ボンチューが保育園を休んで2日後、やっと来てくれたと思ったら
今度は自分を避け始めた、は訳が変わらず首を傾げる毎日だった


そんな時、ボンチューが保育園を抜け出すのを目撃した
つばき達との缶ケリを中断してボンチューの後を追った






二つ目の交差点を渡った時に、ボンチューがふっと後ろを振り向いた
それに気づいたは丁度横にあった電信柱に隠れた
誰もいないと思ったボンチューはふたたび前方を見てゆっくり歩き始めた



はよし!っと小さく言ってガッツポーズをした(よし!じゃないよ)
そんなことを何回も続けていた。周りから見れば、面白い光景だ

は気づいてないと思っているがバレバレだった・・・・
ボンチューは口元を歪ませながら歩いていた


















20分ほどしてボンチューはある保育園に入っていった
『わかめ保育園?』こんなところに用事でもあるのだろうか・・・・

首をかしげながらじっと保育園の看板を眺めていたら





「うわあああああああ!!!!!!」








突然大きな声がした

ハッと我にかわったは急いで保育園に入って行った
そこには信じられない光景が描かれていた

なんとボンチューがわかめ保育園の生徒を一人ずつ殴り倒していたのだ!

それを見たはビクビク震えていた。
ボンチューの顔が、いつも自分に向けている顔と違っていたからだ
最初出会ったときも怖い顔をしていたが、あの時とは違う!体全体から殺気のオーラを漂わせていた



まるで誰も引き寄せないように・・・



あんなボンチューの顔を見たのは初めてだった
は耐えられなくなって、目から涙が溢れてきた
こんなのボンチュー君じゃない!いつもの優しいボンチュー君じゃないよ!!





















「やめ・・・・・て・・・」















は、ふらっとボンチューに近づいていった
それを見ていたわかめ保育園の生徒はボンチューへの攻撃の手を止めた
反撃してこない生徒達を見て、ボンチューは彼らの視線の先を追った


そこには、涙を流しながらボンチューに近寄っているがいた。
ボンチューは目を見開いてに近づいた





!何しに来たんだ!(気づいてたけど)」

「やめて・・・・・・ボンチュー君・・・もう止めてよ」








後から後から涙が溢れてきては自分が情けなくなっていった



ボンチューの間違った行動を止めることが出来なくて・・・・

泣くことしか出来なくて



とにかくボンチューは泣き止ませようと必死になっていた
は、大好きなボンチューの優しい顔を見て落ち着いた
その時!気を取られている隙にボンチューは後頭部に攻撃が飛んできた

その攻撃を受けた途端、彼はの横へ倒れてしまった。





「ボンチュー君!!!!!!」

「全く手間取らせやがって!」

「お!てかこの子可愛いじゃんvv」

「どぉ?俺とブランコ乗らない??」



生徒達はの手を掴んで、連れて行こうとした。



は怖くて声が出なかった














「待てよ・・・・・・・・・」











背後を見るとボンチューが、頭から血を流しながらゆっくりと立ち上がっていた
その姿は鬼人のごとく怒りに満ち溢れていて、生徒達は殺気だけで殺されるかと思った

は生徒の手を振り払ってボンチューの背後に逃げた

ちらっと後ろにいるを見た、肩をガタガタと震わせてとても怖がっていた



ボンチューはに一言こう言った












ごめん、と



















はニコッと笑って、顔をボンチューの背中に埋めた
その行動が可愛かったので、顔を赤らめてしまった
だが、目の前の敵を見た瞬間、またさっきのような目をした

ボンチューはから少し離れた



に指一本触れてみろ!!ぶっ殺してやる!!」

「てめぇ!!やんのかぁ!!!」

「その子返しやがれ!!!」








次々に生徒達はボンチューに殴りに掛かってきた!
今度はは怖がっていなかった、確かにボンチューの目は鋭く相手を殺すような目をしていたが
さっきとは違う感じがした
今度のボンチューは自分を守るために闘っている
そういう風に考えて見ると、とてもカッコ良く見えてしまう



自分もあんな風になりたい

強くなりたい

カッコいい!

すごい!

強い!








はボンチューの強さに憧れた

あんな風に強くなりたいと




































「すまんな・・・・世話かけて」

「んーん・・・・私が悪いの、ごめんね大丈夫?」





ボンチューはの肩に腕を置いて歩いていた、頭の怪我が予想以上に重症だったからだ。
は自分が人の役に立てて嬉かったが、自分のせいでボンチューに迷惑をかけてしまった


嬉しいような悔しいような、そんな気持ちだった

でも、こうしてボンチューと一緒にいれて嬉しかった。
一杯お喋り出来て楽しかった


















しばらくして二人は『リーダー保育園』に帰って来た
出血しているボンチューを見てすぐたけしや月彦たちは保健室に連れて行った
はえんチョーに知らせようと思って職員室に向かおうとした

その時、馬場に手を掴まれて小さく悲鳴を上げた




「〜〜〜ッ!!!」

「手・・・・・・・赤いで?大丈夫か?」

「な、なんでもないよ(汗)ちょっとコケて・・・」

「あかんで?お前も保健室に行ったほうがええ、えんチョーには俺が知らせておく」




馬場はの行動を知り尽くしているかのように普通に話した
は一瞬迷っていたが、ボンチューのことも気になるので、とりあえず保健室に向かった



保健室に入るとボンチューが、頭に包帯を巻きながら月彦と言い合いをしていた
たけしは二人の喧嘩を止めようとして焦っていた。

二人の喧嘩の内容は、ボンチューが他の保育園をシメに行っている話しについてだった。
前からボンチューが保育園の外に行っていることはすでにみんな知っていた
誰も止めていなかったが月彦だけはいつも注意していた






「何回言えば分かるのボンチュー!もう他の保育園をシメに行くのは止めなよ!!」

「うるせーーなぁ!!行ってねぇって言ってるだろ!!」

「二人とも止めるさ〜とにかくボンチューの怪我が軽傷でよかったさ☆」

「そうだけどさ・・・・・・・あ!!」

「ち・・・ちゃお・・・♪」






二人の言い争いが怖かったので、出てくるタイミングを謝ってしまった
なんとかして場の雰囲気を和ませようと必死に考えた




「ボンチューくん怪我の方は大丈夫だった?」

「あれくらいの攻撃、なんてことねぇよ」

「よかった!」




は引きつった笑顔をボンチューたちに向けたが
月彦はいつもと違うの笑顔に戸惑いを隠せなかった
自分達のために無理して笑顔を作っていると気づいた







「ごめん・・・・・」

「え??え??なに?私は・・・別に・・・・」



「・・・・クス・・・・・・君は・・・本当に優しいんだね」

「???」




は頭の上に数多くのクエスチョンマークを浮かべてきょとんとしていた
月彦はから目を離すと今度はボンチューを見た



ちゃんのためにもこれからは他の保育園にシメに行くのは止してね」

「う・・・・・・・・・」




ボンチューものことになると弱くなってしまう
これで当分は、やっかいな事件が起こることはないだろう




















翌日




「・・・・・・・・・・おい」

「ん?あ!ボンチュー君おはよ〜」



保育園の下駄箱で靴を履き替えている時に、はボンチューに声を掛けられた
ふと見ると彼の手には大きな袋が抱えられていた

は首を傾げた




「それなに?お弁当?」

「こんなでっかい弁当独りで食うわけないだろ」

「じゃあ何?」

「・・・・・昨日のお詫び」

「へ?」


「ところで・・・・・手ェ・・・大丈夫か?」

「へ?あぁ平気平気♪大した事ないよ」






の手首には包帯が巻かれていた、ボンチューの頭も包帯で巻かれていたので
お揃いだねと微笑んだら、ボンチューは顔を真っ赤にして
抱えていた袋をに押し付け「やるッ!」と一言言い早足で教室に向って行った

この行動の意味が分からないで困っていたは袋の中身が気になったので
リボンを解いて中を見てみた



なんと可愛いクマのヌイグルミが入っていた





は驚きと感激の気持ちで一杯になった
ボンチューを追いかけて感謝の気持ちを伝えに行った







おわり







作者 「それにしてもヒロインちゃん可愛いね〜」
ボンチュー「・・・・・・・・・・・・」
作者 「お揃いだなんて言ってもらってよかったじゃん!この色男!」
ボンチュー「・・・・・・・・・・・・」
作者 「なんか言えよな!」
ボンチュー「・・・・・遅い」
作者 「はへ?」
ボンチュー「作るのおっそいんだよ!!!
作者 「グサグサ!!結構気にしてんだぞ!!」
ボンチュー「課題とか宿題とか、ゲームしてっから遅れるんだよ!!」
作者 「学生を軽く見るなーー!!」
ボンチュー「あんだと〜〜!やんのかコラあああああ!!!!
作者 「上等だああああああ!!!!!!