23 槻のムクノキ
所在地:岡山県総社市下倉槻
樹齢:不明
幹周:4.60m
樹高:20m
2001年12月29日撮影
2001年に総社市美袋の町から高梁川をはさんだ対岸にある砕石場で大規模な崩落事故が発生した。
作業員4名が生き埋めとなり、結局遺体は見つからないままになっているように記憶している。
この崩落事故現場のすぐ下を通って少し行った所に「槻」という集落がある。槻谷川という高梁川の
支流にあたる小さな川に沿って山の麓まで一本の細い道が続いており、集落はこの道に沿って並んでいる。
この道のほぼ突き当たりの山裾に一本のムクノキがある。道路からもよく見え、立派な樹であることは
人目でわかる。この樹は名無しの樹なので、集落の名前を取って「槻のムクノキ」と呼ぶことにした。
ムクノキの近くには車を止める場所がないので、少し手前に止めてカメラを持って歩いていくと、
ムクノキの横にある農家の玄関先でおばさんがじっとこちらを見ていた。何者だろうと思っていた
のだろう。「こんにちは」と挨拶をして、ムクノキのことを尋ねてみた。反対側の山すそにある
神社の樹として大切にしているとのことで、写真をとらせてほしいと聞いたところ、快く承諾して
いただけた。見た目には特別大きいという感じではないが、ムクノキ特有の少し赤っぽい木肌に
ツタが這い登り、里の樹というよりも山の樹という雰囲気がある。