1990年代、日本各地の自治体では、「町おこし」運動が盛んになった時期でした。 地域活性化の各種遺産の見直しと地元対策の各種新企画が試行錯誤的に繰り返し打ち 出されてから、10年以上経過しました。新しい町の価値を見出しつつあるところもあれば、 未だにこれという方向が定まらないまま、地域活動が停滞したり、あるいは宙に浮いた形で あちらこちらに方向を定めかねているところもあるようです。 京都と大阪の丁度中間地帯に当たる高槻市は、平成15年4月より、全国で30強ある 都市の一つに当たる「中核都市」へ衣替えして、新しい21世紀の都市化へ動き出したばかり です。この地域は、東西両大都市京都・大阪の衛星都市として、その特徴を打ち出しにくい ところもあるのですが、ボランティア活動が盛り上がってきて、JAZZでの「町おこし」を 平成11年より始めました。平成15年でその第5回目を迎え、二日間の諸企画を好評裏に 消化しました。 全国的に見てもまた海外の情報に照らし合わせてみても大変ユニークな地域活動であると、 改めてその価値が見直されつつある現在です。 平成15年度の第5回記念活動状況の要点を以下に記しておきましょう。 今後ますます盛大な企画として発展していくことを祈念しつつ。

| イベント | 第5回高槻ジャズストリート |
|---|---|
| 日時 | 2003年5月3日〜4日午前11時より |
| 主催 | 高槻ジャズストリート実行委員会(代表蓑輪裕之以下約330名) 支援活動グループは、全て高校生を含む一般ボランティア員構成。(広報、会計、運搬、 清掃など約11班編制で活動。) 基金は、主としてオリジナルTシャツの売上代金、他は、個人スポンサー寄付、募金など。 |
| 協賛 | ビール販売企業、ウイスキー製造企業、地元関係企業、学校関係者など計22団体、物品協賛を含む。 |
| 後援 | 高槻市、(財)高槻市文化振興事業団他、各分野の関係協議会、連合会、クラブ、組合、協会など計25団体。 |
出演者は、JAZZの野外演奏団体らしく多彩です。 ゲストミュージシャンの秋吉さん、日野さんの紹介は、当該イベント案内パンフレットより 引用しておきましょう。
| ミュージシャン | メンバー |
|---|---|
| 邦人特別ゲスト | 秋吉敏子(pf、comp)(第3回出演者) |
| 日野皓正(tp)(第1回出演者) | |
| 米人特別ゲスト | ハリー・アレン(ts)(1966年米国ワシントン生まれ。1997年秋初来日。) |
| ハワード・アルデン(g)(1958年米国カリフォルニア生まれ。) | |
| ゲスト | 吉岡大輔(dr)、藤山英一朗(dr,perc)、 中村克(pf)、安カ川大樹(b)、川嶋哲郎(comp,sax)、古谷充(sax、fl)、古谷光廣(sax)、岸ミツアキ(pf)、石井彰(p)、溝口恵美子(vo),多田誠司(sax)、金沢英明(b)、小柳淳子(vo) |


(参考)秋吉さん、日野さんのインターネット情報例を下に挙げておきます。 (リンクしていませんので、あしからず。アクセスは、個々にURL入力願います。) 秋吉さん:ジャズライター藤嶋要吉氏の秋吉敏子伝) http://www.geocities.co.hp/Hollywood/6718/jazz/artist/akiyoshi.html 日野さん:公式ホームページ http://www.terumasa/com/目次に戻る
一般の出演バンド数は、303バンドで、そのミュージシャンの延べ人数は、1400名と いう大勢のJAZZ愛好集団と言うことになります。 メンバー構成は、たとえばVocalとPianoの二名から、55名の高校吹奏楽団まで、 様々です。 高槻ジャズストリート企画の特徴は、市内の拠点数十個所で、同時並行的にジャズ演奏会が 行われている事でしょう。 コンサート会場は次図のように22個所です。何百人と集える大広場もあれば、数名入れば 満室になる飲食店もあるといった類で、二日間は町の中心部の何処でもJAZZが流れていると いった状態です。 各会場を覗いたスナップ集を添付しておきましょう。
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平成15年度の第5回記念大会期間の5月3日、4日は、共に快晴の素晴らしいジャズ野外 演奏日和でした。演奏者も一バンド約30〜40分のステージをこなすのに蒸し暑さを感じた のではないでしょうか。それにしても絶好の環境が整った二日間でした。 今年は、第5回の記念大会ということもあり、例年以上に出演バンド数が急増し、コンサート 会場も倍増した感があります。それだけに町中で多彩なJAZZが流れる機会が与えられたとも 言えましょう。 大凡全会場の三分の一に当たるステージを覗き込んでみましたが、何れの会場も、ほぼ満席に 近い繁盛を極めるJAZZ演奏会場となっていました。 何れの会場とも他の分野(クラシック、民謡、演歌など)の音楽演奏会と違って、演奏者と 聴衆がJAZZを通して融合し、JAZZを受け渡ししながら楽興の時を楽しんでいるといった 雰囲気が十分に感じられました。 会場への出入りが自由ですから、聴衆も気軽にJAZZを楽しめるというものです。これこそ 大衆の音楽JAZZの一つのあり方かと思わせるものがありました。 ベートーベンのシンホニーやソナタであれば2,3時間立て続けに緊張して聴きますと、 ほとほと身体の芯が疲れを感じる物ですが、JAZZの場合、特に今回のように野外演奏を 主体にしたものでは、何時間「ジャズ聴取の梯子」をしても疲れません。むしろますます 心持ちが軽快に、愉快になってくるものです。 ****************** 高槻市は特徴のある「町おこし運動」の核を掴みつつあるといえましょう。近い将来、 21世紀の中頃には、「高槻」といえば「JAZZ」という知名度が高まって行くことを 期待しつつ、来る第6回以降のJAZZ STREETの益々の拡大発展を祈念するところです。目次に戻る