目 次<公民館のささやかコンサート> <音楽グループ活動> |
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信天翁倶楽部の行事として近隣の「公民館のささやかコンサート」を聞きました。 部員通智喜人氏の一言感想は、「知らない歌、懐かしい歌 なかなか楽しかった。」のです。 コンサート内容は、次の通りです。 *************** 公民館おしゃべり音楽会 ************* みんなで楽しむコンサート 2003年3月8日(土)午後1時30分開演 市民センターホール 第1部 出演・芦屋川木曜コーラス 指揮 玉置喜美男 ピアノ 黒田 稔 1.夢の世界を 芙竃明子作詞・僑本詳路作曲 2.風が運ぶもの 山上路夫作詞・菅原 進作曲 3.翼をください 山上路夫作詞・村井邦彦作曲 4.湖水に祈ろう 岩沢干早作詞・黒沢吉徳作曲 5.山のいぶき 松前幸子作詞・川崎祥悦作曲 第2部 出演・西垣 俊郎(テノール) 西垣干賀子(ソプラノ) 今岡 淑子(ピアノ) 1.マツテイナータ レオンカパッロ 2.「マイフェアレディ」より “踊りあかそう" フレデリック・ロウ 3.忘れな草 クルティス 4・歌劇「椿姫」より“乾杯の歌" ヴェルディ 5・歌劇「椿姫」より“ああそば彼の人か〜花から花へ" ヴエルディ 6・猫の二重唱 ロツシー二 7.「オペラ座の怪人」より“All I ask of you" ウエツパー 休憩 第3部 出演・芦屋川少年少女合唱団 指揮 玉置 喜美男 ピアノ 黒田 稔 1.ほたるこい わらべうた 小倉 朗作曲 2.鳥かねもん勘三郎 わらべうた 間宮芳生作曲 3.どじよっこふなっこ 東北地万のわらべうた 岡本敏明作曲 4.赤とんぼ 三木露風作詞・山田耕循作曲 5.菩提樹 F・シューベルト曲 6.野ぱら ヴェルナー曲 7.Sound the Trumpet H・パーセル作曲 8.刈干切唄 宮崎県民謡・小林秀雄編・作曲 9.遥かな友へ 磯部 淑作詞・作曲 アンコール 荒城の月 第4部 出演・・山手コーラス 指揮 玉置喜美男 ピアノ 林倫恵 合唱組曲「古都幻想」より 武鹿悦子詩・岩河三郎曲 1.紫陽花の海 2.蝉しぐれ 3.鐘の音 ****************************************** 以上、何処の町でも見かける「ささやかコンサート」は、現在の日本における一般庶民 ベースの大衆的国民音楽世界の事情を代表するいろいろな要素がすべて認められます。 1.合唱された曲の殆どが戦後のマスメディアにより普及したもので、部分的に戦前からの 小学唱歌、あるいは国民愛唱歌が入っています。 それだけ現在は歌の出所が広範囲になりかつ音楽情報は何時でも何処でも入手しやすく なっていると云うことです。 嘗ては、学校内での音楽であり、教科書であり、演奏会であり、レコードあるいは ラジオであったものが、カセットテープやCDとなり、音楽専門放送やテレビジョンと なってきました。 2.今回の「公民館おしゃべり音楽会」は、地元の高齢者による趣味のコーラスグループ 活動発表の場であり、併せて同じ地元少年少女合唱団の「海外公演激励会」を兼ねた ものでした。それだけ、一般国民聴く側だけでなく演奏する側にたっての音楽活動の 場所と機会が増えているのです。 趣味のグループは、活動開始5周年記念であり、少年少女合唱団は何と25周年記念 活動であるのです。 3.素人集団の音楽活動を支援する形で、西洋音楽、それもクラシック音楽の専門家による オペラ音楽の紹介もありました。よく耳にするオペラのアリアを選んでいるとは いいながら、これほどにオペラも一般庶民の音楽世界に融合するだけ普及してきている という証拠でしょう。 ちなみに、この音楽会の司会は信天翁倶楽部員の知人のお嬢さんが担当され、しかも 飛び入りで、オペラのアリアを披露しました。 4.この種の音楽会は、原則として、全員参加となっていて、みんなで合唱するという企画が 通常です。だれしも、それを望み、期待して参集してくるのが「公民館音楽会」である のです。 もうひとつの「公民館音楽会」の例を下記に添付しておきましょう。 *************** 2003 春風コンサート ************** 出演 特定非営利活動法人 バリアーフリーミュージックガーデン 2003年3月7日 高槻市城内公民館 演奏曲目 上を向いて歩こう 見上げてごらん夜の星を 若者たち 戦争を知らない子供たち 大きな古時計 さくらさくら おぼろ月夜 ふるさと あかとんぼ 四季の歌 君をのせて 翼を下さい 花 神田川 なごり雪 いい日旅立ち 今日の日はさようなら このNPO法人グループのメンバー構成は、ボーカル1名(女性)にピアノとギター伴奏から なるもので、社会福祉音楽活動団体として2002年7月より、障害者・老人施設などでの コンサートや音楽療法を実施しているものです。またボランティア活動として、全国の小中学校 で要らなくなった楽器を発展途上国や戦時下の国の子供に送っているとのこと。 今回の選定曲は、幅広い年代の誰でも歌えるものを何曲か入れて、より多くのひとが全員参加 の合唱の時を持つようにという企画です。60歳以上の実年層や高齢層で参集した人々は最初は 慣れない行動のため遠慮しがちに歌いだしたものの、普段声を出すことがないところ改めて、 声を出して歌うことの楽しさを味わい始めると共に、みなさん元気良く合唱による「楽興の時」 を過ごすことが出来ました。 ******************************************目次に戻る
今回見聞きした音楽世界は、趣味の仲間の合唱団であり、学外活動としての青少年の合唱団体 活動であり、さらには、高齢者の余暇活動でした。加えてそれらの活動を支援しているボラン ティアグループの動きも理解できました。 現在、音楽活動している人々の特徴として、今回のNPO活動以外に、若者の中では、 それこそ思いつきのグループサウンドがあり、発展して「ストリートミュージシャン」なる 人種が氾濫してきました。 大都会の人の溜まり場には、必ずと言っていいほど、こういった若者のグループを見かけます。 戦後のグループサウンドのもう一つの特徴は、「シンガーソングライター」がどんどん 出てきたことでしょう。 戦前の歌手では、林伊佐緒が日本人としての初めての「シンガーソングライター」と云われて いますが、1960〜1970年代、マイク真木、高石友也、岡林信康、吉田拓郎、井上陽水、 泉谷しげる、さだまさし、谷村新司、松任谷由美、五輪真弓、中島みゆき、などなど、数え きれません。 だれでも作曲家になれる、又演奏家になれる、それだけ、音楽世界の事情が一般に普及して きたわけです。 しかも、彼らによって提供される新作は、どんどんヒットして、いろいろな年齢層の人々を 楽しませているのです。バッハやベートーベンのような「世紀の大作曲家」もさることながら、 この種の「一般市民的作曲家」もどんどんでてきてほしいところです。 音楽が先行してそれに付随してミュージック・エンタテイメントが生じるといったかっての 事態と順序が逆転する状況も見られます。 提供される音楽の媒体が、多彩になり、音楽の世界が無限に広がっていると云うことです。 戦前は、リードオルガンと軍楽隊、蓄音機とラジオ、無声映画からトーキーへと、特定の 団体が、特定の場所で、特定の時間に、特定の音楽しか提供できなかった特殊な音楽提供媒体の 存在しかなかった世界であったのです。いまでは、まさに「どこでも、いつでも、だれでも」 音楽を手に、あるいは耳に感じることが出来るのです。歩きながら、食事しながら、話し合い ながらでも音楽を聴くことが出来るのです。 これからは、ある企画化された音楽の世界だけが存在するのではなく、ひとそれぞれが自分の 求める音楽を取捨選択し、自ら参加する音楽創造世界を構成していくことなるのでしょう。 音楽本来の目的あるいは効用である「より楽しい人間生活の環境つくりとしての音楽」となる ことを望むところです。目次に戻る