泣く・出す・食う・寝る。これらが赤子の唯四最要の仕事であり、またこのサイクルで日々を過ごす。
2005年夏に予定日を2週過ぎて生まれたぱんだとD氏の子(命名JO)も、例外ではなかった――と言えたら、どんなにかいいだろう。
JOは、非常に寝つきの悪い御子であった。ともすれば「泣く・出す・食う」の連続で、それに付き合う母親は乳が尽き、母親の母親は根が尽き、父親は女性陣がJOをやっとの思いで寝かしつけたところに帰宅して遊び起こし、自らの立場を弱めるという、運の尽きようであった。
JOの目が閉じているか見開いているか。瞼の落ちる雰囲気は有るかどうか。おはようからおやすみまで、大人たちは必死にJOを見つめるのであった。
―――― Sleep or Weep?
ぱんだ母 「寝た?」
本日幾度目かの質問が、部屋に響く。
ぱんだ 「ちょっと寝た……」
本日幾度目かの答えが、部屋に返る。
ぱんだ母 「ちょっとかぁ……」
本日幾度目かの溜息が、部屋に篭る。
ぱんだ 「とりあえず目は瞑ったから、ここからが勝――」
本日幾度目かの、本当はしたくない勝負宣言を、D氏が破る。
D氏 「いや〜、その小(子?)ネタがですね?」
ぱんだ&母 「「?」」
D氏 「ネタ……寝た……」
ぱんだ&母 「「……………………」」
本日初の沈黙が、部屋に舞い降りた。
ぱんだ 「……あんたネタだってさ」
将来、JOが大きくなったら、この日のことを話してあげようと思う。
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