新日本プロレス BATTLE HALL A WEEK 1990.8.1.〜8.7.後楽園ホール


[BATTLE HALL A WEEK] 後楽園7連戦...外人選手の参加はなし。この企画が発表された時、連日の満員は無理やろな...
それでも、さすが新日本や。無謀な挑戦をやってくれるわ...と思った。ほとんどの奴が、そう思っていたやろう。
武藤・蝶野・橋本の闘魂三銃士が、連日メインを張るらしい。それでええ、三人共実力的には十分TOPやと思う。
猪木が参院選で国会議員になり、藤波は腰の負傷で長期欠場中、"俺達の時代"世代の長州だけが孤軍奮闘中。
しかし、俺は長州力というレスラーをここ数年、非常に冷めた眼でしか見れなくなっていた。
数年前の前田蹴撃事件...リング上での決着もなく前田解雇で終わった有名過ぎる例の事件や。
この事件で俺の中の革命戦士・長州力は終わった。一介のロートル・レスラーになってしまった。
リング上での決着も無く、雑誌で勇ましい発言も聞ける事もなく、危険分子を排除して解決(?)してしまった。
あれから3年、やっと前田事件が薄れかけていたのに...また、やってくれた。今度は北尾光司!
7月シリーズ巡業中に、北尾と長州が口論、北尾が民族的差別で長州を罵倒したらしい。
悪夢再び、今回もリング上の決着無しに北尾を解雇しようとする長州。お前はレスラーか?フロントか?
こんな長州より、これからは闘魂三銃士の時代や。新しい波が起ころうとしている。これがワクワクせずにいられよか?

<8月1日・第1戦 観衆2000人(超満員札止め)>

 

記念すべきオープニング・マッチは、馳 vs 松田。松田はシリーズを通して好評価を得た。
30/1 馳浩(14:22 北斗原爆固め)松田納



続いて、越中 vs 飯塚。この頃の飯塚は若手に毛がはえた程度のポジション。

  

越中のドロップキックをかわして、反撃のドロップキック。場外へも飛んだ飯塚

 

原爆固めを決めてみせたが、最後は越中のパワーボムに泣いた。
30/1 越中詩郎(10:20 エビ固め)飯塚孝之

 

小林&ネコはアウトローズのヒロ&保永と対戦。

  

小林の二ールキックから首固めでネコちゃん、金星。大歓声に応えた。
30/1 小林邦明/○ブラック・キャット(9:41 首固め)Xヒロ斎藤/保永昇男

  

マサさんはSSマシンと対戦。マシンのダイビング・ヘッドパット炸裂。マサさんもバックドロップで反撃。

 

ラリアットの相打ち。本当にマサ"ゴリラ"斎藤は歳を感じさせない。
マサ斎藤(7:18 片エビ固め)スーパー・ストロングマシン

 

FMWを離脱して、出戻って来た栗栖。前半はテクニックを見せた。

   

遂に出た!栗栖の椅子攻撃!後藤悶絶。これでこそ、俺の愛した栗栖やぁ!



椅子大王・栗栖人気爆発!左下の一人だけがブーイングを...
45/1 後藤達俊(10:26 反則勝ち)栗栖正伸

  

武藤&蝶野組、初戦の相手は木村&木戸組。蝶野は木村の付き人やなかったっけな?

   

武藤のフラッシング・エルボー。木戸の脇固め。最後は蝶野が木村を丸め込んだ。
60/1 武藤敬司/○蝶野正洋(14:45 首固め)X木村健悟/木戸修

  

今では大会場のメインを取れるカード。ガップリ組むのも力強さを感じさせる両者。

 

手に唾をつけ、重爆キックが健介に炸裂する。

  

二ールキック連発から橋本が健介を押さえ込んだ。橋本への健介の嫉妬の炎はくすぶり続ける。
60/1 橋本真也(13:07 体固め)佐々木健介

<8月2日・第2戦 観衆2000人(超満員札止め)>

  

2日目、第1試合は木戸 vs ネコ。伝家の宝刀、脇固めが炸裂。
30/1 木戸修(8:06 脇固め)ブラック・キャット

  

健悟 vs 飯塚。場外戦で健悟を叩きつける飯塚。ジャーマンも繰り出した。

 

サンボ修行の成果、ビクトル投げから膝十字。最後は秘技・トライアングル・スコーピオン。
30/1 木村健悟(12:23 三角サソリ固め)飯塚孝之

 

赤丸急上昇中の松田。ミサイルキック、原爆固めで健介を攻め込んだ。

  

パワースラム、背負い投げ(12の三四郎に出て来る柳の必殺技)で松田を投げる健介。
30/1 佐々木健介(10:51 片エビ固め)松田納



参議院議員のA猪木が挨拶。リングを降りる時に...すべってコケた...

  

栗栖 vs アウトローズ・第2戦の相手は保永。

   

栗栖は勿論、場外に引きずり込んでの椅子攻撃。アウトローズ勢が乱入、保永に加勢するも栗栖が意地のフォール勝ち。
30/1 栗栖正伸(8:17 片エビ固め)保永昇男

  

プロレス馬鹿・剛竜馬、登場。アウトローズに突進!突進!また突進!シャーッ!

 

最後はコーナーで逆さ釣りにされてしまう剛...反則勝ちを拾った。
45/1 ○剛竜馬/高杉正彦(12:10 反則勝ち)Xスーパー・ストロングマシン/ヒロ斎藤

   

武藤&蝶野、第2戦は、長州&越中と対戦。ベテラン・コンビに引っ掻き回される武藤&蝶野

  

雪崩式岩石落としを出した越中だったが、武藤の飛龍原爆に3カウントを聞いた。
60/1 ○武藤敬司/蝶野正洋(11:09 飛龍原爆固め)長州力/X越中詩郎

  

馳、入場。観客席にTシャツを投げ入れる。橋本をサソリで締め付ける馳。

   

チョップ!キック!橋本の怒涛の攻撃に馳ダウン。トドメの二ールキックでKO...担架で退場。
60/1 橋本真也(13:15 KO)馳浩

<8月3日・第3戦 観衆2000人(超満員札止め)>

  

パイオニアを見切って、新日本に移籍した菅原 vs 越中の第1試合。菅原は北尾の練習相手を務めていた。

  

コーナー上で激しい攻防が繰り広げられた。抵抗する越中を雪崩式ブレーンバスターで投げた。
30/1 越中詩郎(9:35 原爆固め)アポロ菅原

   

突貫小僧(おやじ?)・星野勘太郎も健在。大声援に大ハッスルしてヒロ斎藤と対戦した。
30/1 ヒロ斎藤(12:43 エビ固め)星野勘太郎

  

注目株・松田は木戸を積極果敢に攻め込んだが、脇固めに敗れた。
30/1 木戸修(9:03 脇固め)松田納

   

ミレ二アム・新日本本隊の2本柱である、健介と飯塚が対戦。
30/1 佐々木健介(13:48 体固め)飯塚孝之

  

長州&馳の師弟コンビと、パイオニア戦士・剛&高杉が対戦。

  

藤波派(?)の剛と、剛嫌いの長州が激しく遣り合う。剛に対してのファンの評価は...低い...

 

場の雰囲気を掴めない剛がマイクアピール。喜ぶ観客は...いない...
45/1 長州力/○馳浩(9:32 北斗原爆固め)剛竜馬/X高杉正彦

 

遂にこの日が来た!俺の中で今シリーズ一押しの注目カードや。破壊王・橋本 vs 椅子大王・栗栖。

  

入場時から椅子攻撃をかます栗栖。それを、さらりと受け流してリングに上がった橋本は、チョップ!キック!

  

栗栖も踏み潰し攻撃やキックで反撃するが...橋本はすかさずキックで報復する。

 

橋本を場外に誘い込んで椅子爆弾炸裂!観客にアピールする栗栖。

  

怒り心頭の橋本はキックの雨アラレ。栗栖ダウン。

  

"ただでは許さん"とダウンした栗栖を引きずり起こし、トドメのキックからDDTで完勝!

 

負けても観衆から大声援を受ける栗栖。栗栖の目に涙が込み上げて来た...今日のお客さんの有難うって言いたい...
60/1 橋本真也(9:26 体固め)栗栖正伸

 

メインは武藤&蝶野 vs マサさん&小林。武藤は回転してリング・イン。

  

小林のフィッシャーマン、武藤のフラッシング・エルボー、マサさんのバックドロップが決まる。

  

ツープラトンのダイビング・ショルダーから、蝶野のSTFが小林に決まった。
60/1 武藤敬司/○蝶野正洋(13:36 STF)マサ斎藤/X小林邦明

<8月4日・第4戦 観衆2000人(超満員札止め)>

   

馳 vs 健悟。健悟はボクシング仕込みのパンチを馳に連打。最後は足をからめて丸め込んだ。
30/1 木村健悟(13:44 エビ固め)馳浩

  

元気印の星野勘太郎は、越中と対戦。何度も観客にガッツポーズを決めて見せた。

  

勘太郎パンチ!越中のヒップ・アタック!勘太郎のフライング・ボディプレス。

 

沸きに沸かした、勘太郎。最後は越中のヒップ・アタックの前に破れた。
30/1 越中詩郎(10:56 体固め)星野勘太郎

  

健介はアニマル浜口と対戦。浜口のギロチン・ドロップ。

   

アニマル・エルボー2連発!最後は健介を丸め込んで、吠える浜口。
30/1 アニマル浜口(9:40 首固め)佐々木健介

 

ヒロ vs ネコ...珍しくトぺを出したヒロ。最後は原爆固めでネコをフォール。
30/1 ヒロ斎藤(7:43 原爆固め)ブラック・キャット

 

長州&木戸 vs マサさん&木戸。開始早々、二ールキックを出した小林だったが...

  

チェンジした木戸に脇固めをかけられ...試合時間39秒。マサさんの出番は無かった。
45/1 長州力/○木戸修(0:39 脇固め)マサ斎藤/X小林邦明

   

橋本 vs SSマシン。橋本は、右足以外にも昨日の栗栖戦で左手を負傷...満身創痍の出陣だった。

  

橋本の負傷個所の右足にマシンはダイビング・ヘッドパット。さらに場外へ飛ぶ!飛ぶ!

 

橋本を場外葬で破ったマシン。歓喜のアピール。これを金星と言っていいものか?
60/1 スーパー・ストロングマシン(13:06 RO勝ち)橋本真也

   

飯塚&松田の元気者コンビが、武藤&蝶野に挑戦。積極果敢に攻める若手コンビ。

   

この頃、よく好んで使っていたツープラトンのダイビング・ショルダーアタック。最後は武藤の飛龍原爆でフィニッシュ。
60/1 ○武藤敬司/蝶野正洋(12:42 飛龍原爆固め)X飯塚孝之/松田納

<8月5日・第5戦 観衆2000人(超満員札止め)>

   

飯塚と小坊主・小原の対戦。小原は新人ながらチョップ、パンチ、ラフ攻撃で飯塚をコーナーへ追い詰めた。
30/1 飯塚孝之(9:00 膝十字固め)小原道由

    

ネコに奇襲を掛ける勘太郎、ジャンプしてポーズを決めた。複合関節技で返すネコ、メキシコ仕込みか?
30/1 星野勘太郎(11:41 回転エビ固め)ブラック・キャット

    

大ブレイクの松田は、握手を求める越中に張り手を見舞った。粘る松田をコーナーからのヒップアタックで料理した。
30/1 越中詩郎(8:57 エビ固め)松田納

  

「気合だ〜!燃えろ〜!」アニマル炎上!栗栖を追いかけて場外乱闘となる。パイオニアは、見てるだけ〜...

   

浜口とは手が合うのか?剛&高杉もこの日は、珍しく好勝負を展開。浜口もアニマル・エルボー2連発!

   

高杉が保永をバックドロップでピンフォール。負けた浜口、最後もやっぱり「気合だ〜!燃えろ〜!」
30/1 剛竜馬/○高杉正彦(8:40 体固め)アニマル浜口/X保永昇男

  

長州&健介 vs マサさん/馳...長州一派のタッグマッチ。BTTLE HALL A WEEK ならではか?長州とマサさんの対戦も珍しい。

  

元気なオジサン・マサさんが長州を攻める。最後は健介をバックドロップで料理した。
45/1 ○マサ斎藤/馳浩(11:57 体固め)長州力/X佐々木健介

  

アウトローズと対戦した武藤&蝶野。最後は蝶野のSTFが決まった。
60/1 武藤敬司/○蝶野正洋(11:18 STF)スーパー・ストロングマシン/Xヒロ斎藤

   

右足、左手と傷だらけの橋本...メインを任された責任感のみでリングに立つ。木村は負傷個所を嫌らしいばかりに攻め立てた。

  

片手、片足しか使えない橋本は、木村の猛攻に耐え、逆転のDDTで勝利を飾った。
60/1 橋本真也(16:39 体固め)木村健悟

<8月6日・第6戦 観衆2000人(超満員札止め)>

    

30/1 ヒロ斎藤(9:38 片エビ固め)アポロ菅原
30/1 星野勘太郎(10:33 エビ固め)保永昇男
30/1 木村健悟(8:33 体固め)ブラック・キャット
30/1 佐々木健介/○馳浩(13:44 片エビ固め)飯塚孝之/X松田納
45/1 ○アニマル浜口/スーパー・ストロングマシン(10:38 片エビ固め)長州力/Xマサ斎藤


  

武藤&蝶野がプロレス馬鹿・剛竜馬と対戦。武藤&蝶野は「かまってられない。」(試合後、蝶野:談)とばかりに料理した。
橋本 vs 越中。ゴング前に奇襲の越中。やはり狙いは前日の木村同様、橋本の負傷個所の左手だ。
15分過ぎ、越中の猛攻に気力で立ち上がった橋本はDDTからミドルキック3連発...
しかし踏ん張りがきかずに体制を崩してしまった。そこをエビに丸め込んだ越中...リング上で号泣する橋本。

60/1 ○武藤敬司/蝶野正洋(11:24 片エビ固め)剛竜馬/X高杉正彦
60/1 越中詩郎(16:17 首固め)橋本真也

控室に戻った橋本のシューズの紐を坂口社長がほどく...橋本の右足首は青黒く腫上っていた。
「靭帯もやってしまった...俺が足手まといになるならしょうがないけど、やらせて貰えるなら...
俺が入らなきゃ闘魂三銃士じゃないし、でも明日(体が)動くかどうか...もう一日だし...体がいう事をきかないです。」

唇を噛みしめて控室に入った橋本に長州が声をかけた。「どうする、明日?」長州の目をジッと見つめて橋本は言った。
「足が動くなら、やらせて下さい!」「判った、頑張れよ!お前、よくやった。悪いようだったら夜、電話して来いよ。」と長州...

<8月7日・第7戦 観衆2000人(超満員)>

 

30/1 ブラック・キャット(9:01 サソリ固め)小原道由

 

30/1 木戸修(10:15 キド・クラッチ)スーパー・ストロングマシン

 

30/1 ○ヒロ斎藤/保永昇男(13:09 エビ固め)星野勘太郎/Xアポロ菅原



第3試合終了後、ライガーが挨拶を行った。

  

昨年6月から腰痛で欠場中の藤波が現われ、縄跳び、ロープワーク、受身を披露...大歓声に包まれた。

  

小原、松田相手にスパーリングも見せた藤波。リングの感触を噛みしめていた。

  

45/1 ○馳浩/飯塚孝之(11:08 北斗原爆固め)X佐々木健介/越中詩郎

  

後楽園7連戦のメインは、いよいよ闘魂三銃士の揃い踏み。長州&木村&マサ"ゴリラ"斎藤の旧世代陣と対戦。

  

満身創痍の橋本をマサさんが挑発。武藤&蝶野は橋本をかばい、けっしてタッチはしなかった...

  

13分過ぎ、遂に橋本が登場!痛む右足を引きずってマサさんに蹴りを叩き込む...威力半減、マサさんは倒れない。

  

結局、木村にフォール負けの橋本。長州、7連戦、立派にメインを勤め上げた三銃士に長州、坂口社長が労いの言葉をかける。

  

ラストは全選手がリング上に上がり観客に礼。三銃士も声援に応えた。

60/1 長州力/マサ斎藤/○木村健悟(14:51 片エビ固め)武藤敬司/蝶野正洋/X橋本真也

結局、7連戦全てが超満員札止めで終わった。全試合を日本人選手でまかない、外部参戦は栗栖とパイオニア戦士だけやった。
怪我人は続出したものの、新日本も興行収益はほくほくだった事やろうね...
このシリーズの成功が、翌年からの[G1 クライマックス] 両国3連戦や7連戦を新日本に踏み切らすきっかけとなった。
まさにG1というヒット興行を生み出す、陰の名シリーズというべき [BATTLE HALL A WEEK] というシリーズやった。
世間ではバブル期だったのも成功の一環だったのかも知れへんね。勿論、闘魂三銃士の素晴らしい活躍があっての事やけどね。
俺の推薦するベスト・バウトは、3日の橋本 vs 栗栖。破壊王に日陰者の意地を見せた栗栖、それを叩き潰した橋本...素晴らしかった。
今では、星野、浜口、マサ斎藤、木村、長州が引退...Bキャット、A菅原はフェード・アウト...馳は全日本に...
橋本は(偽装?)解雇され、武藤もアメリカに...絶対、再現する事の無い組み合わせや。
何か俺の心に残っているシリーズやねん。

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