錦生如雪創楽会寄書き欄



関西SPレコード愛好会

参加記録

<目  次>

第54回 月例会
(平成15年8月10日)


会員の名盤持ち寄りコンサート
特記事項「リストの交響詩」
(参考メモ)楽器「ツィター」
  日時:平成15年8月10日 14:00〜18:00
 会場:高槻市市民交流センター内「音の工房」
    (当会場での開催は、今回が5回になります。)
 メンバー:HOTTA代表以下 10数名
 特集:今回は隔月のプログラムのうち「会員の名盤持ち寄りコンサート」になっていて、
    会員8氏から自慢の名盤が提供されました。

会員の名盤いろいろ

(HO氏)キーワード「8月10日生まれの往年の名指揮者:オスカー・フリート」
(1)モーツアルト「セレナーデ第13番ト長調・アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク」
     K。525ベルリン国立歌劇場管弦楽団(1928年録音)
(2)リスト「交響詩第6番・マゼッパ」ベルリンフィルハーモニー管弦楽団
   (1928年録音) (交響詩については下記の特記事項参照方) 

(MU氏)キーワード「戦前のめづらしい曲と珍しい演奏」
(1)海軍軍楽隊による小学唱歌「村の鍛冶屋」ほか、
(2)バルトークの室内楽(ベニー・グッドマン、シゲティなど著名演奏家のレコード) 

(SU氏)キーワード「ブルーノ・ワルターの未完成交響曲録音」
ブルーノ・ワルター指揮による知られた演奏は、戦前1936年ウィーンフィルハーモニーによるものとされているが、これは、戦後1947年フィラデルフィア交響楽団を指揮しての録音。

(SI氏)キーワード「ヘンデルの王宮音楽集」
ヘンデル作曲・ハミルトン・ハーティ編曲による組曲「水上の音楽」「王宮の音楽」
「王宮の花火の音楽」
いずれも1933〜35年にかけてロンドンフィルハーモニー他で録音されたもの。

(MO氏)キーワード「八月終戦・あれから58年」
(1)リンゴの歌 万城目正作曲 ハーバート・ホッブス:パイプオルガン
         (昭和21年10月)
(2)リンゴの歌 万城目正作曲 宮田東峰ハーモニカバンド
         (昭和21年12月)
(3)宝くじの歌 藤浦洸作詞古関祐而作曲 霧島昇・松原操
         (昭和20年10月頃)
(4)カム・カム・エブリボディ 平川唯一作詞 中山晋平作曲 平川唯一・坂田真理子
         (昭和21年10月頃)
(5)スパロウ・スクール 清水かつら作詞 弘田龍太郎作曲 平川唯一・佐々川浩子
         (昭和21年10月頃)
(6)向こう三軒窓の歌 いまはるべ作詞 服部正作曲 杉田和子
         (昭和24年11月頃)
(7)ドングリ倶楽部の歌 いまはるべ作詞 宮田進作曲 星野広子 関根敏子
         (昭和24年11月)
(8)とんがり帽子 菊田一夫作詞 古関祐而作曲 川田正子
         (昭和22年9月)
(9)長崎の鐘  古関裕而作曲 古関裕而:ハモンド・オルガン
         (昭和26年11月)
(10)イヨマンテの夜 古関裕而作曲 古関裕而:ハモンド・オルガン
         (昭和26年11月)

(SA氏)キーワード「夏の頃の季節歌謡」
夏の季節に相応しい歌謡曲として、「キャンプ」や「音頭」各種の紹介。

(HI氏)キーワード「軍歌」
「兵隊さんよありがとう」「愛馬進軍歌」「燃ゆる大空」

(NA氏)キーワード「映画・第三の男」
アントン・カラスによるチィター演奏をBGMにして、1949年度カンヌグランプリ受賞した
イギリス映画「第三の男」の音楽を5人の異なる奏者で、聴き比べたもの。
(楽器・チィターについては、後述の「参考メモ」参照方)
目次に戻る

特記事項「リストの交響詩」

(交響詩)
 音楽で綴った詩ということで、標題音楽の典型と言えましょうか。
 リストは、下表のように13の交響詩を作曲していますが、その半数は、当時の著名な詩人の
詩からの印象世界を音楽にしたものです。今回聴取できた「マゼッパ」はS(サール作品番号
100番で、リストの交響詩群の中央に位置しています。
S番号R番号曲  名作曲年備  考
 95412山上にて聞くもの1848「山岳交響曲」、ヴィクトル・ユーゴー「詩集・秋の葉」による
 96413タッソー、悲嘆と勝利1849イギリスの詩人バイロンによる
 97414前奏曲1848ラマルティーヌ「詩的迷想録」による
 98415オルフェウス1853オルフェウスは、ギリシャ神話に出てくる詩人で音楽家
 99416プロメテウス1850ヘルダーの詩による、ギリシャ神話の人類文化形成の先祖神
100417マゼッパ1851ヴィクトル・ユーゴ−の詩による
101418祭の響き1853ポーランドの貴族の娘カロリーネ・フォン・サン・ヴィットゲンシュタインとの結婚を想像したもの。
102419英雄の嘆き18497月革命の「革命交響曲」の一楽章になる予定であったもの
103420フンガリア1854ハンガリーの詩人の詩による
104421ハムレット1858シェクスピアの芝居の序曲用。
105422フンヌの戦い1857カウルバッハのフンヌ民族勇猛戦闘絵画による
106423理想1857シラーの詩による
107424揺りかごから墓場まで1881ミハエル・ツィヒー伯の絵画による
目次に戻る

(参考メモ)「楽器・ツィター」

 Zither(独)Zither(英)cithare(仏)

  ツィターは、南ドイツやオーストリアの民族楽器の一種。胴型によって棒ツィター、
  筒形ツィター、筏形ツィター、平板ツィター、槽ツィター、枠ツィターなどがある。
  25cmX50〜70cmの平たい共鳴胴に4〜5本の旋律弦と24〜37本の伴奏弦が
  張られている。旋律弦には、フレットの付いた指板があり、他は、全て開放弦。
  弦材質は、スチール、ブラス、銀線巻き絹糸、銅巻きブラス、ガット弦、など。
  演奏は、膝またはテーブルの上に水平に置き、左手指でフレットを押さえ、右手指で発弦、
  親指は、琴爪のようなもので、主旋律を、中の3指で、伴奏をする。

 このツィターが俄然注目されたのは、カンヌ映画祭でグランプリを獲った「第三の男」の
映画によるとされています。
 この映画では、オーストリアのツィター奏者アントン・カラス(1906〜1985)が
話題になり、一躍世界的なツィター奏者になりました。アントン・カラスは、この映画の
「ハリーライム・テーマ」もさることながら、彼自身のこの映画に纏わる人生の変転が、
取りざたされています。
 (何故話題になっているかは、ホームページを二三引用しておきます。

(参考資料) 
 軍司貞則著「アントン・カラスの生涯」(”滅びのチター師”文芸春秋版)
 内藤敏子著「激動ウィーン「第三の男」誕生秘話チター奏者アントン・カラスの生涯」
 http://geocities.co.jp/Silk Road/5639/rekishi/antonkaras.htm
  http://www2.odn.ne.jp/meiteitei/hyoub/smoto.horobin.html
  http://www1.neweb.ne.jp/wa/yamadas/bmm/movies/karas.html
目次に戻る
フロントページに戻る。

平成15年8月11日(追記) *** 錦生如雪 ***


ご感想は、E−mail先 まで、お寄せ下さい。
関西SPレコード愛好会紹介ページに戻る。
錦生如雪創楽会寄書き欄の目次 に戻る。