ぱく。 >>> ぱんだの日記 >>> 2004/4 <<< 2004/5

 
 
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DATE  4  8  

主婦色の日記

本日未明、部屋の片隅で、3台目となるパソコンが発掘されました。
   ぱんだたちの常設パソコンが3台となるのは、昨年初代ノートパソコンをぱんだ妹に譲って後悔(2月に北海道に行って見たところ、あんまりかわいがってもらえてなかった……)して以来のことで、関係者は諸手を上げてこれを迎えています。
   なお一部では、「これは、パソコンを使う人間――すなわち家族――が1人増えるということの伏線なのではないか」などと囁かれてもいますが、真偽のほどはまったくわかっておりません。


   最近、更新が苦痛である。
   なぜなら、尻が痛いからだ。
   それらはすべて、D氏の出稼ぎに起因する。

   1ヶ月ほど前から、D氏が出稼ぎに行っている。けど毎日帰ってくる。
   その間ぱんだは、ごくごく一般的に家事をして、ごくごく一般的に睡眠不足を解消して、ごくごく一般的にコタツのスイッチを入れたり切ったりする。ごくごく一般的な生活を続けてみて、ぱんだにはわかったことが1つあった。
   それは、「主婦(夫)の昼寝は優雅でもなんでもない」ということだ。
   夫が仕事に勤しんでいる姿を脳裏に、1人睡魔にたわむる奥さん。は〜ぁ、いい生活ねぇぇぇぇ……(イヤミ)。これまではごくごく一般的にそう思っていたのだが、最近は「私が間違っておりました」と1人ごちるのに余念がない。
   主婦(夫)の昼寝には、半強制的な何かの力が働いている(断定)。
   体を休めたい朝と夜は忙しく、一転して昼はヒマ。主婦(夫)の生活というのは、とんでもなくリズムが悪い。だいたい家事が終わって「さぁて茶ァでも飲むか……」などと気を緩めた途端に襲い来る、耐え難い睡魔。家事(育児を除く)自体はなんら体力を必要としないので、家事疲れでは決してない。完全に睡眠不足によるものである。
   体がだるい。
   えぇ……そんな……これから本を読んだり茶ァを飲んだりゲームしたりしようと思ったのにィ……
   私の……私のプライベート時間んんんんんん……
   バタッ。
   そんで気がつくと日はとっぷり暮れている。はぁぁぁぁ……
   自分の身を犠牲にして解けた、母親の生活の謎。
   ぱんだは全然嬉しくなかった。

   ところで。
   実は今日はこんな話をしたかったわけではまったくない。ぱんだは「主婦(夫)の日記」を書く気はあんまりないのだ。
   それにしても、日記を主婦(夫)色に染めるのって簡単なんだなぁ……
   以後気をつけよう。

   続く。
   (あぁ殴らないでっ)
   





DATE  4  9  

使いこなせないモノたち

さて。
   皆々様におきましては、「バランスチェア」というものをご存知でしょうか。
   「バランスチェア」とは、コンピュータ時代の幕開けと共に、時代の要請に応えるべくノルウェーのデザイナー、セラピスト、医者、学者等の各分野の専門家の頭脳がウンヌンして開発された……つまりはこういうものである。このページの右側にあるやつと同じタイプの物が、D氏のデスクトップパソコンの前にある。の  が……
   こいつが著しくぱんだの体に合わぬ。
   ぱんだの座高が高いのか?モニターの位置が低いのか?チェアの高さも低いのか?とにかく三者は見事に不一体の様相を呈し、背筋を伸ばすためのこのチェアが、なぜかぱんだの背をとても丸めるという業を成し遂げたのである。おまけにチェアと尻との接地面がなぜかぱんだにとってのみ硬く(D氏は何ともないという)、尻がトテモトテーモ痛いのである。
   くっそー、座布団1枚!!
   おもしろいことを言わずとも与えられる座布団は、実はクッションだった。

   結局ぱんだは、バランスチェアにこのように座ることにした。

   バランスチェアの間違った使い方

   ぱんだはこの座方をサイドカー方式と1人虚しく呼んでいる。

   ちなみに、なぜノートパソコンを友とするぱんだがデスクトップパソコンに向かっているのかというと、D氏が友を連れだしてしまっているからである。なぜ連れ出しているのかというと、仕事の合間になんかの開発をするためである。なぜ仕事をしているのかというと、食べていくためである。
   生活をとるか、尻をとるか。
   それが問題だ……

   などと言いつつぱんだは速攻で尻をとり、ものすごいスピードでパソコンから離れていった。パソコンの立ち上がっていない部屋で本を読みふける日が2日ほど続いたところで、「こいつは異常事態だ」と判断したらしいD氏が、何処いづこからかモニターを入手してきた。そして1台のパソコンが、まるまる1年の潜伏期間を終えて立ち上がった。

   アクリルパソコン

   覚えている人はいるだろうか。
   まるっきり1年前、ぱんだたちが1ルームに住んでいた頃、まだオトナの会話を必要とする前、引越しの雰囲気など欠片も存在せず、D氏が肩を負傷していた今は昔、「隠れふぁん」さんが隠れていなかったあの時代、汗と涙とファイナルファンタジーとハンダに塗れて過ごした、あの粉塵の日々(2003/4/15、23参照)を。
   あのパソコンは実は、1ヶ月ほどの期間をもって見事完成され、きちんとOSも入れられ、動作確認までされた挙句、それ以後電源を入れられることなく、1年余りも放置されていたのだ。

   立ち上げられないパソコンほどに、無用の長物と呼ぶに相応しいものがあろうか。
   作るなら使え、使わないなら作るな、とちゃんとぱんだは言ったんですよ。

   今やぱんだは主婦を通り越して、お母さんの心境になっていた。

   と、愚痴を言うフリをして、D氏のためにクリアパソコンのお披露目をする。
   ついでと言っちゃぁなんだけど、D氏のホームページ(DERA's Factory)をリニューアルしてやったので、見てやってください(更新してないのがイタイけど)。


   このように、時にはご機嫌取りをすることが、次に貶めるための前フリ……
   あ、いや、家庭円満の秘訣です。





DATE  4  10  

日記力

怖ろしいことが起こった。
   ついにこの日記が人を動かしたのである。
   一体どういうことなのかというと、

   ソフトクリームメーカーが届いた!(あらびっくり)

   先日3/27の日記を読んだD氏が本気にしたのである。
   そりゃぱんだはウソついたわけじゃないけど、よもやあの日記を読んで本気にする人がいようとは……

   ギャーーーーーー!!
   (お客様の喜びの声)

   冷蔵庫にアイスが買い溜めされていることなど忘れ、ぱんだはソフトクリームのための食材を買いに走った。
   牛乳、
   卵、
   生クリーム、
   砂糖、
   あと何か……何か1つ!


   というわけで早急に、キワモノソフトクリームのレシピを募集する。
   やりますよ、あたしゃ。





DATE  4  19  

TVの見方

「キスイヤ」を観ていた。
   ぱんだは、この手の番組に恋愛に似た気持ちを抱いている。好きだけどイライラするのだ。他人の人生というものは、それだけでイラつくものである……などという高尚な理由からではない。

   今日のイライラカップルは、バツイチ子ありの元夫妻。元妻はおそらくは様々な苦労の末、現在は2人の子と共にそれなりに落ち着いた生活をしているようだ。ぱんだがイラついたのは、この元妻の方ではなく、元夫の方である。
   元夫は、元妻と復縁したいと考えている。その理由は「離婚後いろいろな子と付き合ってみたけど、やはり元妻が一番だという結論に達した」。
   ほほぅ……なるほど。
   それはつまり、離婚後自由の身となって、いろいろな女の子と付き合ってみたものの、さして長続きすることもなく結局は1人身となり、1人に慣れると共に淋しくなってきちゃったりもして、あーやっぱりあの時離婚したのは失敗だったかもなぁーやっぱ1人身はサミシーよなぁーそういや子供と共に会っている時の元妻もまんざらでもなさそうだしもっかい戻ってみようかなぁーうーんそうしようかなぁ元妻結構好きだしやっぱあいつでいいんじゃねー?などと思ったわけだな。少なくともそう捉えられても仕方のないことを言っている、とぱんだは思う。
   だいたい本当に後悔しているのならばもっと早い時期に復縁&後悔の意思を露にしたはずだし、「いろいろな子と付き合った」とか言う必要ないし(むしろ言うな)、そもそも「元妻が一番」ってなんだ。比較級かよ!!(最上級も比較の1つ)
   元妻にしてみれば、子も幼く一番大変な時にはいなかったくせして、生活が落ち着いた途端、自由の身を満喫し終えた元夫にやり直したいとか言われても全然嬉しくねー。いいとこどりかよ!なめんなよ!!

   幸い元妻は普通に精神が大人であるらしく、「今の関係でいい。もう恋愛感情はない」というようなことをやんわりと伝えていた。元夫は元妻の(本人にとっては)思いもかけない言葉に、呆然と苦笑していた。その態度がまた、元妻に対する未練が少ないものであることを裏付けるようで、ぱんだは「ざまーみろ!」と思うよりも、がっかりした。

   このようにぱんだは、小説や漫画はそうでもないのだが、ことTV番組に関しては行間を異常に読み取る(というか創る)ので、精神が大変に疲れる。心安らかに観ることができるのは、ミリオネア以外のクイズ番組とCMくらいのもんである。
   この時は、「この元夫妻にはうまくいってほしい」らしいことを口で、「男はロマンチストだから」と目で語っていたD氏が、ここでTVを切ったので、ぱんだのストレス貯蔵庫はいっぱいにならずに済んだ。

   同様に、ロンブーの「ブラックメール」なんかもぱんだは好きである。イマイチ「彼女」の意図がわからないけど。
   あれって「彼女」はどうしたいの?最後にいたぶって別れたいの?
   恋人にあんな風に試されたら、軽蔑して即効付き合いを終えるような気がするんですが……
   1人でいい、責める彼女に対し「お前がセッティングしたんだろうが!」と返してくれる骨太な男はいないもんじゃろか。
   などという議論はいつも「やらせなんだからそんなこたどーだっていーんだよ」で終わる。
   その台詞が致命傷とならない(ような気がしませんか?)ロンブーってすごいなぁ、と思う。





DATE  4  21  

5番目のぱんだ

「ねぇ、お母さん」
   彼女は無邪気な目をして母親を見上げた。
   「お母さんはどうして、おいしくないものが好きなの?」
   母親は、ついにきたか、という想いを胸に、我が子を見つめた。
   「あのね、それはね……」
   ぱんだ・・・はそう答えようとして、重大な過ちを犯したことに気がついた。
   「お母さんは別に、マズいものが好きなわけではないのよ!!」
   危うく罠を回避した母親は、一呼吸をおいて、とうとうと語りだした。

   「あのね、もえちゃん(なぜか「もえちゃん」。啓示?)。食べ物はね、命の元なの。とても大切なものなのよ。時にはおいしくないものもあるけれど、どんなものでも、作ってくれる人に感謝しなければいけないの。それにね、どんなにおいしくないものでも、じっくりと味わえば、それなりにおいしく感じられる…………わけあるかぁー!!

   母親は手近にあったパンダのぬいぐるみに殴りかかった。
   「はぁ、はぁ、はぁ」
   幼児虐待回避成功……
   「はぁ、はぁ、はぁ、ふぅ〜」
   「お……お母さん?」

   ぱんだは時計を見た。5分間が消失していた。
   おそろしい白昼夢であった。





DATE  4  24  

ハードクレーマー

「うぅ、このアイスクリームおいしいッ」
   ソフトクリームメーカーの奇襲をうけて2週間。ぱんだたちは、アイスクリームにまったくこと欠かない毎日を送っていた。
   こと欠いていたのはソフトクリームだった。
   この機械が到着してからというもの、直後などは5日連続でソフトクリーム作りに励んでいたぱんだであったが、なぜか製造されてくるものはすべてアイスクリームであった。味は大変に良いのでその点に関して文句はないのだが、いかんせんアイスは固いので、ソフトクリーム作りにおいて最もトキメクであろうあの瞬間――うにゅうにゅトグロ巻く瞬間がやってこないのだ。
   スプーンでかき出してあむあむとやりながら、ぱんだはソフトクリームメーカーの箱に記載されていた説明書レシピを、何度も何度も何度も読んだ。

   1. ソフトクリームメーカーの容器部分を冷凍庫で冷やす(この間12時間)。
   2. 生クリームを泡立てる。
   3. 卵黄に砂糖を混ぜ込み、泡立てる。
   4. 牛乳に砂糖を溶かし込む。
   5. 4に2と3を混ぜる。
   6. 5を冷蔵庫で冷やす(この間4時間)。
   7. 冷やした容器をメーカーにセットし、6を流し込む。
   8. レバーを回してソフトクリームをうにゅうにゅ出す。

   あぁ、何度読んでも目頭が熱くなる……
   出すだけかよ!!
   そう叫んだ初日の感動が、いつでも鮮やかに甦る。そう、このソフトクリームメーカーは、限りなく手動であったのだ。
   そしてその事実を飲み込んだ時にはこう叫んでいた――しかも出ねーよ!!

   「ソフトクリームメーカーが欲しい」なんて書くんじゃなかった……
   ぱんだは本気で後悔していた。





DATE  4  26  

SフトクリーMプレイ

「アイスクリーム♪アイスクリーム♪……ぐおぉ!!
   ぱんだの、ソフトクリームメーカーに対する不信感はピークに達していた。
   その箱に冷たすぎる一瞥を投げるぱんだの心の中に、かの有名な阿片中毒の名探偵様の御言葉が響く……
   「不可能な事柄を消去していくと、よしんば如何にあり得そうになくても、残ったものこそが真実である――そう仮定するところから推理は出発するのだよ、ワトスン君。」(「白面の兵士」より)
   ぱんだも日頃愛用しているこの「消去法」にのっとり、今回の事件の謎に迫ってみようと思う。

   【タイトル】 ソフトクリームの研究
   【内容】 うにゅうにゅしない
   【考えられる素因】
   1. ソフトクリームメーカーが壊れている。
   2. ぱんだの作り方が間違っている。
   3. メーカー記載レシピが間違っている。
   4. 実はソフトクリームメーカー自体存在していない。

   【消去法開始】
   1. 確かに思ったほど高性能ではないようだが、アイスクリームが作れている以上、壊れているとは言いがたい。
   2. ウッソ〜ありえな〜い!!と、今回に限っては100%断言できる。
   4. ……え?

   というわけで、3に決定した。
   この通常ならば「責任転嫁」などと謗られかねない仮説を、より具体的な形にするため、ぱんだは「ソフトクリーム 定義」だとか「ソフトクリーム レシピ」だとかいう言葉をGoogleに打ち込み、だいぶん放浪した後に、求む答えを見つけ出した。

   なんと、本当に間違っていました。
   「アイスクリームとソフトクリームの違い。それは卵を使うか否かということである」。
   げぇーーーっ。
   Web上には数少ないソフトクリームのレシピを読み漁って見たところ、コクを出すため卵をちょっぴり入れたりすることはあれど、ぱんだの参照していたメーカーのレシピほどの分量で、しかも主たる原材料に据えているものはまったくなかった。見れば見るほどメーカーのレシピは、アイスクリームのそれだったのである。
   えぇーーーっ。
   一体何のメリットがあって、説明書レシピはウソをつくのか……
   これほどまでに現世とは、信じるものが救われない世界なのか……
   ぱんだの心の中の、このソフトクリームメーカー株は、過去最安値をマークした。

   でもちょっぴり希望の光が見えたので、ぱんだは再びソフトクリームのための食材を買いに走った(前に買ったものは使い切っていた)。
   さて、また12時間かけて下準備をするか……
   まったくソフトクリームとは、難儀なものよのぅ。





DATE  4  28  

SフトクリーMリプレイ

ついに……ついに……
   うにゅうにゅシターーーーー!!シターーー!!シターーー!!シターーー!!……
   ソフトクリームメーカー記載の説明書レシピを脳裏から追い払い、数少ないWeb上のレシピを足して、割って、笑って、こわれやすいものたまごを引いてーー♪……作ってみたところ、やや緩めではあったが、なんとかうにゅうにゅ状態に持っていくことができたのである!
   式にするとこう……
   (Webレシピ1+Webレシピ2+……+WebレシピX)÷X−卵 = うにゅ×うにゅ
   (余談だが、ぱんだの中では卵も悪役サイドに移動した)

   ソフトクリーム

   見よ、この美しくないトグロの巻きを!!
   通常ならば「……うん○?」などと謗られかねない出来ではあったが、長くアイスクリームを舐め続けてきたぱんだとD氏がトキメクには十分だった。トキメキ過ぎて、4回くらいおかわりした。
   BBSでSTMileさんに教唆いただいたとおり、たしかにソフトクリームはアイスクリームに比べ温かった(ソフトとアイスの違いその2)。
   あと、つぎはぎレシピの副作用なのか、生クリームの主張が激しかった。
   しかし、これは間違うことなきソフトクリーム。もはやアイスクリームの領域は完全に脱した。あと2回くらい失敗すれば、完璧なソフトクリームが作れそうな気がする。
   失敗は成功のもと。
   と、ぱんだの持っている「失敗しないお菓子づくり」という本にも書いてある(ものすごい矛盾だ)。

   こうしてぱんだは、ほぼ1ヶ月を要して、誕生日プレゼントを使いこなしかけることに成功した。
   ひょっとするとD氏がぱんだにくれたのは、「ソフトクリームメーカー」という「物」ではなく、「ソフトクリームメーカーと戯れる」ことによって派生する「喜びと哀しみの時間ひまつぶし」なのかもしれなかった。
   それにしても長過ぎだが……