19 妙福寺のアベマキ
所在地:岡山県後月郡芳井町上鴫
樹齢:不明
幹周:3.00m
樹高:不明
2002年3月15日撮影
芳井町の北部にある上鴫の町から山道を上っていくと高原という集落があるが、まさしく
名前の通り吉備高原の一角という雰囲気の場所だ。岡山県の中山間部は急斜面の山の上に、
比較的なだらかな台地状のカルスト台地が広がっているところが多い。ここもそうした台地
にあたるところで、寺の境内に石灰岩が雨水に削られてできたカレンフェルトという地形が
見られる。
アベマキは、妙福寺本殿の裏手、カルスト台地の断崖のうえに立っている。お堂のすぐ左手は
断崖となっており、覗き込むと少しばかり足がすくむほどだ。もともとは「高原の大マキ」という
巨樹を探していたのだが、すっかりこの樹と勘違いしてそのまま帰ってしまった。あとで高原の
大マキは幹周5mを超える巨樹であると知り、別の樹だったとわかった次第。しかし、このマキは
大きさよりもそのロケーションと樹形がなかなかいい感じで、崖の上に立つお堂に登る階段の
まん中で、堂守のように立っている姿には、思わず"ご苦労様"という気持ちにさせられる。
ちなみに、高原の大マキは2004年の秋に自然倒壊してしまったため、その姿を見ることができなく
なってしまった。