in the hardness
こぼれる笑顔。
美しくも淋しい、月明かり。
それでも、僕たちの不安は消えない。
自分で選ぶことなどできず、いつのまにか誰かに飼いならされた果てに、
その瞬間はやってきた。
破滅を救ってくれる人などいない。
むしろ、誰かが僕たちを突き落として。
ここにいる。
嘆こうと思えば、嘆けばいいだろう。
誰も聞いてくれない嘆きなど、ただ虚しいだけ。
泣こうと思えば、それもいいだろう。
涙が枯れれば、残るのは虚しさ。
反抗すればいい。したいようにすればいい。
報われない反抗による痛みは、気持ちよいものではないだろう。
それに比べれば、流されることはなんと楽なことだろう。
目をつぶっていればただ勝手に日々は流れていく。
何かが、僕たちの中で消え失せようとしても。
信じられないほどのリアリティには、もう届かない。
おかしいほどに「自然」な「不自然」しか、与えられていない。
欲しいものなどない。物は、僕たちを満たしてはくれない。
進めない未来への壁にぶつかるよりも、
戻れない過去を見続けるほうが性質が悪い。
心は過去に惹かれても、身体は未来へと憧れる。
思い出せそうで思い出せない一瞬の出来事が、僕たちの心の片隅を占める。
現実でじゃれあっても、解決できることなんて何一つない。
それでも、そうしなければこの不安に押しつぶされてしまいそうだから。
思いと破滅、夢と霧、絆と誤解、希望と失望、生と死が絡み合う。
始まりはいつも突然で、終わりまでの道はない。
常に僕たちが見ているものは揺れ動くんだ。
常に僕たちが思っていることは変わっていくんだ。
僕のそばの、君だって……
僕にはわからない。
何一つわからない。
わかりたいけど、わかれない。
それが運命だなんて、信じたくはない。
信じたら、もうこの物語は終わってしまうから……