WHY23 低髄液圧症候群(脳脊髄液減少症)治療であるブラッドパッチに関するリスクに関してS医師のご意見(CRPSに関して)
(私)ブラッドパッチのリスクとして、腰痛等の痛みが出てくるという話が多いのですが、それに関してどのようにお考えでしょうか?
(S医師)
腰へのBP後、一ヶ月位の間で見ると、多くの人が腰痛になっていると思います。
ただ、大部分が一ヶ月以内に治っています。
それがずっと続く人は少ないです。
痛みが出た人のうち、一割くらいの人は確かに半年ほど続いています。
しかし、更に痛みが続くという人は本当に少ないです。
(私)
その痛みは結局、ブラッドパッチによる癒着のリスクということでしょうか?
(S医師)
癒着ではないと思っています。
CRPSという概念があって、原因はともかく、痛みが非常に強くなるという症候群です。
それに関しては論文等も出ています。
原因が軽い外傷であったり、点滴をやった後になったり、ブラッドパッチであったり、色々な医療行為によって起こるとこともあります。
それを痛み症候群と言ったり、反射性交感神経性シンドロームとか色々な名前がついていたものが統一されました。
私は痛みが直接、癒着のせいだとは思いません。
私自身も何人もEBP後の痛みを言う方々を診ていますが、そういう方はもともと痛みに関する感受性が人より何倍も強い。
その痛みがEBPによって増幅されるということもあります。
それを前もって見極めることが困難でどうするかと思っています。
単なる物理的な癒着が原因で痛みが起こるのではなく、自律神経が絡んだ痛みと考えたほうがいいです。