■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■  公務員試験大始末記No.02  「情報収集の意義と限界に関する一考察」 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ こんにちは。フィルです。 よく考えてみると、筆記試験の勉強よりも先に書いておくべき ことがありました。そこで今回は予定を変更して、情報収集に ついて書きます。 勉強を始める前に、志望先に関する情報を仕入れておく必要が あるからです。勉強に向かうやる気も出てきますので、 面倒がらずに情報収集をしておきましょう。 ●一にもデータ、二にもデータ 書店の公務員試験のコーナーに行くと、さまざまな情報があふれて います。そのとき、あなたの目はどこに行っているでしょうか。 問題集や参考書でしょうか。 試験情報ガイドでしょうか。 それとも試験情報雑誌でしょうか。 私は、公務員の仕事について、たとえ知識としてだけでも 吸収しておくことが大事だと思っていますから、仕事のことに ついて書かれた本を手に取ってみることをお薦めします。 理由はこれまでにも書いていますが、 「何をやるために公務員になるのか」 というビジョンの形成が何よりも大事だと思うからです。 勉強をすることなど、そのビジョンの形成に比べれば、 ひじょうに楽です。講義を聴いたり、問題を解いていれば、 それでいいんですから。 だから、読み方を間違えては欲しくないです。 「楽な」仕事ではなく、自分にとって「楽しい」と思える 仕事を探すのです。 県庁や市役所等の地方公務員であればたいていの仕事はやって いますが、その中でも「これはやってみたい」と思うものを 探してみましょう。 もっとも、参考程度に書きますと、国家公務員の業務は概して 迅速性が求められるものが多く、そのぶん勤務時間も長くなり、 残業は多くなるでしょう。 反面、地方公務員は財政のきびしいところがほとんどで、 そのためほとんどの日は定時で帰ることできるでしょう。 裏を返せば、地方公務員には、通常勤務時間帯に仕事をすべて 片付けることが求められるわけです。 こうして見ると、ある意味では地方公務員の方が仕事環境は楽で、 しかもある意味では厳しい(収入が抑制される)、ということに なります。 例外もあるので、鵜呑みにされると困ってしまいますが。 「『何でもやってみたい』と言った方が、やる気があると見て  もらえて、印象がいいのではないですか?」 と聞かれたことがあります。 しかし(今の)私がそれを聞いて思ったのは、 「業務の内容がちゃんと想像できないがために、真剣に考える  ことを放棄して、とおりのいい言葉に逃げてないか?」 ということです。 「何でもやってみたい」と、サークル活動やゼミで自己紹介した 後輩がいた、と想像してみましょう。 (受験者は面接官から見て、将来の後輩候補です) あなたは彼(彼女)を「やる気のありそうなやつだ」と思いますか? 「自分でやりたいことが何もないから先輩に決めてもらおうと  しているな、こいつは」 と思うのが、自然なとらえ方ではないでしょうか? 本当にやりたいことがあるのなら、たとえば旅行サークルなら、 「北海道のすべての市町村を踏破して、写真を撮ってきたいんです」 というふうに、具体的に言うはずです。 「いや、本当に何でもやってみたいんだ」と思ったのでしたら、 その「何でも」を具体的に列挙して、紙に書いてみてください。 全部書くのにどれだけ時間がかかりましたか? そして、ほんとうにそれがやりたいことですか? ●刺激と甘えの総見本市 試験対策予備校に通う人たちがいます。 予備校に通えば、それだけで合格できるわけではありませんが、 予備校には予備校の効能があります。 それは、同じ目標に向かう仲間を得られる、ということです。 とくに、そこで仲良くなった友人は、挫折してしまいそうに なった人を元気づけ、引っ張り上げてくれます。受験の悩みも、 もっともよく理解してくれることでしょう。くじけやすい人に とっては、この上なくありがたい存在になります。 ただ、そういうことが何度も続くと、引っ張り上げる方も疲れるし、 いいかげん嫌気がさしてくるでしょう。 「くじけやすい」というのは、やはり甘えの産物です。とくに、 試験間近になって、受験仲間に泣き言をぶつけるなどという行為は、 ぶつけられた方にとっては迷惑以外のなにものでもありません。 だから、自分を引っ張り上げてくれた人に頼るのではなく、 その人と対等になれるように頑張るのです。 余力ができたら、他の悩んでいる人を引っ張り上げてあげましょう。 もうひとつ、すでに受験経験のある人も少なくないので、精度の 高い情報が交換できる、という効用も期待できます。 これは、独学ではなかなか得られない大きなメリットと言えます。 しかし、役に立つ情報と立たない情報を選別する目を持たなければ、 情報の洪水に呑み込まれてしまいます。 まず、マイナス思考の情報は、すべて捨ててしまうのがいいです。 そんなものに振り回されて勉強に手がつかなくなってしまっては、 情報を入手した意味がありません。 たとえば、「あの市役所は、住んだことのある人しか採用しない」 という情報が正しいとして、対策を立てることができますか? たとえば、「あの官庁はコネがないと採用しない」という、 そんな情報を得ることに何のメリットがあるでしょうか? そのようなマイナス思考の情報を好んで流すような人とは、 とっとと縁を切った方がいいです。足を引っ張られるだけです。 そして、あなたもそうならないようにすべきです。 そんな怪情報の真偽に関係なく、受けなければ、受けていい成績を 残さなければ、受かる確率はゼロでしかないのです。 ●大後悔時代 偉そうなことを言っておりますが、私のことについて言うと、 そんなに深くは考えませんでした。 だから、面接で言うべきことが固まらずに、次々に落ちる羽目に なったので、みなさんにはそうなってほしくはない、と強く 思うのです。 最初に手にとったのは、雑誌「受験ジャーナル」(実務教育出版) でした。毎月、官庁、都道府県庁、市役所などの紹介があり、 じっくりと読みこみたい場合にはいいかもしれません。 が、すべての官庁、都道府県庁が短期間で紹介されるわけでは ないので、悠長に準備できる人にしか向いていなさそうです。 「公務員試験オールガイド」(実務教育出版)は、試験情報は くわしいのですが、かんじんの業務情報についてはさっぱり わかりませんでした(笑)。 結局試験情報に目が行ってしまう(そっちを分析する方が楽だから) ので、そもそもそんなものが入っていない、業務紹介形式の本の 方がお薦めです。 次回は、筆記試験と、とくに択一式試験の勉強のことについて、 書いてみます。 来年受験する皆さん、あと半年の勉強期間を、有意義に使い ましょう! ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 公務員試験大始末記 Written and Published by "フィル" マガジンID:0000018909 ・購読,解除手続きとバックナンバーはこちらです →http://www.freepage.total.co.jp/phil/ ・ご意見,ご感想,ご質問等はこちらへ →philphil@mcn.ne.jp  このメールマガジンは,インターネットの本屋さん  「まぐまぐ」のご協力で配信されております。 →http://www.mag2.com/ ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆