■「イラクの人びとの声にこたえ、自衛隊の即時撤退を求める国会請願署名」呼びかけ文

イラクの人々とともに、自衛隊の撤退を実現させましょう!

米英軍によるイラク侵略戦争が開始されてからまる2年になろ うとしています。開戦以来イラク全体で、少なくとも10万人 の市民が犠牲となったと言われており、また、米兵も1000人 以上が戦死しています。ブッシュ米大統領の戦争政策・占領 政策が破綻していることは誰の目にも明らかになりつつあり ます。

しかし、小泉首相は「自衛隊が活動することろは非戦闘地 域」と強弁し、あくまでもアメリカに追従する立場に固執し ています。結果として、イラクでは日本人が標的にされる事 件が頻発するようになり、2004年10月には、香田証生さんの 命が奪われました。さらに11月には、自衛隊宿営地に迫撃砲 が撃ち込まれ、地元サマワでは、自衛隊撤退を求めるデモが 行われています。

ここに掲載する「日本軍 を含めたすべての占領軍をイラクから撤退させるための署名 運動」は、この8月にイラク反戦を訴えに来日されたイラク 人ジャーナリスト、ハナ・イブラヒームさん(及び彼女が代 表を務める「女性の意志委員会」)が帰国後に呼びかけ始め たものです。文中では、日本国憲法第9条が高く評価され、 その改悪を懸念する日本市民との連帯が呼びかけられていま す。また、今回の署名の目的のひとつとして「日本が再び占 領ゲームの選手にならない」ことを掲げており、日本がかつ てアジアで行った不正義をイラクにおいて繰り返さないよう 訴えています。

私たちは、このイラクの女性たちの行動にこたえ、日本にお いても署名運動を開始することにしました。私たちは、日本 政府が、かつての侵略戦争の破綻を教訓とした憲法第9条を 尊重し、自衛隊を即時撤退させることを要求します。一人で も多くの方の署名をお願いします。



■イラク・女性の意志委員会がイラク行っている署名の呼びかけ文(日本語抄訳)

日本軍を含めたすべての占領軍を
イラクから撤退させるための署名運動

イラク・女性の意志委員会は、女性の自由と、より良い社会的経済的地位を獲得するために結成されました。

占領による被害は、軍事的なものに留まらず、女性を取り巻くすべての環境におよんでいます。度重なる戦争と長年にわたった経済制裁のため、イラクの国民、女性、とりわけ貧しい階級への福祉や援助などの社会的活動ができなくなっています。占領が続く限り、女性の地位を改善しようとするすべての努力が無駄にされてしまいます。明るい未来を作るための核心となる、子供のためのプロジェクトを行うこともできません。イラクの子供たちは、毎日のように、何の目的もなく、ただ殺され、または障害を負わされています。戦争で使用された劣化ウラン弾のため、先天性障害を持ち、この世に出た瞬間あるいは出る前から戦争の被害者となっています。

大量破壊兵器を言い訳にしてイラク戦争が始められ、史上最悪の占領が行われています。この占領軍を私たちの国であるイラクから撤退させるため、女性の意志委員会によるこの署名への協力をイラク国民の皆さんにお願いします。

なお、今回の署名活動において、占領軍のなかに日本軍[※原文通り]も含め、署名のタイトルにも入れました。その理由は、多くの日本人が日本軍の派遣に反対し、日本がさらに占領軍に巻き込まれることを恐れているということがわかったからです。特に、今回の派遣は、日本国憲法第9条の改悪につながるものです。第9条は、どんな理由があっても、日本があらゆる戦争に参加することを禁じています。かつて日本は、他国に対して行った侵略戦争のために、様々な被害を受けました。その最大の被害は、第二次世界大戦の終わりにアメリカにより広島、長崎に原爆が落とされたことです。戦争への欲望が、平和への意志に勝(まさ)ったために、何十万人の日本人が一瞬にして殺されました。しかし、日本の国民はこのつらい経験を通して、非常に重要なことを学んだように思えます。それは、平和に勝るものはないということです。そして、すべての問題において、平和にもとづく解決が必ずあるということです。そのために、日本人の誇るべき、この第9条がつくられたのです。

イラクからすべての占領軍が撤退するために、
この不公正な占領軍にイラクが勝つために、
日本の多国籍軍参加に反対する日本国民の希望を実現し、
日本が再び占領ゲームの選手にならないために、
憲法第9条改悪に反対する人びとの希望を支えるために、
一緒に署名をしてください。

国民の意志が尊重される時代になり、永遠に続きますように
平等・公平の理念にもとづく平和が訪れ、続きますように
戦争・占領への意志が潰され、なくなりますように


イラク・女性の意志委員会
WOMEN WILL BODY(Baghdad, Iraq)

※イラク・女性の意志委員会(Women's Will Body)
バグダッドに拠点を置くNGO。2004年3月、イラク社会における 女性の地位向上を目指し、イラク人女性たちによって設立された。 現在、季刊誌「ウクール(思考)」の発行と女性のための インターネットカフェのオープンに向けて準備中。代表の ハナ・イブラヒーム氏は、無党派の立場からイラク侵略と 占領を鋭く告発してきた気鋭の女性ジャーナリスト。

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