肺がんには初めから肺に発生した「原発性肺がん」と、他の部分のがんが転移してきた「転移性肺がん」がある。
肺ガンの分類は、ガンのできる場所による分類、ガン細胞の種類による分類(組織型分類)がある。
1.ガンのできる場所による分類
1)肺門部肺ガン
気管支が枝分かれする部分にでき、気管支粘膜への影響が強いため、激しい咳が続き、痰がしきりに出るようになり、進行するにつれて血痰になる。
2)肺野部肺ガン
肺の末梢にできるガンで、初期症状は殆んどなく進行するにつれ胸痛が起きたり微熱が続くこともあり、しつこい咳や痰の増加も見られる。
2.がん細胞の種類による分類(組織型分類)
大きくは「小細胞ガン」と「非小細胞ガン」に大別できる。
「非細胞ガン」は更に「扁平上皮ガン」「腺ガン」「大細胞ガン」に分けられる。
1)扁平上皮ガン
扁平上皮というのは、皮膚や粘膜などの体の表面を覆っている組織のことで、それとよく似た形をしたがんであるため「扁平上皮ガン」という。大部分は入り口に近い肺門部にでき、肺がん全体の25〜30%を占める。
2)腺ガン
「腺」とは唾液の出る唾液腺や胃液の出る胃腺など分泌しているところをいうが、その腺の組織とよく似た形のがんであるため、「腺ガン」という。多くの場合、肺の奥の方の細かく枝分かれした先にできる。
女性や煙草を吸わない人にできる肺がんの多くは、この「腺ガン」である。肺ガン全体の半数以上を占める。
3)大細胞ガン
扁平上皮や腺など、私たちの体の正常な組織に似たところがないガンを未分化がんといい、そのうち細胞の大きなもの「大細胞ガン」という。数は少なく、数%を占める程度である。
4)小細胞ガン
未分化ガンのうち、細胞の小さなものを「小細胞ガン」という。
「小細胞ガン」はこの4つの中で一番発育速度が速く転移もしやすく肺ガンでは一番の悪性である。
多くは入り口に近い肺門部にでき、肺がん全体の10〜15%を占める。