35 篠坂観音堂のスギ
所在地:岡山県苫田郡富村富西谷篠坂
樹齢:不明
幹周:5.00m
樹高:35m
2001年4月10日撮影
湯原町の佐波良の大杉を見た後、山を越えて富村側に降りてきてたまたま見つけた大杉。小
さな観音堂の裏手の竹やぶに忽然と姿をあらわしたかのように立っている。姿かたちが端正な
ので、昔はきちんと枝打ちされて、手入れもされていたのだろう。
神社の社叢として植えられることの多い杉は、常緑で枯れないことと非常に大きくなることか
ら、繁栄のシンボルであると同時に、天にある神と交信するものであり、神の宿る木もしくは
神が降臨するときの通り道として植えられていたのだろう。しかし、この木のように一本だけ
で、しかも普通に植林地の杉のように枝打ちなどの手入れが施されているような場合には、ど
ちらかというと資産的意味合いのほうが強いのかもしれない。将来、お堂の修繕や再建が必要
になったときにはこの杉を切ってその資金を捻出するという意図が少なからずあるような気が
する。注連縄を飾っていないのも、ご神木という扱いになっていない証拠なので、植樹した当
時の人々は、そういうことを考えていたのかもしれない。