元東京都足立第16中の増田都子教諭が社会科の教育実践で教育委員会から目をつけられ,不当処分を受けた事件は,「足立16中事件」として教育界で大きな波紋を呼び,野田正彰氏の『させられる教育』でも紹介されています。
この増田教諭に対して,土屋たかゆき、田代ひろし、古賀俊昭の三都議会議員は展転社から『こんな偏向教師を許せるか』という本を刊行して名指しで誹謗中傷に及びました。増田氏は,この3都議と展転社を名誉棄損・プライバシー侵害で提訴しました。
この裁判関係については,ネット上では3都議支持の側のページが圧倒的に優勢な情勢ですので,バランスをとるために当方で増田さん関係の情報を掲載したページを作っておきました。
なお当方は同ユニオンの会員でも同会の会員でもなく,また原告,参考人のいずれとも知己ではありません。当ページは関係者の了解をいっさい得ることなく,独自に入手した資料にもとずき勝手に制作しております。
当サイトの制作は専ら山下の責任に属します。
裁判日程他の情報がアップされます。こちらがフォーマルなページですのでリンク等はこっちにどうぞ(^^;
4月24日(土)増田さんの新著『教育を破壊するのは誰だ!』の出版を祝う会が文京区民センターで開かれました。
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ドキュメント 東京・足立十六中学事件。6年にわたる闘争の記録。
刊行によせて 野田正彰
第1部 「事件」はこうして作られた(1997年)
第2部 「偏向教育」キャンペーンの展開(1998年)
第3部 「処分」につぐ「処分」(1999年)
第4部 「研修」という名の懲罰に抗して(2000年〜2003年)
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同著より「3都議&展転社裁判賛同人一覧」.pdf(2004/2/1現在・高橋哲哉,いいだもも,ノーマ・フィールド氏等)
同著より「野田正影教授のR・S子の不登校に対する要因,精神状態についての意見書」(裁判不採用ながら資料として重要なので無断にて転載させていただきます)
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増田都子氏自身の著書。氏の教育実践についても詳述。
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「進める会」パンフより声明「許せない!教基法一〇条をふみにじる教育への不当な政治介入」
「進める会」ビラより「3都議を提訴」.pdf
「進める会」ビラより「東京地裁。土屋都議の不法行為認定」.pdf(今回より前の裁判です)
「進める会」発行会報「ますだ・みやこニュース」サンプル。2003/4発行38号より.pdf
雑誌『人権と教育』第36号より大野昭之「しのびよる教育ファシズム・裁判所は都教委の狗か」抜粋。公開終了(都と足立区への裁判の判決です)
雑誌『人権と教育』第37号より増田都子「都教委・都議会反動派との攻防は続く」抜粋。公開終了(都と足立区への裁判の判決続報)
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先生が「したい教育」を許さず,徹底的な管理・抑圧を図る教育行政を告発。増田さんの足立16中事件についても言及。
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『させられる教育』より増田氏言及部分
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第5章「造られたマーケット」より
もう一人、東京都足立区の中学校の先生だった増田都子さんへの抑圧について、述べておこう。
彼女は一九七三年以来、二六年間にわたって社会科を教えてきた円熟した先生である。高校のころ、ロマン・ロランの『魅せられたる魂』を読んで、自分の魂のありかが見つかったという、情熱的な女性でもある。「ロランが私の魂の父、アンネット・リヴィエール(『魅せられたる魂』の主人公)が私の魂の母。いつも彼女が『行きなさい、私の娘』と背中を押してくれるような気がします」と語る彼女は、少年少女に、教師として生きる喜びを伝える良き大人だった。
教え子の一人は、増田先生の歴史の授業──それは自分の意見を書いて討論する形式をとっていた──について、「私たちは非力ながらも日本の将来をよりいいものにしようという思いを切々と文章に綴ったものでした。若い中学生をここまでシリアスに日本の未来について考えさせることができるのは、私の知る限り、増田先生以外にいません」と回想している。
そんな増田先生が、NHKが放映した「沖縄の米軍基地-普天間第二小の場合」のビデオを見せ、生徒に討論させたことに対し、夫がアメリカ人である母親から校長・教育委員会に抗議があり、減給処分を受けた。そのうえ、一九九九年九月から翌年三月まで(第一次)、二〇〇〇年三月から一年間(第二次)、さらに一年間(第三次)と三度にわたって、都立教育研究所で長期研修を受けるように命じられ、授業を奪われた。
何が問題なのか、事由さえ説明されず、──彼女の場合、指導力不足等教員の手続きさえとられていない──研修室に閉じ込められ、三人の指導担当者から、「学校教育における子どもたちの心的外傷等に焦点を当てながら、子どもたちの心のケアの在り方について述べなさい」(二〇〇〇字)といった意味不明の課題について書けと命じられ、書いても突き返されるといういじめにあってきた。いったん上司から目をつけられると、思想を改造し、自尊心を失って肪抜けになるまで追いつめる教育行政。
それにもかかわらず、増田先生は屈伏しなかった。彼女は克明に研修の名のもとにおこなわれるいじめ──たとえば「閲覧室でじっくり本を読んではいけない、パラパラとめくるのはよい」といった研修部企画課長による命令──を記録し報告し続げた。裁判を起こし、法廷でも研修指導の実態を訴え続けた。また市民は「平和教育を守る足立の会」を結成し、増田先生の抵抗を支えた。
こうして二〇〇二年三月、三年間の強制研修でいよいよ解雇されるかと心配していたところ、突然、東京千代田区の中学校への勤務が命じられた。増田さんが学校へ復職できたことは嬉しいが、このような人権侵害をおこなった都教育委員会について、調査も処分もおこなわれていない。
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