。
どうせ、僕は君を止められないんだから。
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
novel |
|
novel |