7人が語る高杉と妻
1.高杉晋作が語る 2.野村望東尼が語る 3.うのが語る 4.白石正一郎が語る 5.松子婦人が語る 6.伊藤博文が語る 7.政子刀自が語るというようにそれぞれが高杉と妻政子(雅)のことや 自分の生い立ち、立場、幕末の時代とその後などを語るというような内容。 7扁の短編のような感じなのでさらりと読めた。 フィクション(著者の想像)もふんだんに含まれてはいるが、 内容・あとがきを見る限り著者は非常に雅が好きなようで 小柄で愛らしく慎ましい女性として書かれている。 伊藤などの雅への憧れの度合いなどはすさまじい。 方言をまじえるのはよいのだが、なぜか晋作や雅は標準語だし、 伊藤は「儂」「〜じゃよ」と典型的なおじいちゃん言葉。 野村望東尼の博多弁や松子の京言葉は徹底している(ように見える)のに 長州側の人間は回想で出てくる吉田松陰なども含めて方言にこだわらなかったのはなぜだろう。 そのあたりに統一性がないのが残念。 7人中、松子だけがちょっと「イヤな女」。 桂と自分の自慢話ばかりなのだが何故か小気味よい。 他の6人が全て「いい人」だからそのコントラストがいいのかもしれない。
祥伝社
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