オリジナル曲(その2)

大学を卒業して、ギターを弾いたり曲を作ったりする機会が減ったと同時に、作った曲を発表する場面もほとんどなくなりました。わざわざこのページを開いて聴いてくださるあなたに感謝します。前ページ同様、曲目の前のCDマークから何曲か視聴できますので、時間がある方は是非聴いてみてくださいね。また、感想・テープの請求などをお気軽にメールください。

 

帰らざる人へ −鈴木健司先生へ−

人の生命はいつか 果てる時が来る
けれど君がこんなに 早く逝くなんて
 知らせを受けた 人の誰もが
 言葉を失い そして思った
いつかまたどこかで 君に会えるような気がして
君のその笑顔が忘れられない

悲しみをこらえて 無言でたたずむ
君の生徒たちの 姿がある
 最後のトビラが 閉ざされる瞬間に
 涙で濡れてた 制服姿の
君が教えてくれたこといつまでも彼らの心に
生徒達の涙がそれを語ってる
運命とはいえどもあまりにも早すぎる気がして
せめてこの歌声君に届けと

平成元年9月28日。鈴木健司先生がこの世を去った。享年23歳、あまりにも早すぎる死であった。彼とはその4月に一緒に教師になった同期生であり、隣町の学校に赴任していたこともあり、よく行き来していただけに非常にショッキングな出来事であった。彼の葬式に彼の生徒達が涙を流しながら呆然と立ちつくしていた姿が印象的で2番の歌詞にしました。鈴木先生、天国で聴いていてくれるかな?('89年10月)

動きはじめた街

忘れられないいつまでも あの時この場所
今生きているそれだけで 今まで忘れてた

多くの生命と 思い出を
一瞬にして奪い去る あの日を忘れない
TVのニュースが 悲しみを
けれど涙に明け暮れた 街にも光が
 白いドレスの花嫁姿 幸せがこだまする
 街は静かに動き始めてる 少しずつ一歩ずつ
流した涙の数は 数えきれないけれど
過去を振り返るより 未来を見つめて

 白いドレスの花嫁姿 今君の目の前に
 街は静かに動き始めてる 少しずつ一歩ずつ
そして今日またここに新たな旅を始める
まるで動き始めたこの街に合わせるように

どんなことにも負けない 幸せ願って
明日からの二人のために この歌贈ろう

歌詞を読んでもらってわかったと思うが、阪神大震災のことを歌った詩です。’95年1月17日に阪神地区を大地震がおそった。実はその2ヶ月後に後輩が神戸で挙式をあげる予定になっており「1曲歌って欲しい」と頼まれていた。

震災の3日後だったと思うが、神戸の山あいの教会で震災にも負けず式をあげるカップルの姿がTVに流されていた。その姿がとても印象的でそのことがきっかけでこの曲が完成した。後輩の予定していた3月は式場が一部損壊していたため、予定より少し遅れたが6月に無事式をあげた。('95年3月)

旅立つ君へ 〜過ぎゆく季節の中で〜

時の流れなんて 過ぎてしまえば短く感じるもので
4月に出会った君たちと 今日でもうさよなら
久しぶりの共学で 不安だらけで過ごしていた春
毎日見せる素朴な君たちの 笑顔が俺の支えだった
 クラスマッチで盛り上がる君 運動会ではみんなで大騒ぎ
 夏が終わりを告げる頃 それぞれが次の道を探していた
もしも明日から迷うことがあれば 思い出して欲しいんだ
今日という日を 希望に満ちた瞬間
チャンスはほら すぐそばで 降り注ぐ

秋の訪れと共に 次の道をめざして旅立つ
合格発表に一喜一憂する姿 笑顔と涙が入りまじる
 時が流れて雪が舞う冬 主役を失った教室が
 別れの瞬間を惜しむように 静かな毎日を送っている
十八歳の春に旅立つ君へ 心をこめて歌おう
巣立った後も 39の人生
遠くからいつも見つめている
もしも明日から迷うことがあれば 思い出して欲しいんだ
辛くなったなら 帰ってくればいい
丹高(ふるさと)はいつも ここにある

教員になって10年目。2度目の卒業生を送り出すことになった。3年前にも一度計画はしたのだが曲が作れず断念…。なんとか今度こそ卒業式に歌を間に合わせるぞ、ということで約1ヶ月かかって完成した。

思えば3年前の時は入学時から3年間担任をしており、あまりにも思い出が多すぎて曲にならなかったのかもしれない。今回は工業高校から転勤しての1年目にいきなりの3年担任。右も左もわからない四苦八苦の春から卒業を迎える冬まで、4つの季節ごとに少しずつまとめて完成した。

平成11年3月1日。愛媛県立丹原高等学校の133教室での3年2組最後のホームルーム活動で、17名の男子と22名の女子、そして保護者の方々へ贈った1曲である。その代わりにとんでもない品物を贈られたのだが…。(^^;) 詳しくは丹原高等学校のページへ。('99年3月)

君たちが生まれた年に 俺は高三だった
今の君たちと同じように 夢を追い続けていた

人の夢と書いて「儚い」と読む
でも夢は永遠 いつまでもあきらめないで
遠回りになるかもしれない けれどいつかそこに
たどりつけたらそれは 素敵な人生
 夢を目指して進む今の 君たちの姿忘れない
 共に過ごした月日のことを 心のアルバムに焼きつけて

 時が流れてまたいつの日か 君たちに出会うその瞬間に
 夢を叶えた素敵な笑顔で 再会したいよね

君たちに出会えてよかった 俺は幸せだった
様々な思い出たちが 心かけめぐる

大学4年の時に「1999〜地球上の人々へ(歌詞は前ページ)」を作る時ににんべんに夢と書いて「儚い=はかない」と知った(^^;)。その時に歌詞に盛り込みたかったが出来なかった言葉を十数年振りに使って曲を作った。

3年前に続いて、平成14年3月1日、愛媛県立丹原高等学校の136教室での3年5組卒業式後のホームルーム活動で、21名の男子と19名の女子、そして保護者の方々へ贈った歌です。3年前のクラスは大半が進路先も決まっており、「思い出を大切に」という気持ちを込めて作ったが、今回はクラスの大半が国公立大学を受験しておりその合格発表が翌週に控えていた。その結果如何では、夢をあきらめなければならない者も出るかもしれないし、実際センター試験の結果で既に志望先を大幅変更した生徒もいた。そんな生徒達に「夢を大切にして、いつまでも追い続けて欲しい」という願いを込めてこの歌を作った。

6年前のセガサターン、3年前のNINTENDO64に続きプレイステーション2が生徒達からの卒業記念品。ネクタイなんかいらんぞ、と言う教員も教員だが、その希望をしっかり聞いて買ってくる。品物をもらったから言うわけではないけれど、虎キチ@愛媛の生徒たちはすばらしい奴らばかりです(涙)。('01年3月)

夜更けのウェディングベル

電話のベルが鳴って 聞こえて来たのは
どこか懐かしい声の響きが 時を忘れて流れてきた
あれから10年以上 月日が流れても
共に過ごした高知の街での 思い出だけは永遠さ
 久しぶりにあの街訪ねた 街の景色は変わっていたけど
 俺たちが過ごしたあの頃の 面影がそこにある
歳を重ねてみんなでワイワイ 集まって夜通し飲みあかそう
あの頃そんな約束したこと 覚えているかい

ウェディングベルが鳴って どこかぎこちない
君の姿と隣に座る 花嫁の姿が輝いてる
 久しぶりにみんなが集まり 幸せそうな君の姿を
 酒の肴に盛り上がる あの頃と変わらず
歳を重ねてみんなでワイワイ 集まって夜通し飲みあかそう
あの頃そんな約束したこと 覚えているかい
いついつまでも幸せに 今日の日の幸せ忘れず
君たちの幸せここにいるみんなで 祈っているから

年賀状でのやりとりだけが続いていた大学時代の後輩から、突然「結婚します」と電話がかかってきた。そして「今もギター弾いてますか?」「1曲歌ってください」と言われて喜んで引き受けた。何の曲をするかは任されていたのだが、やはりFOLKFOLKの後輩の結婚式ですからオリジナルで祝ってやりたい、と思うのが人情でしょう(^^)。結局完成したのが式の2日前。当日のスピーチの途中で曲目を決めてないことに気づくお粗末さ(^^;)。曲目は後日、新郎・新婦につけてもらいました。

ちなみに式は彼の故郷大阪であった。神前式にも参加したのだが、大阪だから賛美歌の代わりに六甲颪、ブーケはメガホンに、そして幸せを運ぶ風船は当然ジェット風船...なわけはなかった(笑)。('03年6月)

心のアルバム 〜輝きつづけて〜

いくつもの思い出が 目を閉じれば流れてく
それぞれがその場面で 輝いていたよ
 盛り上がる運動会 共に過ごした修学旅行
 泣いた日もあっただろう 笑顔あふれる時間も
今思えばそれらすべて 今日の日迎えるために
すべて心のアルバムに きざんでいたのさ

 明日から君たちは 新しい世界で
 それぞれの未来見つめ はばたいていくよ
たとえ負け続けてもいい 後悔しないように
自分の力を信じて 挑戦続けろ
夢をあきらめちゃいけない 明日からの人生が
君の心のアルバムが 輝けと願う 

虎キチ@愛媛の卒業式では恒例となりました。6年前、3年前に続いて、平成17年3月1日、愛媛県立今治南高等学校の213教室での3年1組卒業式後のホームルーム活動で、11名の男子と18名の女子、そして保護者の方々へ贈った歌です。

教員生活16年で担任は14回目。そのうち4度目の3年担任でしたが、過去3回と比べて最も苦労した学年でした(^^;)。卒業式後のホームルーム活動では優勝した阪神の星野監督じゃないけど「あーしんどかった」と言ってしまいました(^^;;;)。でも苦労はしたけど一人一人は素敵な奴ら。悪い奴じゃなくて単に幼いだけなんですよね。歌詞にもありますが「挑戦」が少ない連中でした。何かをする前に「どうせできないから」とすぐにあきらめる。それがなくなっていろんなことに挑戦出来るようになれば君たちは大丈夫、そんなメッセージと期待を込めて贈った歌です。卒業式の夜、HPにこんな嬉しい書き込みをしてくれた子もいました(^^)。どんな品物にも負けない、最高のプレゼントです(^^)。これからも頑張れ3年1組!!('05年3月)

青い空、青い海

青い海に君の白い水着の色が似合う
あの夏の思い出を 忘れない
夏の訪れと共に 君と出逢った
そして夏が去るように 君はこの町を出た
 今でも思い出すんだ 君と過ごした日々を
 二人で撮った写真 一人見つめてる
青い空を見上げて思う 君もどこかで見てる
そんな気が今してる 季節は秋
 
桜咲く春の日にも 雪が舞う冬の日も
君に似合うだろう でも君はもういない
 ソーダ水飲みほしながら はしゃぐ姿も
 カラオケ歌う君の姿も 今はもうない
電話もメールも変えた君が アドレス帳に残ってる
あの夏の思い出を 刻むように
青い空と青い海はあの日と変わらないけど
もう君は帰らない 夏が過ぎゆく

ある夏の恋の物語。もちろん、架空の話ですよ(^^)。秋っていうと別れの季節って感覚があって、何となくギター奏でたら何となくイメージが浮かんできて、という感じで作った曲です。今や中高生必携となってしまった携帯電話。恋の話も携帯で、そして別れちゃったら携帯を変えただけで何もなかったようにリセットしちゃう子もいるんだろうな、と思ったり。でも、そんな子ばかりではなく、いつまでも想い出として心の片隅に残すように携帯にも、と思って出来たのが最後から4行目のフレーズ。自分では結構気に入ってます(^^)。('07年12月)

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