▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼  公務員試験大始末記別冊  公務員試験大観戦記No.02  「差別は絶対だめなこと。だけど……」 ▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲▲ 今年の6月ごろでしたか。就職活動の最盛期に 電車に乗っていると、こんな雑誌の中吊り広告をよく目にしました。 「就職氷河期」 「普通の女子学生は就職できない!?」 「現役大学生怒りの告発・出身校差別の実態」 新・男女雇用機会均等法が施行され、 ソニーなど大手企業で「出身校を書かせない」という 試みが行われていますが、 (私の記憶によると、確か人事院からの通達では 国家公務員もそうなっていたような……) 自分の体験から言って、女性差別、出身校差別は まだまだ残っています。 そこで今回は、この差別を乗り越える方法について、 自分の経験と見聞きしたことから書いてみようと思います。 ●出身校差別について 就職活動中、多くの人と知り合いました。 名前を聞いたら誰もが「わっ」と思う超有名校の人も、 「え……そんな大学あったっけ……」と思う大学の人も。 私が初めて東京で受けた一次面接の時、 東京の某有名私立大学の男の子と、 名古屋にあるできたばかりの、無名の私立大学 の男の子と一緒でした。 東京の男の子は一流企業の名前をずらずら出し、 「あそこの人事部長はいいひとだけど給料安いし」 「あそこはすっげー態度でかくて俺頭来て結構ですって 言って出てきちゃった」 と、悪口の嵐。 「どこ蹴っ飛ばしたって俺は一流校だから就職先ある」 といわんばかりでした。 名古屋の男の子はそんな話を笑って聞いていました。 そして、とにかく大学時代に一生懸命やったことを (ライフル射撃だったと記憶していますが……) 判ってもらえるように話すんだ、と言っていました。 いっしょに働くんだったら名古屋の人のほうがいいな、 そんな風に思っていたのです。 そして、一次面接を私はパスして、最終面接へ。 名古屋の男の子はいましたが、東京の男の子は とうとう現れませんでした。 同じ大学の人に聞いてみたら、落ちた、とのこと。 単純なんです。 まっとうな企業、まっとうな役所なら、 「有名校出身で嫌な奴」 より 「無名校出身でも一緒に気持ちよく働ける人」 を選ぶはずです。 「でも俺(私)面接で落ちたよ、有名校の奴は  ばかばか受かってるのに、絶対出身校差別だ!」 と思ったあなた。 ひょっとして、自分の出身校を引け目に感じていませんか? これも私の体験。 とある小さな企業の名古屋支社を受けに行ったとき、 5人ほどの中堅私立大学の女子学生と一緒になりました。 帰り道、「どこの大学?」という話になり、 私が自分の大学(国立大学)の名を告げると、 彼女たちの態度は一変し、私に嫌味の嵐を投げてきました。 「なんでこんな会社受けに来るの、大学のコネでよそ行けば?」 「リクルーターいっぱいついてるんでしょ?ずるいよねえ」 「うちの大学みたいなところとは違うんだよねえ、やっぱ」 彼女たちに、今でも聞いてみたいことがあります。 「どうして自分の受けにいった会社を、こんな会社、って言えるの?  うちの大学みたいなところ、って言ってるけれど、  じゃあ、そこに通っているあなたはいったい何?」 「採用面接もしてくれない。無名校だから」 「採用面接で落ちたのは出身校のせいにきまってる」 「俺がこんな役所にしか内定もらえなかったのは、大学のレベルが  低いからだ」 なんて思っている人に、解決策をあげましょう。 今すぐ退学届を出しましょう。 そして、勉強しなおしてあなたの思う「有名大学」に入りましょう。 1年必死になって勉強すれば、どこにだって入れるはずです。 今なら。 そして、受けなおせばいいじゃないですか。 年齢制限ぎりぎりで間に合う人が多いんじゃないですか? 出身校を誇りに思え、とは言わないけれど、 引け目にだけは感じて欲しくないと思います。 ●女性差別について むー困った。女やめろとは言えないし(笑) と、冗談はさておき。 私自身資料請求の時から嫌な思いしました。 面接、説明会となるともはや語りきれないくらいです。 あまりにもひどい企業があって、頭に来て労働省の窓口に 電話かけて訴えたこともあったりします。 が。 ある日、NHKスペシャルの再放送を見ていたら、 ベルリンの壁崩壊の瞬間が映っていました。 それまでに乗り越えて亡命した人々の映像も。 そこで開眼したのです。 「女性差別ってのは、でっかい壁なんだ。 ひとりじゃ壊せないから、とりあえず乗り越えて向こうに行って、 それから皆をあつめて壊そう」 わかりやすく言いましょう。 あなたの目の前にベルリンの壁があったとします。 あなたは一人で歩いて、向こう側に行こうとしています。 どうしても向こう側に行きたい。 そのとき、あなたは、素手で壁を壊そうとしますか? それとも乗り越えて行きますか? 乗り越えるほうが簡単でしょう? つまり、女性差別を越えて、内定をとってほしいということです。 女性の採用が全くないわけじゃないんです。 少ないだけなんです。 あなたがすばらしい人間であったら、女性だの男性だの 関係無しに採用してくれる役所はいくらでもあります。 卑怯だ、と思うかもしれませんね。 正攻法で壊すのが正しい、と。 けれど、素手で、1人で、力のないみなさんが (腕力じゃなくて、社会的な権力のことです) 壊せるとは思えません。 それよりは、早く乗り越えて内定を取り、 力をたくわえて、仲間を集め、 壁を壊しやすいほうから壊したほうがいいんじゃないですか? 女だから、採用ないから、とあきらめて 最初から就職活動さえしない女たちや、 (いたんです。就職活動したくないからって、無理やり男見つけて、 卒業してすぐ結婚しちゃった同級生……) 「あたしぃ、女だからぁ、セクハラとかぁやだけどぉ、楽なお仕事  したいんだよねー。だからこーむいんになろっかなー」 なんて言いながらレストランで堂々と化粧直しをする女性たち (具体的すぎるか?)をけっとばして、 頑張って、自己分析して、勉強して、内定を取って下さい。 どうか、乗り越えて、それから、壊してください。厚い壁を。 あなたたちが一生懸命働き、声を上げることで。 私も働く女性として、頑張って壊して行きたいと思っています。 自分が必死に働くことで。そして、社会に対して声をあげることで。 ∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞ 毎回毎回カタい話ばっかりでアレなので、 いつも偉そうなこと言ってるフィル君の試験当時の 爆笑エピソード等をちょこちょこ暴露して行きたいと思います。 (掲載差し止めか?) 第2志望だった国家二種と、第1志望だった某役所の合格発表が 重なった。結果は第1志望はだめ、国家二種のみ合格。 落ち込んだフィル君はその日ふて寝(!)。 翌日、気を取りなおして官庁に面接の申し込みをする。 が……どこもかしこも面接の定員いっぱい! たまたま会社の遅い夏休みで一緒にいた私もあおざめ、 「こーいうことしたくないけど、フィルがプーになって結婚が  また延期されるのはいやっ!お父さんに頼んでみる!」と、 公務員の父親にあわてて電話をした。 が、会計関連の部署にいるうちの父にコネがあるはずもなく (……ばか)がっくりと電話を切った。 (後で聞いてみたら、たとえ人事に父親がいたとしてもコネは きかないようになってきたらしいです。あさはかでした。 皆さんは真似しないでね。さらにフォローすると、フィル君は 父とは全然縁もゆかりもない役所に自力で就職してます。) その日の夜。 宴会でべろんべろんに酔っ払った父親がなぜか私に電話してきた。 「だぁいたいだなあ、あまいんだってぇのぉぉ。  ごおおかくはっぴょおおのとおじつに  でんわかけるくらいでないとなぁぁ、だめなんでっての。  ちかごろのわかいやつってのはよお、ふけいきだって  いってるのによおお、とくにぃぃっおとこはぁぁぁっ、  かんがえがぁぁ、あまいっ。  おとーさんのわかいころはぁぁぁぁだなああ!」 公務員試験に全然関係ない私が、 「公務員になるための心構え」「若い頃の苦労」みたいな 酔っ払いの説教をえんえん1時間聞く羽目になり、 あまりにも理不尽な思いをした。 ……でもよく考えて見たら、あれって父のやきもちだったのね……。 みなさんこういう公務員にはならないでください(爆笑) ●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●● 公務員試験大始末記別冊 公務員試験大観戦記 Written by "ぽんた" Published by "フィル" マガジンID:0000018909 ・購読,解除手続きとバックナンバーはこちらです →http://www.freepage.total.co.jp/phil/ ・ご意見,ご感想,ご質問等はこちらへ →philphil@mcn.ne.jp  このメールマガジンは,インターネットの本屋さん  「まぐまぐ」のご協力で配信されております。 →http://www.mag2.com/ ●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●