二人歩きのドタバタヨーロッパその2・パリ編


第4日目
(前半)

朝のできごと〜コンコルド広場〜オルセー美術館〜ラデュレでお茶〜ノンノンのお兄さん
〜シャンゼリゼ大通り〜凱旋門



朝のできごと



記者えみりん
 今日も良いお天気だ。さあ、しっかり朝食を・・・、と(まだ2回目のくせに)すっかり慣れたような顔で食事をしていると、日本人のご夫婦が入ってこられた。このホテルではじめて会う日本の人だ。すると向こうもこちらに気づいたらしく、スッと近づいてこられ、

「ベルサイユへの行き方がわからないのですが・・・」

と聞いてこれらた。あれ??ひょっとして旅慣れた人に見えた?(笑)で、まだ行っていないけど、行くつもりで行き方を調べていたので、列車の路線図を指差しながら答えてしまった私たち・・・無事着かれたかしら?実は私たち、今日はモンマルトルに一泊することになっているためホテルには戻らないので、帰ってから確かめることができない。ちょっと気になったお二人だった。

自信ないんやったら答えないほうが・・・
でも、ちゃんと私たちも自信ないけどって言ったし、翌日私たちもちゃんと行けたし・・・


 今日の予定は、コンコルド広場〜オルセー美術館〜凱旋門と回って一度ホテルの戻り、一泊分の荷物を持ってモンマルトルへ。今日も今日とて盛りだくさんだ。A.M.9時、いざ出発!

コンコルド広場
 8号線グランブールヴァール駅から4つ目の駅、コンコルドで降りて地上に上がると、目の前に広大な広場が。これが一番目の目的地(はやっ!)、コンコルド広場だ。

コンコルド広場の彫像とエッフェル塔ほんとうに広大な石畳・・・なんと8万4千平方メートルも広さがある・・・8つの隅に、フランスの8大都市をあらわす8つの女神像が置かれた八角形の空間。今、駅から出たばかりの私たちの目にまず飛び込んできたのは、とてもきれいな噴水、彫刻、広場の真ん中に立つ、あの有オベリスクの影みたいなエッフェル塔名なオベリスク。そしてその周りを取り巻く、細長い楕円形の、何車線あるかわからないくらい広い道路をすごい勢いで通過していく車。さらに、オベリスクのはるか向こう、広場をはさんだ正面には、ギリシャ建築のブルボン宮、その少し右に金色にキラキラ輝くアンバリッドのドームが見えた。
 
 広場の左手を見ると、金色の彫像を載せた緑色の門が・・・(「あ、あれチュイルリー庭園の門や!」)、その奥にはおととい訪れたルーブルが、右手にある紅葉した木々の上には、真っ青な空と、エッフェル塔まで見えている。うわあ、なんてパリらしい、素敵な光景なの・・・!

あんまり感じ出てないですが、パノラマで見るとこんな感じ
 

コンコルド広場の歴史
記者らんママ

この広場は、ルイ15世の騎馬像を飾るため、1755年〜1775年にかけて作られ、当時は「ルイ15世広場」と呼ばれていた。1770年には、王太子(後のルイ16世)とマリー・アントワネットの結婚式が行われている。しかしその23年後、フランス革命の際にはここにギロチン台が置かれ、皮肉にも彼らは断頭台の露と消える・・・。このとき処刑された人数は1343名にものぼる。この当時の広場の名は「革命広場」であった。しかしやがて、1795年総裁政府により恐怖政治が終わると、広場の名前は未来への希望を込めて、「コンコルド=調和」へと改められた。

 広場の中央にあるオベリスクは、1833年にエジプトから贈られたもので、ルクソール神殿にあったもの。その下にはルイ16世とマリー・アントワネットの処刑を示すプレートがある。その左右にある美しい噴水は、サンピエトロ広場のものを模したものらしい。

 
左 オベリスク、ブルボン宮、アンヴァリッド  右 噴水とエッフェル塔

こんな風に、フランスの歴史と未来がぎゅっと凝縮されたような広場だけれど、朝日に照らされた、爽やかな青空のもとの広場は、旅行者の私たちにはただただ清々しく、とても美しかった。

オルセー美術館へ
 しばらく見入ったあと、広場を後にオルセー美術館へ向かう。美術館は、広場の向こう側にあるセーヌ川を渡ったところにあるので、広場を回り込むようにしてオベリスクのちょうど東側のあたりまで歩くと、遠く西に凱旋門が見えた。さらに振り向いて東を見ると、カルーゼル凱旋門が・・・。なんと緻密に計画された都市づくりなんだろうと、本当に感心した。

さてセーヌにかかるコンコルド橋を渡り、対岸をすぐ左に折れて500メートルも歩いただろうか。アレクサンドル3世橋の朝日に輝くのや、川風の心地よさ、次々と移り変わる風景を楽しんでいる間に、あっという間にオルセー美術館に着いてしまった。2日前、ランチの後に来てみたときにはすごい行列ができていたけれど、さすがに朝一番(といってももう既に10時だが)、行列はなく、スッと中に入ることができた。

僕たちは、セーヌ川側にあった入口から入ったけど、ほんとはその裏側のベルシャス通りの方に
正面入口があったみたい。
後で知ったことですが、私たちが入ったのは、ブックショップの入口だったそうです(^^ゞ

オルセー美術館は、1986年12月開館と、とても歴史が浅いのが意外だ。ルーブルが古代から19世紀中頃の作品を収蔵しているのに対し、オルセーは1848年から1914年までの近代美術約2万点を所蔵している。特に印象派の作品が充実しているので、日本人観光客に人気がある。

かつては駅舎だった建物
 面白いのは、建物がかつて駅舎であったこと。もともとは、1900年のパリ万博の際に、万博会場を訪れる人の利便を考えて、パリとフランス南西部の都市オルレアンを結ぶ列車の駅として建てられた。それから、1939年まではオルセー駅という駅として機能していた。その名残に、今も建物には「パリ−オルレアン」と記されている。

オルセー美術館

 駅舎としての命はたった40年弱と短く、あとは解体されるのを待つ運命にあったけれど、1973年、当時の大統領ジョルジュ・ポンピドゥーが革命200年記念プロジェクトの一環として、美術館として再び命を与えることを決定。そして、駅の名前をそのまま引き継ぎ「オルセー美術館」が誕生したんだそうな。面白いねぇ・・・。そういえば、外から見たところは細長く、大きな時計台もあったりして、確かに駅という感じだ。

オルセー美術館内部さらにビックリしたのは、中に入ってみると、外側と内側がまったく違う感じだったこと。外は、周りの建物同様古式蒼然としているのに、中はもう、すごく明るくてきらびやかで近代的。なんか、憎たらしいほどおしゃれだ。内装は、駅舎の個性をなるべく活かすように改装されたというだけあって、細長い内部に、ガラスでできたドーム型の天井。正面のこれまたガラス張りの壁には、大きな金色の時計が掛けられている。建物の中央には、まるでプラットフォームのように縦長の通路が設けられ、彫刻がゆったりと配置されている。この通路部分は吹き抜けになっているので(オルセー美術館は、3階建て)、本当の駅みたい。太陽光もさんさんと注いでとても開放的だ。そしてその中央通路をはさんだ両側に、たくさんの小部屋があり、そこに絵画が収められている。

いきなり名作ぞろい
ミレー「晩鐘」 とりあえず、一番近い小部屋に入ると、そこにはいきなりミレーの「落穂拾い」が・・・。おおっ、と思わず近づいて眺める。でもその後も、小部屋から小部屋へと歩いていくと、「晩鐘」、アングルの「泉」、マネの「オランピア」、それにクールベの作品・・・、美術の時間の教科書で見た作品が、全部本物でこれでもか、これでもかと目の前に現れて、もう、観賞どころか目が回りそうになった。エミはこの時代の絵が好きなので、とても嬉しそうに見ている。

「ホンマすごいわ・・・」

アングル「泉」と圧倒されながら地上階をだいたい見たあと、なんとか階段に辿りつき(既にこの時点で足が疲れてくるほど広かった・・・)、中階へ。この階の展示は、建築やアールヌーヴォー様式の家具が中心らしく、ガラ〜ンとしたところに家具が置いてあり、なんか家具屋さんみたいやなぁと思いながら見学した。実は、やたらに長い通路や階段があったなぁ、というくらいしか印象に残っていない(ごめんなさい)。でもこの階にある、かつての駅ホテルのレストランをそのまま使っている「レストラン・デュ・ミュゼ・ドルセー」だけは忘れずにちゃっかり覗いた。とっても豪華できらびやかな空間でした。

印象派の洪水
 そして次は〜、とまたまた長い通路をとおっていよいよ最上階へ。中階は吹き抜け部分を囲む回廊のようなつくりになっていたけど、この階は小部屋がいくつかと大広間で構成されている。エスカレーターで上がったところから小部屋をチラチラと横目で眺めつつ角を曲がって大広間にはいると、


うわあ・・・
(注:目がハート)

ルノワール、モネ、セザンヌ、ゴッホ・・・、印象派の洪水だ!広々と開放的な広間に、ゆったりと作品が展示されている。建物自体が光をふんだんに取り入れるような設計なのか、印象派の作品自体が光に満ち溢れているのか、この階は1階にもまして、明るい感じがする。そして、入口からパッと見渡す限り、一度はどこかで目にしたことのある作品ばかりが並んでいる。


    
(左)田舎の踊りと都会の踊り (中央)オーヴェールの教会 (右)ムーラン・ド・ラ・ギャレット

「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」、モンマルトルの野外カフェの情景を描いたルノワールの作品。それぞれ雰囲気の違う男女が踊っている2枚の絵、「都会の踊り」「田舎の踊り」。何か曰くありげだ。こちらもルノワールの、ピアノを弾いている姉妹。この絵は、私の姉の家のピアノの部屋に飾ってあったなぁ・・・。そしてモネの「日傘の女」が2枚。「ひなげし」もある。ゴッホの「オーヴェールの教会」。自画像。さらに、ひときわ大きなマネの「草上の昼食」・・・、も〜、みんな手を伸ばせばさわれるところにあるやんか。ちょっと年甲斐もなく、興奮してしまいましたヨ。エミは、「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」等、モンマルトルの人々の絵がお気に入り。私は、モネの「日傘の女」がとても気に入りました。部屋の中央の椅子に座って休憩をして、何度も何度も、見飽きるくらい(笑)、思う存分楽しんだ。

大時計の裏から
大時計の裏から 一番端のブティックまで行ったらまたもと来た道を戻って・・・、とその前に、ブティックの向かいの空きスペースに、大きな丸い窓を発見。そうか、ここは建物の外からもよく見える、大時計の裏側なんや。ガラス張りなので、大きな文字盤越しに外の景色が見える。下方右手に、ルーブル宮が広がっているのが見えた。その屋根越しに、ずーっと向こうの方に目を移すと、丘があって、白亜の建物が。あ、あれサクレクール寺院ちゃう?そうやわ、あの丘がモンマルトルや〜!丸い文字盤、大きな針ごしに、思いもしなかった景色を見て、大喜びの私たちだった。

ドガ、ゴーギャン、ルソー・・・
 
こうして休憩したあと、最後にエスカレーター近くの小部屋を覗いて回った。最初は「ドガの部屋」、この部屋は小さくて暗くて、絵はガラスケースで覆われていた。薄暗い中、身体をかがめるようにして、有名や踊り子や浴女の絵を見る。踊り子の絵がこんなにたくさんあったんや、とまた、またビックリ。この部屋にもたくさんの人がいるんだけど、薄暗いせいか、みなヒソヒソヒソ・・・と声のトーンが一段と低かった。


ドガって、モデルが入浴してるところを鍵穴から覗いて創作してた・・・とか、なんとなく淫靡な(笑)イメージが
あるから、なんかこの部屋の薄暗いあなぐらみたいな感じ、雰囲気あるわぁ。と思ってしまいました(^^ゞ

 そのほかにも、ゴーギャン、ルソー、その他その他たくさんあったが、あまりの多さに最後にはかなり疲れてしまって・・・、この辺で割愛させていただきます(^^ゞ

スリとドラクロワと世界の起源
 再び、地上階へ降りると、何か館内放送が始まった。別に気にもとめていなかったら、突然日本語が耳に飛び込んできた。それもなんと、

「ただいまスリが混ざっています。ご注意ください」

ですって!!こんな放送聞いたことない。それにもビックリしたけど、周りの人がいっせいにキョロキョロザワザワ。うわ、日本人の入館者ってほんとに多いのね、と改めて思った。おしまいに、売店でちょっとおみやげを買ったりして画像は、こちらで勘弁して(^^ゞ、その横にあるソファに、ホンマに疲れきってドスン、と倒れこんだ。あ〜、堪能した、おしまい!と思ったのに、目の前には壁いっぱいのドラクロワの絵。まだある〜(笑)。そしてその向かいにはこれまた巨大なクールベのアトリエの絵。ほんとに大きい、でも、その絵よりもすごかったのは、その横にあった同じくクールベの絵。天下のオルセーに堂々とかかっているけど、ちょっとジ〜ッとは見れないなぁ。なんていうか、芸術作品に裸体はつきものやけど、その・・・、アップはなぁ。見る方がつかれてしまうョf^-^; ・・・でも見たけどね。

ちなみに、タイトルは「世界の起源」でした。興味のある方は、ご自身の責任で検索してみて
クダサイ。
絵はがきにもなってたよ(☆o☆)


シャンゼリゼ大通り
オルセー美術館をバックに 次の目的地は、やはりパリに来たからには一度は歩いてみたいシャンゼリゼ大通り。オルセー美術館を出てセーヌにかかるロワイヤル橋を渡り、観光初日も来た、ルーブル美術館のそばにあるメトロの駅に向かう。橋を渡ったところで振り向くと、セーヌ川にちょうど観光船が通りかかり、その向こうに今出てきたばかりのオルセー、さらに向こうにエッフェル塔。なんてすてきな景色なの、と思わず記念写真を撮ってしまった。

 さて1号線のメトロに乗り込み、5つ目の駅、ジョルジュ・サンクへ。本当は、コンコルド広場から歩きたかったけど、時間の都合でこの駅から。地上へあがると、まっすぐなシャンゼリゼ通り、そして正面に大きな凱旋門。広くきれいな歩道を凱旋門に向かって歩くのはとても気分が良さそう。

ラデュレでお茶
 でも、まずはその前にお茶の時間。もう時間はお昼になっていたが、おいしいお茶とケーキが食べたかった。パリに着てからまだ一度もケーキを食べていなかったのだ。エミが「『ラデュレ』がこの近くにあるはず〜!」と探し出して、連れて行ってくれた。シャンゼリゼ通りに面していて、とても豪華な店構えの老舗だ。お店のテーマカラーである淡いグリーンをベースに金色で華奢な細工を施した少女漫画ちっくな外観に、ガラス張りのテラス席がついているのがいかにもパリ!という感じ。

「あ、あのるるぶに載っていた店やん、あの写真と同じもの食べた〜い」

との思いで、勇んで、意外に小さな入口をくぐった。

ラデュレ 中も、外に負けないくらい豪華な雰囲気。入って右は外から見えていたテラス席で、それに続いて壁が鏡になっている上品なサロン・ド・テ。2階は食事をするスペースらしい。そして、入ってすぐ左に、大きな大きなショーケース。思わず、席をとる前に奥の方までショーケースを覗きに行ってしまった。まず目についたのは、このお店の看板商品のマカロン。かわいいマカロンがたくさん、色とりどりにお行儀よく並んでいる。その横には大きなマロングラッセ。そしてそして、ケーキ、ケーキ、ケーキ!!シンプルなショートケーキのようなものから淡いピンクや緑のムース、シュー生地を使ったもの・・・、などなど、これぞフランス菓子!といった風情のケーキが所狭しと並んでいるのだった(何でお菓子を見てるだけでこんなに喜んでいるんやろ(^^)。なかなか目がショーケースから離れなかった。ハズカシ・・・。

ノンノンのお兄さん
 ケーキを心の中で決めたら、入口の方に戻って係りの人に中に案内してもらう。とてもよくはやっているけど、ランチではなくお茶だけということで、すぐにサロン席の一番奥にあるふたり掛けのテーブルに通してもらった。でもいったん座ってしまうと、ギャルソンさんたちはとてもいそがしそうで、なかなかこちらの席まで来てくれない。しばらくして、なんとかひとりつかまえて注文を聞いてもらった。お揃いの制服を着ているほかのギャルソンさんたちとちょっと違う服装で、体が大きく、どことなくムーミンに出てくる「ノンノンのお兄さん」みたいな人だ。この人に言っていいんかいな?と思ったけど、愛想よく来てくれたので、まあ上役かなんかやろ、と気にせず、るるぶに載っていたあのケーキ、「サントノレ」と、その薔薇風味バージョン「サントノレ・ア・ラ・ローズ」、そしてアールグレイを注文した。

待てど暮らせど・・・ 待つことしばし、まず、お茶のアールグレイが銀色のポットで運ばれてきた。ところが、待てど暮らせどケーキは出てこず・・・、忙しいからかなと寛大な心でしばらく待っていたけど、あまりにも遅いし、通りすがりのギャルソンさんは「何でこの人らお茶飲まへんの?」とけげんな顔をするしで、とうとう痺れを切らせてほかのギャルソンさんに説明してみた。すると、えっ!と大慌てでケーキを持ってきてくれた。

「もう〜、あのノンノンのお兄さん、何じゃましてんねん」
「あんな簡単な注文も通せへんねやったら、表に出てこんとき!」

とふたりで散々悪態をついたのでした。

   でもやっとのことで出てきたケーキ、サントノレ。小さなシュークリームの上に、カリカリのカラメルがかかっていて、その上にたっぷりの生クリーム。エミの「ア・ラ・ローサントノーレズ」のほうは、シューの中身も上のクリームも、ほんのりピンクの薔薇風味だ。ショーケースに並んでいる時はわからなかったけど、どちらも、日本のお上品なお店のケーキの倍はあろうかという大きさだ。私のサントノレは、クリームの甘さとカラメルのほろ苦さがマッチして、とてもホッとする味。薔薇風味の方は、クリームが何ともいえないなめらかさ。クリクリッとしたシューの歯ざわり、ほんわかトローリと舌の先で消える薔薇の香り・・・、う〜ん満足・・・。たっぷりの紅茶とたっぷりの生クリームのケーキが充分お昼ご飯代わりになり、おなかいっぱいになってしまった二人でした。

 帰りはもちろん色とりどりのマカロンとマロングラッセを箱に入れてもらい、またおみやげのお菓子が増えてしまった。お金を払うと、マロングラッセの係りの人が、はい、おまけ!という感じで大きなのを紙ナプキンにくるんでくれた。おなかいっぱいだったけど思わずパクリ。とってもおいしかった。待たされた分予定より時間を食ってしまったけど、個人旅行の気楽さ、気にしない気にしない。

恐怖の記念撮影
ヴィトンの前で♪ さてさて、今度こそ凱旋門に向かってシャンゼリゼを歩く。ビックリするくらい広い歩道の半分くらいまで並べられたカフェの椅子がパリらしい。お天気もいいし、ベタに「オ〜シャンゼリ〜ゼ〜」とか歌いたくなってしまう。と、目の前にルイ・ヴィトンの本店が・・・。中には入らず、外で記念撮影、いい気持ち(笑)。そしていよいよ間近に凱旋門が近づいてくる。
 

 凱旋門を正面から写真に撮りたいと思ってよく見ると、そうか、あの頼りない道の真ん中の安全地帯(横断歩道の真ん中にちょこっと島がある)に立たないとあかんねんや・・・。とっても怖かった。当たり前だけど、フランスは車が右側通行だから、普段慣れているのとは反対からやってくる。それもものすごい勢いで。その上、日本みたいに横断歩道の手前に停止線がないから、ほんとに身体のすぐ近くまで来て急停車。こんなだから、普通に横断歩道を渡るのもちょっと怖いのに、真ん中の島で立ち止まり、人が入らないように、歩行者用の信号が赤になって、車がビュンビュン通っている間に撮影するのだから。サブイボが立ったよ(
^^ゞ でもがんばって、凱旋門方向に進みながら、横断歩道があるたびにチャレンジし、だんだん大きくなる凱旋門をバックに何度も撮った。おかげでいい写真ができそう。


   
だんだん凱旋門に近づく・・・(笑)


凱旋門。地下道の入口あたりから。 それにしても、さすがシャンゼリゼ。観光客でいっぱい。凱旋門のすぐそばまで行くと、人、ひと、ヒト・・・で観光バスまで止まっていた。私たちがふもと(?)に到着したのは、午後1時30分頃。間近でみると本当に大きくて、やはりカルーゼルの凱旋門とは全然違う迫力だった。
 この凱旋門は、シャルル・ド・ゴール広場の中央に立つ高さ約50メートル、幅約45メートルの門。カルーゼル凱旋門のところにも書いたけれど、オステルリッツの戦いの後、フランス軍の勝利と栄光を称えるためにナポレオン1
世の命により1806年に着工。しかし1836年にやっと完成した時には、すでにナポレオンはこの世の人ではなくなっていた。

凱旋門に上る
記者えみりん

 いよいよ、凱旋門に上る。凱旋門に近づく道は、シャンゼリゼ大通りとグランダルメ大通りとを結ぶ北側(向かって右側)の地下通路だけとのこと。大勢の人をかき分け、やっと地下へ下りる階段を発見して、地下通路へ。ここはさらにすごい人だ。皆ゾロゾロと薄暗がりを凱旋門目指して抜けていく。思わずバッグを前に抱えた。スリに遭わないように、自然と身構えるようになってきたみたい。しばらく歩いて、凱旋門のすぐ下に出た。

でんでん虫みたい・・・ 真下から見る凱旋門は大迫力で、彫刻などの細工もじっくり見たいけれど、まずは先に上ろう、元気があるうちに・・・、と272段の螺旋階段を上ることにした。一応エレベーターもついているけれど、せっかくだから自分たちの足で上りたかった。階段の入口をくぐると、薄暗くて、結構狭い。上を見上げると螺旋階段がどこまでも続いていて、でんでん虫の殻のなかに入ったみたいだった。段差はあまりきつくなく、人が多いのでスピードは出なかったが、やはりちょっときつかった。

「もうこの辺でついたやろ!!」

と思ったころ、広いところに出たので一息ついたが、そこは途中にある「歴史博物館」だった。いろいろなものが展示してあって、きっと興味深いところなのだとは思うが、足を止めた途端、汗がどっとふきだして、室内にいると蒸し暑く気持ち悪かったので、さっさと先を急ぐことにした。そして、また階段・・・。

パリの大パノラマ!
 やっとのことで一番上にたどり着いて、モダンなガラスの天井(?)のついた出口から外に出ると、ここもものすごい人だった。さっき上ってきた人たちがあんまり広くはないスペースに皆いるのだから当然だけど。周りには、ぐるりと柵がめぐらせてあるのだけど、そこに隙間なく人がしがみついて下を見ている。内側の部分でも座って休憩したり、記念写真を撮ったりで、すごい人口密度だ。私達も、先客たちを何とかかき分け、東西南北、すべての柵にしがみついて景色を楽しんだ。


じゃ〜ん!こんな感じ。大きな写真は、写真集で。

 上から見おろすと、凱旋門を中心に、12本の通りが放射線状に広がっているのがよくわかる。まるで星のような形になっているから、以前はエトワール広場と呼ばれていた(今もこの通称を使う人は多いらしい)。ナルホドなぁ、すてきなネーミング、と思った。

エトワールと言うと、「エトワール・ラ・セーヌ」を思い出すわぁ。
ラ・セーヌの星だね。えみりんが小さいとき、夢中だったらしいねぇ。

新凱旋門 少し霞んでいるけど、遠くまで結構よく見える。今歩いてきたシャンゼリゼ大通り側には、遠くにコンコルド広場、その向こうに見える緑はチュリルリー公園。その先にはルーブル美術館があるのだろう。左手には、モンマルトルの丘とサクレクール寺院。そして右手には、黄金色のアンバリッド、エッフェル塔が間近に。その横にはなんと、気球が飛んでいる。タイミングのよさに、なんだかちょっと感動(^-^*

 
反対側の柵にしがみつくと、今度は新凱旋門まで道がまっすぐに伸びている。建物の高さが全部同じなのは、下にいるときは少し息苦しいと思ったけど、こうやって上から見ると本当にキレイ。パリの街並みの大パノラマだ。下から見たときは、門の上の細かな細工にしか見えなかったものが、今はとても大きな彫刻として足元にあるのも、なんかウレシイ。しっかりと目に焼き付けて、下におりることにした。

 でもその前に、せっかくだから二人で記念写真を撮ろうよ。ということで、近くにいる観光客のお姉さんにお願いして、エッフェル塔をバックにパチリ。でも、出来上がった写真を見ると、ちょうど柵とエッフェル塔が重なっていて、どこで撮ったのか、さっぱりわからない写真になっていた。う〜ん、二人で撮ってもらうと絶対に変な写真になるというジンクスは、2年前のベネルクスの時からまだ続いていたらしい・・・

    
(左)凱旋門の上から見たエッフェル塔 (右2枚)らんママから二本目の柵にエッフェル塔がかぶっています

行きはへろへろ、帰りはぐるぐる
目がまわるぅ。。。 上るときと違って、降りる時はすごいスピードで下りられる。調子よく回りながら、ふと下を覗くと、ぐるぐる巻きの階段の手すりに、降りていく人たちの無数の手首が見える。なんかのオブジェみたいに、手首だけが手すりに載っているみたいでとてもおもしろかった。そして、目がまわる〜、目がまわる〜、と言いながらあっという間に下について、外にポン!と飛び出すと、本当に景色がまわっていて、出口のすぐ横のベンチに座り込んでしまった。手すりにつかまってスピードを出してぐるぐるまわってきたから、遠心力で必要以上に目がまわってしまったのかしら。らんママも一緒になり、しばらく目を閉じて休憩した。
 落ち着いてから、改めて今背もたれがわりにしていた壁を見上げる。

「うわ〜、おおきいな〜!!」(雑な感想)

無名戦士に祈りをささげる・・・と、後ろにひっくり返りそうになるほど見上げて、改めてその大きさと、みごとな文様、彫刻に圧倒された。そういえば、この凱旋門のアーチ部分の文様、見覚えあるねんけど・・・、としばらく考えたら、ルーブル美術館の中の文様と同じであることを思い出した。何か、関係があるのかナ・・・?そして、最後に、ひときわ混雑しているところを覗き込むと、そこには火が灯っていた。これは、無名戦士のお墓で、追悼の炎が灯されているとのこと。お墓に書いてある年代を見ると、ナポレオン時代のものではなく、第1次世界大戦時のものらしい。係りの人が丁寧にお掃除をしていた。こういうのを見ると、ヨーロッパの歴史って、戦争の歴史なのねぇ・・・、とつくづく思う。

凱旋門も堪能したし、さぁ、次はお待ちかねのモンマルトルに行こう!

そうそう、凱旋門に上るには入場料がいるけど、ここでもカルトミュゼ・エ・モニュマンがつかえるよ。

次回は、モンマルトルです。

  

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