ぱく。 >>> ぱんだの遊行日記 >>> ハウステンボス新困旅行 >>> 続5日目 <<< 6日目

 
 

ハウステンボス(の街並み)は、人に優しい。けれど人は、ハウステンボスに優しくない。
   そんな事実が次々と、ぱんだたちを襲うのだった。


ハウステンボス /    サンタの独壇場

余談だが、ハウステンボスは縦に長い。クラシックなバスやタクシー、お茶目な形の自転車にクルーザーなど、移動手段はあるものの、造り的に非常にうろちょろしづらいものとなっている。
   その縦に長いハウステンボスの、深遠部にぱんだとD氏は達していた。そしてそこで、とっても夢溢れたものに遭遇した。
   サンタさんだ!
   サンタ!
   サンタさんが!
   サンタ……
   サンタさんがぁ〜!

   背中の向こうにサンタがい過ぎ。

   ……い過ぎ。
   しかも、サンタ以外に人はいない。んもぅ忍び込み放題である。
   これは子供が見たら、喜ぶだろうなぁ。でもその子供が、いないんだよなぁ。
   需要と供給が一致するって、すごいことだったのね……
   ぱんだはディズニーランドやかつてのUSJ(今は知らん)に、敬意を表した。


ハウステンボス /    ハウステンボスの押さえどころ(重要)

春は、チューリップ。
   夏は、ひまわり。
   秋は、コスモス。
   冬は、イルミネーション。
   それが、ハウステンボスの目玉だ。「オフシーズン」というものは存在しないことに、一応なっている。
   冬空のおひさまの下で、似非オランダの国を堪能した人々は、夜のイルミネーションやショーを控えて、お土産を物色したりショッピングをしたり、本格的なオランダ料理に舌鼓を打つ……
   ことはできないのが、ハウステンボスなのだった。

   途中でデジカメの電池を切らし、園内にそれに対応する店はないという事実に直面したぱんだたちは、1度ホテルに戻り(ホテルは徒歩5分)再入場するという道をとった。
   時刻はPM4:00。夜のショーが始まるまでには、4時間以上もある。よーし、土産物でも漁るか〜。
   これはぱんだたちに限らず、ごくごく普通の観光客の取る行動であると思う。
   しかし、その行動を許さないのが、ハウステンボスなのだ。
   なんと、PM6:00にならずして、店が軒並み閉まってしまうのだ。
   やる気ないのか、おらぁ!
   アトラクションもほぼ終了しているこの時間、土産物屋などにとっては最も稼ぎ時だと思ったぱんだが、間違っていたらしい。
   呆然としていると、イルミネーションが点灯し始めた。
   わー、きれーい。
   でも(見る)人がいなーい。
   あと、寒ーい。
   何かあったかいものでも食べようよ。
   これはぱんだたちに限らず、ごくごく普通の観光客の心の動きであると思う。
   しかし、その心情を裏切るのが、ハウステンボスなのだ。
   なんと、PM6:30にならずして、レストランが9割方閉まってしまうのだ。
   やる気ないんです、うらぁ!
   多くの人々が食事を求めるこの時間、レストランにとっては最も稼ぎ時だと思ったぱんだが、間違っていた……らしい……のか?

   結局、営業しているレストランは3軒。無論、オランダ料理。……を除く、イタリアン、ピザ、フレンチ。
   前者2軒は、価格がリーズナブルなこともあり、たいそう盛況だった。
   テーブルは、見事に客で埋め尽くされている。
   テーブルの上は、見事にドリンクで埋め尽くされている。
   ほぼすべての人が、それらには手をつけていない。
   ほぼすべての人が、ただただジッとしている。
   みなは一丸となって、時間が過ぎ去ることを待っていた。もはやたぶん意地だけで……
   沈黙の重い盛況が、そこにはあった。

   店もやっていない。レストランもやってい(るけど席が)ない。「ショーまで2時間もあるのに、どうしよう……」などという台詞は、通りすがりの人が言ってくれるので、言う必要もない。
   ぱんだたちは半ばヤケでフレンチへ入ったが、もともと多くもない人々が、ここで姿を消した。


ハウステンボス /    フォロー(のつもり)

広場が、塔が、宮殿(風ホテル)が、木々が、冬の空気の中、光をまとう。多彩なクリスマスツリー。光り輝く噴水。
   夜のハウステンボスは、大変美しかった。
   ぱんだたちは、もはやこれしかすることがないので、写真を撮り続けた。

   背中の向こうにイルミネーション
   背中の向こうに……
   背中……
   ……

   うーん。ますますもって人もいなくて、サミシイ感じ。
   「閉園後の遊園地に行ってみたくはない?うちの親父がやってるから、入れるんだ」と彼女に嘘ついて連れてきて感激させることができそうなほど、綺麗である。
   そうプラス思考に磨きをかけて、ぱんだたちはイリュージョンショーの舞台である、港へと向った。


ハウステンボス /    ハウステンボスまとめ(重要)

美しい調べ。七色の光。空に咲く花(花火)。
   夜の港は、大変美しかった。
   身を切り裂くような冬の寒さ、或いは沈黙の支配する退屈な時間の中で、ショー開演時まで自らのテンションを持続させることに成功し、港に集った人々の数は、200人ほど。これを「すげーサミシイ……」と感じてしまうようでは、ここでは楽しめない。とりあえず、「おぉ、こんなに人がいたのか」と思ったぱんだは、ハウステンボスの空気を掴んだと言える。
   ここでひとつ(というか、いっぱい)、一応ハウステンボスを楽しむことに成功した人間として、アドバイスじみたことを書いてみようと思う。


   ――ハウステンボスで遊ぶ際の13の心得――

    1. 人込みを狙って行くべし。チューリップ満開の春休み、ゴールデンウィーク、連休の真ん中の日曜日など、シーズン中のシーズンが(たぶん)オススメ。って、こんな姿勢で挑まねばならない施設なんて初めてだよ……
    2. 開園と共にダッシュしろ。一刻も早くシティゲートをくぐれ(イベントに興味のない人を除く)。
    3. 街路脇、レストランの入り口脇など、細かい部分に目を向けるな。撤去した機材などが積まれていても気にするな。
    4. お土産は早いうちに買っておこう。
    5. 夕食は早い時間に食べておこう。
    6. アミューズメント施設には、雨宿りでもするような軽い気持ちで挑むのが吉。
    7. テンションが下がらないよう注意しよう。
    8. とはいえ、ハイテンションで挑むと、辛くなることがある。
    9. 園内のオフィシャルホテルにただくつろぐ為だけに長期滞在した上で、時々散歩に出るのが一番いいような気がする……ハウステンボスHPのコピー「アミューズメントパークではありません。ハウステンボスという名のリゾートです」に偽りなし。
   10. カメラがないと、間が持たない。
   11. 三脚がないと、カメラのシャッターが押せない(ガイドブックと違いスタッフがいないので、集合写真が撮れん)。
   12. ハウステンボスは悪くない。みんな不況が悪いんだ。
   13. お金持ちのボンボンの方、いらっしゃいましたら、ぜひハウステンボスをお買い上げの上、正常運営してください。


   以上のことを参考に、なくなる前にいきましょう。
   ぱんだは、ハウステンボスを応援しています。


ハウステンボス /    おまけ。

花火も終わった。人々も解散した。感想も述べてみた。
   すべて終わった……
   ……かのように見えるハウステンボスの片隅で、ある1つのイベントが、ひっそりと幕を開けた。
   ジョン・テイラー・スーパーイリュージョン。知っている人がいるといいのだが、ジョン・テイラーとは、オーストラリアNo.1イリュージョニストの肩書きを持つ、日本で言うところのマジシャンで、現在世界的名声をも獲得しつつあり、時々TVでMr.マリックさんと競演している――こう書くとなんだかすごく大したことないような気がしてくるな。おそるべき日本のTV……
   眩い光と大音響。色っぽいおねーさんが舞台狭しと踊りくるう。彼の派手派手しくも妖艶な舞台が、今始まる――
   「ワン、ツゥー……さん!!
   ……んん?
   「あなたの選んだカードはこれだ!!……え、違う?じゃぁこれ!……え、違う?」
   彼のマジックは成功しない。少なくとも3回は。
   「ワン、ツゥー……さん!!」
   そしてまた忘れかけたところで、先ほどのボケを繰り返す。
   ぱんだ  「ふぅむ、なかなかやるな……」
   D氏      「適当な時間をおいて同じネタを繰り返すのは、ボケの手法の1つであると、松っちゃん(ダウンタウン)も言っていた。」
   そう、ジョン・テイラー氏はマジックのみならず、ボケの手腕にも長けていたのだ。
   ぱんだとD氏はキール片手に、彼の舞台に酔いしれた。

   握手もした。サインももらった。ぱんだの指輪(左手のやつ)をマジックのネタに使ってももらった。
   うぅぅぅ幸せーッ。
   ここに1人、ジョン・テイラーの俄かファンが誕生した。


  持ち物リスト  


  長崎ちゃんぽん(腹の中)
  フレンチのなんか(同上)
  ハウステンボス印の長崎カステラ(これのみギリギリ買えた)
  ジョン・テイラーパンフレット(サインつき♪)

  やっと食べ物以外のものを買いました。