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品種紹介の例です。
ピンギキュラ アクミナタ
百合根状の冬芽から白い花を咲かせる。
気難しい珍品。
Pinguicula acuminata {Bentham}
【分類】: Isoloba亜属Heterophyllum節Isolobopsis亜節
【名の由来】:「先尖」の意。その葉形より。
【分布】:メキシコHidalgo州南Sierra Madre山脈のEl Chicoとその周辺。標高2400-2800mの雲霧森内。日陰の斜面の岩の隙間のローム質土壌に苔やシダとともに自生。
【花】:大きさは距を含めて約2cm、花冠長径は1.5-2cmで、形状には2型ある。1つは花弁が細い長円形のもの、もう1つは花弁が幅広いへら形のもの。花弁は基色が白で縁は薄青桃色、5枚とも均等な大きさ。距は短く先が鈍頭状でやや膨らむ。花期は自生下で3-5月、栽培下では2-3月で、夏期葉展開前に長さ74-175mmの花茎を2-4(最大7)本立ち上げる。
【夏期ロゼット】:葉は黄緑色-緑色、長さ20-90mm幅15-80mmの卵形-スペード形で縁は巻き込み、2-5枚を輪生してロゼットを作る。葉柄は明瞭で細長く、長さ1-8cm。
【冬期ロゼット】:冬葉は先尖の卵形で、18-36枚が直径15-20mm、ユリ根状の冬芽を地下に形成する。冬芽は黄緑色、成株では上面が濃い緑色になりやや紫がかる。
【幼態】:夏葉の巻き込みの程度がやや弱い。
【近似種】:P. macrophylla。葉柄が本種の方が細長く、葉形、葉がやや肉薄で色が薄いなどでも識別できる。
【栽培】:高温に弱く、日本では梅雨時に早くも成長が止まる。夏期はやや半日陰で涼しく、多湿気味に扱う必要がある。また葉挿しは夏葉で行うと良好な結果が得られるようだ。成長時多くの水分を要求するが、休眠に入るときと休眠中は乾燥を心がける。
【雑感】 :記載は1839年と古いがその後150年間記録が途絶え、絶滅したものと思われていた。1989年5月にオランダの研究者Hans Luhrsにより再発見され、現在は世界に流布している。
注意:ここで示した植物は栽培が難しいとなっていますが、アルファベット順で一番最初のものなのでたまたまここで載せたものです。ピンギキュラ一般はこの植物よりずっと容易に栽培することが出来ます。この本が、あなたにピンギキュラを見たり栽培したりする楽しさを味わっていただくきっかけとなれば、幸いです。
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