クワトロの事件簿(その24)


ハマーンの嘲笑


0087年12月25日
 

AE社のメラニーが、特使を送ってきた。

彼は、親書を持っていた。

カミーユ 『ハマーン・カーンと接触して、グリプス2の破壊工作を依頼せよ!

どう言う事ですか?』

・・・またハマーンか。

ブライト大佐 『・・・読んでの通りだ!

メラニー会長は、何としてもアクシズをエゥーゴ側に引っ張り込むつもりだ!』

カツ 『ハマーンのアクシズは、エゥーゴの敵なんですよ。』

・・・

『・・・いや、まだ敵と決まったわけではない。』

カミーユ 『大尉は、この作戦に賛成なんですか?』

うーん・・・良い質問だが・・・

『・・・やってみる価値はあるだろう。』

カツ 『やめましょうよ、そんな事!』

私もやめたい・・・

子供は無邪気でいいな。

言いたい事が言えて・・・

ヘンケン艦長 『カツ、おまえが口出しする事ではない!』

ブライト大佐 『確かに了解したと、メラニー会長にお伝え下さい。』

特使 『では、宜しく。』

さて、どうしたもんか・・・

前回、私の暴走で失敗しているし・・・

私はもう行きたくない!

その時、カミーユがアクシズに出向くと志願してきた。

ほっ、よかった!!

カミーユにグワダンへ行ってもらう事となった。



0087年12月29日
 

グワダンに行ったカミーユが、アクシズのMSと共にアーガマに帰還していた。

1機の白いMSが、ブリッジに接近してきた。

ブライト大佐 『ハマーンか?』

『キュベレイだ!

あれも完成させていたとなると・・・

アクシズの生産能力は、かなり拡大しているな。』

確か、ビットが装備されていたな。
 
 
 
 
 
 

アーガマのミーティングルームで会談した。

ハマーン 『13バンチ以来また会ったな、シャア。

この縁、不思議とは思わんぞ!』

・・・

『永遠に切れない仲らしいな。

・・・それもいいだろう。』

ハマーン 『良い返事だ。

と言う事は、エゥーゴはかつてスペースコロニーを支配していた

ザビ家も復興を認めると言うのだな?』

・・・

ブライト大佐 『エゥーゴを支援する人々は、その条件を飲むようだ。』

・・・いや、私は認めん!!

せっかく、復讐を終わらせたのに・・・

『ザビ家復興を認めねば、どうするつもりだったんだ?』

ハマーン 『地球に全面核攻撃をするだけの事だ!

アクシズにはその用意がある。』

おおー、怖!!

『グラナダのメラニー・カーバインの親書だ!』

親書をハマーンに渡した。

ハマーン 『・・・なるほど、サイド3をくれるか。

で、私に何をやれと?』

『グリプス2のコロニーレーザーをグワダンの手で破壊してもらいたい。』

ハマーン 『シャアからそのような申し出を受けるとはうれしい。

だが、困ったものだな。

おまえは物の頼み方を知らない様だ。』

な、なぬ!!

・・・仕方ない。

サングラスをはずし、一礼をするか・・・

『頼む、ハマーン・カーン。

コロニーレーザーを潰してくれ。』

ハマーン 『約束は守る。我々の力をその目に焼き付けるがいい。』

ハマーンはグワダンに戻って行った。

『・・・これでいいなら、安いものさ。』

カミーユ 『・・・大尉。』

『・・・気にするな。』

ブライト大佐 『グワダンの動きに合わせて、我々はティターンズ艦隊に対し陽動作戦にかかる。

全MSを出すぞ!!』



0088年1月2日
 

アーガマとラーディッシュは、MS部隊を出した。

ブライト大佐 『大尉、グワダンが予定通り動き出した。』

『・・・うん。』

ブライト大佐 『安心はしていない。問題はこれからだ。

もしグワダンが我々を裏切ったら?』

・・・そうだな。

『・・・アーガマもラーディッシュも沈むな。』

そうだ!!

『艦長、私も百式で出たいが?』

ブライト大佐 『いや、今日はここにいて欲しいんだ。』

そ、そうか・・・

それにしても、MS隊が苦戦しているようだ。

サエグサ 『ネモ27号、被弾した模様です。』

・・・押されているな。

ブライト大佐 『後退させろ!

後続のMSはどうした?』

キースロン 『もうパイロット要員がいません。』

トーレス 『動かすぐらいなら、自分が出来ますが・・・』

おまえでは無理だ・・・

『いや、艦長、私が出る。』

ブライト大佐 『しかし・・・』

私も学んだ。

『暴走はしないよ。』

ファ 『カミーユ、どうなんです?』

ファとカツがブリッジに来た。

シーサー 『おまえ、謹慎中じゃないのか?』

ファ 『でも今、パイロットが不足しているって・・・

艦長、出撃させてください。お願いします。』

・・・そうだな。

『・・・ファはカミーユの事を感じている。』

ブライト大佐 『よし、謹慎処分は解く。出撃しろ!』

トーレス 『カツ、おまえも行けよ。

俺が代わりに出るところだったんだぞ!』

あれっ、トーレス・・・

おまえが志願したのでは・・・

カツ 『トーレスさんが?そりゃ無茶ですよ。』

トーレス 『俺はここから離れられないの!』

カツ 『わかりました。』

ファとカツが出撃して行った。

トーレス 『グワダン、依然動きがありません。』

・・・

ブライト大佐 『な、何をしているんだ。このままでは・・・』

ハマーンめ!!

自分だけが消耗しない作戦を考えているのか?
 
 
 
 
 
 

グワダンの主砲がコロニーレーザーに向けて発射した。

コロニーレーザーの射撃軸がずれた。

それに伴い、ティターンズのMS部隊は退却していった。

我々も後退を開始した。

ハマーンは、約束を守ったようだ。



0088年1月5日
 

私はグワダンへ出向いた。

ハマーン 『ようこそ、シャア・アズナブル。』

・・・くくくっ

『ご、ご協力感謝します、ミネバ様。』

ミネバ皇女 『シャア・アズナブル。

おまえが戻って来てくれた事、うれしく思う。

これからも、私のために働いてくれ。』

・・・

『・・・は、はい。では、また。』

ミネバ皇女 『うん。ザビ家再興の日も近い。

それが共に良き日であることを、祈って欲しい。』

・・・

『・・・はい。』

ハマーン 『ミネバ様、これでエゥーゴはアクシズのものでございます。

これ以降はミネバ様の手足となって、ザビ家再興のため働いてくれるでありましょう。』

・・・

ミネバ皇女 『それは、シャアの功績であるな?』

ハマーン 『はい、もちろんでございます。』

もちろんだ!

でなければ、私はここまでせん!!
 
 
 
 
 
 

私はアーガマに戻った。

グワダンが離れていく。

ブライト大佐 『ひょっとしたら、こいつと戦闘状態になっていたかも知れないんだな?』

・・・

『ああ。しかし、先の事はわからんよ。』

ブライト大佐 『グワダンのデータは、採ったのか?』

トーレス 『ああ、やっています。』

ブライト大佐 『機銃一門も見逃すな!』

もうこの先、私はどうすればいいんだ?



0088年1月10日
 

ハマーンはジャミトフに会うため、ゼダンの門に向かった。

ブライト大佐 『ハマーンから連絡はないのか?』

『もう、ゼダンの門につく頃だ!』

カツ 『ハマーンからの連絡って?

どう言う事なんです?』

振り向くとそこにカツとカミーユがいた。

ブライト大佐 『・・・カツには関係ない。』

カツ 『こないだハマーンに頭を下げたのは、大尉と艦長でしょう?

あんな屈辱を重ねて、今のハマーンを認め許すんですか?』

・・・

カミーユ 『よせよ、カツ!』

カツ 『だから僕は嫌だったんだ、

ザビ家と手を結ぶのは!!』

・・・いや。

『・・・まだ、ハマーンが裏切ったわけではない。』

カツ 『今度は、こっちがやられるかもしれないんでしょう?』

ブライト大佐 『・・・そうかもしれん。

しかし、今はハマーンを信じるしかないな。』

カツ 『いつもそうだ!!』

・・・

『・・・カツ。』

カツ 『あなた達大人の詭弁は、聞き飽きました。』

カツは、怒って出て行ってしまった。

こっちも上の命令で動いているんだ。

好きでやっているわけではない。

軍隊とはこう言うものだ・・・



0088年1月12日
 

アーガマが、敵MSを捕捉した。

カミーユにZガンダムで出撃してもらった。

Zガンダムは敵と交戦になり、敵を追っていってしまった。

あっ!!

『3機はおとりだ!』

ブライト大佐 『MS隊、出撃用意。

カツもメタスで出せ!』

トーレス 『ファじゃないんですか?』

ブライト大佐 『カツだ!!

ゼダンの空域が近い。アーガマをこのまま正面の敵艦隊に近づける。』

ブライトににらまれた・・・

『・・・わかっている。私はここに残る。』

ここで大人しくしているよ。
 
 
 
 
 
 

トーレス 『グワダンからの通信です。

援護を頼む。それだけです。』

それだけか・・・

ブライト大佐 『MSの出撃準備は出来ているのか?』

トーレス 『はい。しかし、カミーユの方は?』

ブライト大佐 『今は、グワダンの援護の方が先だ!

ラーディッシュにも連絡しろ!!』

ブライトは、カリカリしている・・・

サエグサ 『ミサイル、照準合わせ。グワダンは避けるように。』

ブライト大佐 『ミサイル発射!』

エゥーゴ艦隊は、ゼダンの門にミサイル発射させた。

ブライト大佐 『どうした?』

サマーン 『カツの様子がおかしいんです。』

ブライト 『何?』

こんな時に・・・

トーレス 『キャプテン、カミーユから応答がありました。』

ブライト 『何?』

トーレス 『無事だったのか?』

カミーユ 『当たり前だ!今から帰還する。』

何か、カミーユの様子がおかしい。

トーレス 『待て!直接グワダンの援護に回れ!』

カミーユ 『グワダンの?』

サラ 『ハマーンめ!パプティマス様のにらんだ通りだ。』

カミーユ 『ラジャ!』

サラ 『ハマーンを助けたというのは本当なのか?

いつかエゥーゴもあの女に裏切られるぞ。』

カミーユ 『毒を制するには、毒を持ってというだろう。』

トーレス 『誰だ、今の声は?』

カツ 『トーレスさん、出ます。』

トーレス 『ええっ!大丈夫なのか、カツ?』

カツ 『大丈夫です。』

トーレス 『・・・わかった。頼むぞ。』

カツ 『メタス、出ます。』

エゥーゴのMS部隊は、アクシズ援護のためティターンズ隊と交戦になった。

ティターンズMS隊は、Zガンダムの到着と同時に退却していった。

アーガマに戻ってきたカミーユは、サラを連れていた。



続く。