旅行会社に就職したい人からよく聞かれた質問およびそれについてのお答え集
私がOLでありし日、旅行会社で働きたい!という女性からさまざまな質問を受けました。
中には重複している質問もいくつかあり、「ほほー、みんなこんなことが気になっているのか…」
と思ったりしたものです。ここでその中のいくつかを紹介しましょう。
Q:残業が多いって本当ですか?
A:本当です。予想以上に本当です。
「多い」を何時間ととらえるかは、もちろんそれぞれの判断によりますが、
私はいつも、酔っぱらってあられもない姿のサラリーマン達の間をすり抜けて帰途についていました。
ということはですね、「おじさん達がベロベロに酔っぱらうくらい
アルコールを摂取している時間」は少なくとも、残業していることになります。
Q:じゃあ、習い事や副業をする時間はないですか?
A:どうでしょう。その人のバイタリティによりますが…。
私はずっとエアロビをやっていましたが、スポーツクラブが会社の向かいにあったので、
ちょっと会社を抜けて、おどって、また会社に戻る、というワザを使ったこともあります。
副業は、たとえば家庭教師のように、時間が決まっているものは物理的に無理だと思います。
もし飛行機の墜落事故なんかがあったら、急に空港や会社に行かないといけないですしね。
でも、例えば友達とかに宿泊予約を頼まれたとき、実はコネで安くとれたんだけど
そんなことは言わず普通の価格通りお金をもらったりしたら…それは副業になる?
いや、違うな。サギか。
Q:英語ができなくてはだめですか?
A:そうですね。英語を使う機会が多いのは事実です。
予約の記録、ビザの申請書類などは全部英文ですし、国際電話をかけたりする機会も多いし、
お客さんは日本人だけとは限らないし…。
でも、特別にできなくても大丈夫だと思います。できるにこしたことはありませんが。
特にできないっていうのは、入社してから大変かもしれませんが、
普通程度にできていれば、もっと言えば英検2級程度クリアできていれば、
大丈夫なんではないでしょうか。国内担当を希望するってテもあるし。
Q:社内恋愛が多いって本当ですか?
A:いやー、どうでしょう。私は経験がないので分かりませんが…。
私個人の感想で言えば、まあ普通だと思います。
しかし残業が多いので、夜遅くまで仕事して、じゃあメシでも食ってくか、
みたいな展開になることは多いでしょう。
しかしなにぶん仕事がハードなので、どちらかというと「戦友」っぽい感じに
なることの方が多いのでは?それに、とにかく時間がない。
なーんて思ってるのは私だけでしょうか。だから乗り遅れるのか?
あっでも、私の統計から言うと、たくさん人がいる大手旅行会社より、
少人数でやってるこじんまりしたところの方が社内恋愛は多い気がする。
あ、それは普通のメーカーさんでもどこでも一緒ですね。
Q:かっこいい人がたくさんいそうな気がしますが?
A:かっこいい人というより、おしゃれな人が多いです。
そして、何よりも話が面白い!もう、めちゃめちゃ面白い。
たくさんのわがままな客にもまれているだけあって、相手を見て話すのが上手だし、
いろんなところに行っているだけあって、ネタも豊富です。
しかし、プライドが高い(気がする)。
あっ、あともう1つ言うなら、お金持ちの人が多い。
Q:ホテルとか、安くとれたりしますか?
A:します。宿泊施設から、その会社がバックマージンをもらっている場合、
その分ひいてもらえたりします。
旅館などでも、普通の料金でいい部屋に泊まれたり、料理が豪華になっていたり、
格式高いところなのに女将がじきじきに御挨拶にいらしたりします。
あと、航空券も、安い情報がファックスでガンガン送られてきます。
旅行会社社員向け、とかいうやつでロス往復3万円とか、イギリス7日間5万円とかね。
いいでしょう、いいでしょう。
でもね、時間がないんです。いくら安くても、行けるだけの時間、休みがない。
だから、あんまり意味ないです。少なくとも私は1回も行きませんでした。
おまけに、旅行会社をやめてしまった後も、原価を知っているがために
バカ高い料金を出して行こうという気にもならない。因果な商売ですねえ。
Q:旅行に詳しくないとだめですか?
A:いいえ、そんなことはありません。入ってしまってから覚えればいいのです。
でも、いつも同じことを同じ手順でしていればいい仕事ではないし、
分かりませーんすみませーんで笑ってごまかせる職場でもないため、
勉強することはたくさんあります。山のようにあります。
がんばりましょう。
Q:パイロットなんかとコンパ、ありますか?
A:私はありませんでした。JALの人と飲みに行く、とかはあるけど、
それはJALの営業の人だったり予約の人だったりで、実際に飛んでる人との
接点はありませんでした。
でも、会社によってはあるでしょうね。
もしくは個人的に仲のいい人がパイロットと仲良しなら、あり得る話です。
Q:力仕事はありますか?
A:あります。パンフレットの整理とか。
男も女もない職場なので、よほどすごいことでもない限り、力仕事もこなします。
あと、女性でもお客さんのところやら大使館やら航空会社やらとびまわるので、体力は必要です。
時には、緊急の仕事が入り、もう夜中で閉まっている(しかし中に人はいる)航空会社のドアの前で
「すみませーーん!あけてくださーーい!」などと叫ぶ必要にもかられます。
体力だけではなく、精神的にタフでないとつらいでしょう。
Q:やりがいはありますか?
A:やりがい…何をもってやりがいとするのかが問題ですね。
まあ、男性と同じようにガシガシ働きたい人にはうってつけです。
でもある程度同じことをくり返して、定時になったら帰って、そこそこお金がもらえれば…
という人には向かないかもしれません。
なんにせよ、ミスをした時に、誰かがフォローしてくれるという感じではないので、
自分で責任をもって、なんらかの対策やら言い訳を考えて対処しないといけません。
そういったもろもろのことをやりがいというならば、ありありの職場です。
Q:もしお客さんの希望通りにできなかったらどうするんですか?
A:まずいですね。ヒジョーにまずいです。
たとえばA便のエコノミーがとれなかった、でももう出発しないといけないという場合は、
しょうがないので5分違いのB便をまずおさえ、希望通りにできなかったことで怒りをかいそうなら
サービスとして、エコノミーの価格でビジネスクラスにしてあげたりします。
しかし、希望通りにいかなかったという事実は消えません。
行けるんだからいいじゃないか、という問題ではないのです。
これはもう、ひたすら謝るしかないでしょう。
そして、B便ビジネスのチケットと共に、なぜA便がとれなかったかの
言い訳(できれば第3者のせいにした言い訳)を用意すべきでしょう。
そして、こういった対処法は誰も考えてくれません。
例え自分が「事務職の女性」でも、自分のやったことである以上、
自分で考え、自分でB便ビジネスの手配をし、自分でお客さんに謝りに行きましょう。
よくあるように、「ここまでなら自分でフォローできるけど、ここから先は
上司にフォローしてもらおう」ということがなく、「すべてやった人がやる」というのが
つらいとこです。
Q:制服、かわいいですか?
A:私のいたところはかわいかったです。
街中でカメラ小僧のような感じの人に、JALの人と間違えられたこともあります。
でも、かわいくないところもあります。
一応どこもデザイナーズブランドのようですが、中には「…なぜ?」というものも
あることは否めません。