2006-3

5th-March-2006「無題」
残り一ヶ月を切ってしまった。何なんだろう。来月の今頃、俺はメキシコにいる。ジャマイカでの2年、一つの夢が終わった切なさ、日本に帰る喜び、これからの人生への期待と不安、さまざまな感情を胸に、俺は知らない街をフラついているのだろう。こんな、人生の大きなうねりを、どうやって自分の中で整理できるのだろうか。とにかく今日は本当に久しぶりに心のオアシス
D.cave Beach に行って来た。調子こいて焼いてたらかなり痛い。ジャマイカの日差しらしくなってきたことをまさに肌で感じた。



7th-March-2006「無題2」
ちょっと俺にとっちゃ早いんだけどね、先に帰国するテルミさんやもう一人職場を去る同僚もいたから、職場のみんなが俺たちのSend off partyを行ってくれた。ジャマイカの人たちはこういう催しが上手なので、ものすごく褒めてくれたりプレゼントをくれたり、正直こういうのは照れます。テルミさんは号泣しておりました。俺が泣くとしたらー、離陸した飛行機から、小さくなっていくジャマイカを眺めている時かなぁ。
  


14th-March-2006「語学の資質」
先日、仕事から戻った際に下の階に住むMr.グリーンに会った。しばらく立ち話をしていて、彼が突然、「
ドゥー ユー ハヴ ハマー?」と尋ねてきた。ん?ハマー?
俺が一瞬キョトンとしているのに気づいた彼は、手で何かを打ち付ける仕草をした。それでようやく「Do you have a hammer?」と聞かれたことを知り、俺は「無い」と答えた。何でもない話だ。英語が得意ではない俺にしてみたら有りがちなシチュエーションでさえある。しかし、今回俺はこのあと一人で痛く凹む。
理解できずキョトンとしていた一瞬、俺は何を考えていたか。

ハマー?

ハマー、ハマー、ハマー・・・

MCハマー?!

ちょっと古くねぇ?
しかも俺CDとか持って無いし、
返事はNoだな・・・

それまでの会話で音楽の話をしていたわけでもないし、彼はここの大学のコンピュータラボを管理していて、その時も手には板のようなものを持ってラボに向かう途中であった。にもかかわらず、正確に聞き取れていなかったとはいえ、俺が咄嗟に連想したのがMCハマーって。_| ̄|○
このボケボケが俺の英会話を上達させる上でもっとも大きな障害である。(いや、生きていく上でも・・・)
しかし、これなんだ。語学、特に実践で必要とされるセンスというもの。もはや語学関係ないレベル、洞察力、推測力、注意力、勘・・・。例え同じ数の単語を知っていてヒアリング力も変わらない奴と、同時に英語で話してもこれらがあるかないかで英語の会話ができるかどうかがもう歴然と違ってくるんだ。「いやー、そりゃ英語ができない言い訳さ」と言われても、事実そうなんだ。こんなアホな間違いを俺は2年も繰り返しているのだ。
それじゃ、洞察力、推測力、注意力、勘・・・これらを磨くにはどうすればよいか。
ズバリ、
スパイになる勉強をしよう!(格闘技・武器の訓練はお好みで♪)だいぶ前にブラッド・ピットとロバート・デ・ニーロが共演している「スパイ」という映画があったが、まさにあれである。俺がこれに気づいたのは最近、このビデオを見たから。これから実践英語を身につけようと思う方、もしくはもう始められている方も、語学学校と平行してスパイになれる資質も身に付けられてはいかがだろうか。あ、もちろん普通の英語の勉強は必要だけどさ。


19th-March-2006「お別れと部屋」
 今朝、隣に住んでいるテルミさんを見送った。明日帰国だけど、その前に同期隊員たちとオールインに行くらしい。俺は明日ワークショップが入っていて空港まで行けないので、住み慣れたこのカレッジでお別れしたというわけである。荷物運びを手伝いに部屋にお邪魔したら、まぁあたり前だけどすっかり何も無く、まとめられた荷物が帰国の途につくんだという事を思わせた。でかいリュックは全てコーヒーが詰まっていると言ってたが、お前あんだけ他の荷物送っといてこれは手持ちかい!そんな軽い突っ込みを入れながら、最後の別れをした。
再来週には俺の部屋も空になっているんだろう。
部屋・・・か。随分多くの時間を過ごす空間でありながら、それが自分にとって何であるかということに思いを巡らすのは、初めて入った時と、鍵を無くした時と、最後に出て行く時だけかもしれない。実家の部屋を出て、東京の部屋を出て、今回が3度目になる。毎回している行事は、空っぽになってあとは俺が出て行くだけになった部屋で、缶コーヒーを飲みながら一服することである。いろいろ思い出に浸ろうと思ってする行為なんだが、正直、何も無くなると何も思い出せない。
「早くここを出て行け!そして次のステップに進め。そう言われているような気さえしてきて「じゃぁな」と心の中で言い、ドアを閉める。住み慣れた、だけど空っぽの部屋に俺はいつも背中を押されている。この国、缶コーヒー無いんで、今から極上(つっても1,200円)のブルーマウンテンを買いに行ってきます。あー、溜まっているビール瓶も換金して来にゃ。




22nd-March-2006「あぁ、、」
 実は、昨日最後のワークショップが終わって、ちょっと感無量だったので、今日ゆっくりその辺のことを感動的にここに書こうと思っていたのだが・・・しかし、職場でムカつくScottが今日また腹立たしい行動に出たので、しかも追い討ちを掛けるようにタクシードライバーが規定の料金以上請求してきて喧嘩したこともあり、「やっぱジャマイカはジャマイカか_| ̄|○」と、ある意味帰国を前にジャマイカを美化しようとしていた俺は、がっくりしたというか、ここでの平常心を取り戻したというか、なんとも笑うしかない心境なのである。

  


24th-March-2006「おぉ、、」
 今感じているのは安堵感とでも言おうか・・・今日が仕事納めだったのだ。みんなに挨拶に回るギリギリまでパソコン修理していたが、なんとか片付き、引継ぎも無事終わった。
俺「来週日本に帰るよ。いろいろありがとう」
同僚「日本語忘れちゃったんじゃない?」
俺「あー、たまに単語が出てこない時があるけど、英語でも同じだから・・・」
同僚「それもそーね!(笑)」
俺「・・・」

挨拶に行く度にみんないろいろなお土産をくれるので、ちょっと申し訳ないような気がする。俺は自分の使っていたものをあげるくらいしかできないから。
ありがたいんだけど、ただ、ジャマイカのお土産ってまず日本じゃ使わないようなのばかりでしかも持って帰るのにめちゃくちゃかさばる。ジャマイカ国の形した掛け時計とか、ビアジョッキとか、国旗とか。。。
中には、俺の父親や母親にと言ってお土産をくれた人もいた。
しっかり「Tomo's Mother」と書いたテープが張ってある(笑)
続けてメッセージがある。

「Thanks for sending your son」

ちょっと泣けた。さっき偶然お袋から電話があった。
帰ったら、日本語に訳しながらこのお土産をお袋に手渡してやろうと思う。

26th-March-2006「うへぇ、、」
 なんだよぉ、もうあと一週間しか無いじゃん!
今日は一日家にこもって最終報告書を仕上げていたら、あっという間に終わった。明日はもう銀行口座解約したり郵便局行ったり、あ、電話も切るから今日が最後のジャマイカからのHP更新だな。しかも明後日から首都に上がっちゃって、PassaPassaしてモベイに戻ってきたらすぐ飛行機乗らなきゃならないんだなこれ。
まったく・・・

最後は贅沢にオールインのホテルに一人で泊まって、ゆっくり報告書書きながら詰まったらプール飛び込んで、バーでレッドストライプ飲んでバーテンとバカ話して、カリブ海見ながらジャークチキン食って、夜に「やっと仕上がったぁ」なんて言いながら外のジャグジー入って星空を見上げ、眠くなったら部屋に戻りレゲエを聞きながらRum飲んで、ダブルベットに静かに身を沈める。

って妄想が、結局最後は・・・

外で生徒が騒ぐ自室の机で、コソコソと報告書書きながら詰まったらキッチン行って、同僚にお土産でもらった賞味期限切れのブルマンコーヒー飲んで、ブツブツ独り言言って、一昨日の新聞読みながら残った食材で作ったベーコンとオニオンの炊き込み御飯を鍋ごと食って、夜に「やっと仕上がったぁ」なんて言いながら水シャワー浴びて洗濯して、蚊と蛾が飛び交う天井を眺め、、眠くなったら机に戻り、とりあえずレゲエは聞きながら自分で作ったRum飲んで、HPをアップした後スポンジだけのシングルベットにグデッと体を投げ出し・・・

笑っちまうけど、どっちもジャマイカだな。俺は、後者のほうが好きかも。




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