■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■  公務員試験大始末記No.06  「面接をしてから死ね」 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ タイトルは強烈に見えるかもしれませんが、 「ナポリを見てから死ね」の連想です。 最近、タイトルのつけ方安直かなあ…… ●公務員試験の類型 公務員試験には、大きく分けて2つの選考方式があります。 (私の勝手な分類ですが) ひとつは「筆記重視」。 1次試験で課される択一式試験、筆記式試験の点数が重視される タイプです。もちろん面接試験の点数も考慮されますが、 1次試験との合計点で合格者が選出されるため、面接の比重は 相対的に低くなります。 面接試験は「落とすため」の試験となります。 たとえば受け答えが満足に出来ない場合などの、社会人として 相当に不適格な受験者をふるい落とすことになります。 おおざっぱに考えて、最終合格までに面接を1回でやるところは このパターンと考えられます。1次合格者と最終合格者との差が 2倍以下の場合、まず間違いないでしょう。 また技術職も、自分の専門分野で何ができるか、ということが 問われるため、広い意味でこの筆記重視に含まれると見ていいかも しれません。 ひとつは「面接重視」。 2次試験以降の、面接試験の比重が高いタイプで、1次試験でいわば 「足切り」を行ない、その中から面接で合格者を選考するものです。 この場合、面接は2回課される場合が多く、1回目の面接は若手 から中堅の職員が担当する「落とすための試験」で、2回目の 面接が人事担当者や役員、場合によっては自治体の長や事務局長が 行なう「採用のための試験」となります。 私の受けた試験の中では、東京都特別区一類と国家二種は前者で、 横浜市や衆参議院二種は後者と言えます。 ただし、東京都特別区一類にしても国家二種にしても、合格=採用 ではないので、広い意味では後者に含まれます。 ●トリックアート作品「面接」 というわけで、このような現状から、面接はそれほど重要でない、 という認識をしている人は、現在の厳しい就職状況でも決して 少なくはありません。 とくに筆記重視型の試験を受ける人には、「筆記さえ通れば」と 考えている人が多いです。 しかし、面接は決してそのような「筆記試験に付随するもの」では ありません。むしろ、この面接試験をうまくこなせる人ほど、 試験の合計点には関係なく、高い評価が与えられます。 だから、しっかりと準備する必要があるのです。 面接試験は、対話によって進行します。 面接官の質問に対し、その意図を考えて、自分が持っている記憶、 意見、思想を的確な言葉で表現する、これが対話です。 そしてこの対話こそが、仕事をする上でもっとも必要とされる 能力なのです。 対話をするためには、答えを用意していく必要があるのです。 ●「面接」≒「会議」仮説 「面接には、準備して自分のしゃべりたいことをしゃべるより、  自然体で臨むのがいいのでは?」 との疑問が出るのは当然です。 ですが、「自然体」は、仕事では通用しません。 たとえば、市が行なう住環境改善計画の一員に加わったとします。 計画の一部を担当し、企画書を書いて会議にかけたとき、 あなたはすべての質問に対して、「企画書をご覧ください」と 答えることはできません。 企画書に書いていないことがあって当たり前だからです。 たとえば、コンセプトと計画内容がそろっていても、細かい実務の ことまで書いていない、ということはありえます。 だから、答えられるように準備していかないといけません。 それが、ルールだからです。社会人になったら、やっていて当然の ことなのです。 会議の聞き手は、「やってないことを突っ込もう」とばかりに、 意地悪で聞いているのではありません。 その案を採用するかどうか、判断の材料として必要だから、 聞いているのです。 質問者が聞きたいことが、企画書に書かれていない場合に、 「次回までに考えます」 では、話になりません。 それは、全員の仕事が遅れることを意味します。 業務に真摯に取り組んでいないと思われても、しかたがありませんし、 そういうことをやる人間を、誰が信用するでしょうか。 自分の中で煮詰まっていない答えを返すと、ますます会議を混乱 させてしまいます。 多くの人が迷惑することになります。そんないい加減なことを やる人は、評価を下げるでしょう。 面接試験は「会議」だ、と考えましょう。 しかも、会議の議題は「あなたを採用するかどうか」について なのです。 聞き役にまわることはできません。発表役はあなたなのです。 「履歴書をご覧ください」と逃げることもできません。 履歴書だけではわからない点を聞いているからです。 意地悪をしようとして聞いているわけではありません。 判断の材料として、必要なことを聞いているのです。 もちろん、次の機会にまわすこともできません。 「あなたは、あなたについてすべてのことを知っている」 というのが、面接官の考えている大前提だからです。 それができない、答えられないときに、 「あなたが、あなたの人生について真摯に取り組んでいない」 と判断されてしまっても、それはもっともなことなのです。 そして、会議だと考えれば、言うことは決まってきます。 会議の対象になっているものについて(つまりあなた自身について)、 あなたはそれを具体的、的確に言い表すことが求められるのです。 さらに重要なことは、あなたはあなた自身にとって不利なこと (短所など)は、言う必要がない、ということです。 むろん、聞かれたら答えなければなりませんが、あなたは今、 「面接」という会議において、自分という人間の価値を認めさせ ようとしているのです。 そのときに、わざわざ自分の案(=自分が採用される)をつぶす ようなことを、自分から言い出す必要はないのです。 だんだん書く内容がとりとめなく、断片的になってまいりました。 反省しております。 もうすこしヒマができましたら、WEB上にて整合性をつけて いきたいと思っておりますので、どうかご了承ください。 また、書きたいことが増えて長くなりましたので、面接対策本の レビューは次回、1回分を費やしてやります。 (こういう、本文で「次回にまわせない」と書いておいて、自分は 次回に回すのも、言行不一致と言うのかも……?) ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 公務員試験大始末記 Written and Published by "フィル" マガジンID:0000018909 ・購読,解除手続きとバックナンバーはこちらです →http://www.freepage.total.co.jp/phil/ ・ご意見,ご感想,ご質問等はこちらへ →philphil@mcn.ne.jp  このメールマガジンは,インターネットの本屋さん  「まぐまぐ」のご協力で配信されております。 →http://www.mag2.com/ ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆