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この広場は、ルイ15世の騎馬像を飾るため、1755年〜1775年にかけて作られ、当時は「ルイ15世広場」と呼ばれていた。1770年には、王太子(後のルイ16世)とマリー・アントワネットの結婚式が行われている。しかしその23年後、フランス革命の際にはここにギロチン台が置かれ、皮肉にも彼らは断頭台の露と消える・・・。このとき処刑された人数は1343名にものぼる。この当時の広場の名は「革命広場」であった。しかしやがて、1795年総裁政府により恐怖政治が終わると、広場の名前は未来への希望を込めて、「コンコルド=調和」へと改められた。
広場の中央にあるオベリスクは、1833年にエジプトから贈られたもので、ルクソール神殿にあったもの。その下にはルイ16世とマリー・アントワネットの処刑を示すプレートがある。その左右にある美しい噴水は、サンピエトロ広場のものを模したものらしい。
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左 オベリスク、ブルボン宮、アンヴァリッド 右 噴水とエッフェル塔
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こんな風に、フランスの歴史と未来がぎゅっと凝縮されたような広場だけれど、朝日に照らされた、爽やかな青空のもとの広場は、旅行者の私たちにはただただ清々しく、とても美しかった。
オルセー美術館へ
しばらく見入ったあと、広場を後にオルセー美術館へ向かう。美術館は、広場の向こう側にあるセーヌ川を渡ったところにあるので、広場を回り込むようにしてオベリスクのちょうど東側のあたりまで歩くと、遠く西に凱旋門が見えた。さらに振り向いて東を見ると、カルーゼル凱旋門が・・・。なんと緻密に計画された都市づくりなんだろうと、本当に感心した。
さてセーヌにかかるコンコルド橋を渡り、対岸をすぐ左に折れて500メートルも歩いただろうか。アレクサンドル3世橋の朝日に輝くのや、川風の心地よさ、次々と移り変わる風景を楽しんでいる間に、あっという間にオルセー美術館に着いてしまった。2日前、ランチの後に来てみたときにはすごい行列ができていたけれど、さすがに朝一番(といってももう既に10時だが)、行列はなく、スッと中に入ることができた。
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僕たちは、セーヌ川側にあった入口から入ったけど、ほんとはその裏側のベルシャス通りの方に
正面入口があったみたい。 |
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後で知ったことですが、私たちが入ったのは、ブックショップの入口だったそうです(^^ゞ |
オルセー美術館は、1986年12月開館と、とても歴史が浅いのが意外だ。ルーブルが古代から19世紀中頃の作品を収蔵しているのに対し、オルセーは1848年から1914年までの近代美術約2万点を所蔵している。特に印象派の作品が充実しているので、日本人観光客に人気がある。
かつては駅舎だった建物
面白いのは、建物がかつて駅舎であったこと。もともとは、1900年のパリ万博の際に、万博会場を訪れる人の利便を考えて、パリとフランス南西部の都市オルレアンを結ぶ列車の駅として建てられた。それから、1939年まではオルセー駅という駅として機能していた。その名残に、今も建物には「パリ−オルレアン」と記されている。

駅舎としての命はたった40年弱と短く、あとは解体されるのを待つ運命にあったけれど、1973年、当時の大統領ジョルジュ・ポンピドゥーが革命200年記念プロジェクトの一環として、美術館として再び命を与えることを決定。そして、駅の名前をそのまま引き継ぎ「オルセー美術館」が誕生したんだそうな。面白いねぇ・・・。そういえば、外から見たところは細長く、大きな時計台もあったりして、確かに駅という感じだ。
さらにビックリしたのは、中に入ってみると、外側と内側がまったく違う感じだったこと。外は、周りの建物同様古式蒼然としているのに、中はもう、すごく明るくてきらびやかで近代的。なんか、憎たらしいほどおしゃれだ。内装は、駅舎の個性をなるべく活かすように改装されたというだけあって、細長い内部に、ガラスでできたドーム型の天井。正面のこれまたガラス張りの壁には、大きな金色の時計が掛けられている。建物の中央には、まるでプラットフォームのように縦長の通路が設けられ、彫刻がゆったりと配置されている。この通路部分は吹き抜けになっているので(オルセー美術館は、3階建て)、本当の駅みたい。太陽光もさんさんと注いでとても開放的だ。そしてその中央通路をはさんだ両側に、たくさんの小部屋があり、そこに絵画が収められている。
いきなり名作ぞろい
とりあえず、一番近い小部屋に入ると、そこにはいきなりミレーの「落穂拾い」が・・・。おおっ、と思わず近づいて眺める。でもその後も、小部屋から小部屋へと歩いていくと、「晩鐘」、アングルの「泉」、マネの「オランピア」、それにクールベの作品・・・、美術の時間の教科書で見た作品が、全部本物でこれでもか、これでもかと目の前に現れて、もう、観賞どころか目が回りそうになった。エミはこの時代の絵が好きなので、とても嬉しそうに見ている。
「ホンマすごいわ・・・」
と圧倒されながら地上階をだいたい見たあと、なんとか階段に辿りつき(既にこの時点で足が疲れてくるほど広かった・・・)、中階へ。この階の展示は、建築やアールヌーヴォー様式の家具が中心らしく、ガラ〜ンとしたところに家具が置いてあり、なんか家具屋さんみたいやなぁと思いながら見学した。実は、やたらに長い通路や階段があったなぁ、というくらいしか印象に残っていない(ごめんなさい)。でもこの階にある、かつての駅ホテルのレストランをそのまま使っている「レストラン・デュ・ミュゼ・ドルセー」だけは忘れずにちゃっかり覗いた。とっても豪華できらびやかな空間でした。
印象派の洪水
そして次は〜、とまたまた長い通路をとおっていよいよ最上階へ。中階は吹き抜け部分を囲む回廊のようなつくりになっていたけど、この階は小部屋がいくつかと大広間で構成されている。エスカレーターで上がったところから小部屋をチラチラと横目で眺めつつ角を曲がって大広間にはいると、
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うわあ・・・(注:目がハート) |
ルノワール、モネ、セザンヌ、ゴッホ・・・、印象派の洪水だ!広々と開放的な広間に、ゆったりと作品が展示されている。建物自体が光をふんだんに取り入れるような設計なのか、印象派の作品自体が光に満ち溢れているのか、この階は1階にもまして、明るい感じがする。そして、入口からパッと見渡す限り、一度はどこかで目にしたことのある作品ばかりが並んでいる。
「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」、モンマルトルの野外カフェの情景を描いたルノワールの作品。それぞれ雰囲気の違う男女が踊っている2枚の絵、「都会の踊り」と「田舎の踊り」。何か曰くありげだ。こちらもルノワールの、ピアノを弾いている姉妹。この絵は、私の姉の家のピアノの部屋に飾ってあったなぁ・・・。そしてモネの「日傘の女」が2枚。「ひなげし」もある。ゴッホの「オーヴェールの教会」。自画像。さらに、ひときわ大きなマネの「草上の昼食」・・・、も〜、みんな手を伸ばせばさわれるところにあるやんか。ちょっと年甲斐もなく、興奮してしまいましたヨ。エミは、「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」等、モンマルトルの人々の絵がお気に入り。私は、モネの「日傘の女」がとても気に入りました。部屋の中央の椅子に座って休憩をして、何度も何度も、見飽きるくらい(笑)、思う存分楽しんだ。
大時計の裏から
一番端のブティックまで行ったらまたもと来た道を戻って・・・、とその前に、ブティックの向かいの空きスペースに、大きな丸い窓を発見。そうか、ここは建物の外からもよく見える、大時計の裏側なんや。ガラス張りなので、大きな文字盤越しに外の景色が見える。下方右手に、ルーブル宮が広がっているのが見えた。その屋根越しに、ずーっと向こうの方に目を移すと、丘があって、白亜の建物が。あ、あれサクレクール寺院ちゃう?そうやわ、あの丘がモンマルトルや〜!丸い文字盤、大きな針ごしに、思いもしなかった景色を見て、大喜びの私たちだった。
ドガ、ゴーギャン、ルソー・・・
こうして休憩したあと、最後にエスカレーター近くの小部屋を覗いて回った。最初は「ドガの部屋」、この部屋は小さくて暗くて、絵はガラスケースで覆われていた。薄暗い中、身体をかがめるようにして、有名や踊り子や浴女の絵を見る。踊り子の絵がこんなにたくさんあったんや、とまた、またビックリ。この部屋にもたくさんの人がいるんだけど、薄暗いせいか、みなヒソヒソヒソ・・・と声のトーンが一段と低かった。
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ドガって、モデルが入浴してるところを鍵穴から覗いて創作してた・・・とか、なんとなく淫靡な(笑)イメージが
あるから、なんかこの部屋の薄暗いあなぐらみたいな感じ、雰囲気あるわぁ。と思ってしまいました(^^ゞ |
そのほかにも、ゴーギャン、ルソー、その他その他たくさんあったが、あまりの多さに最後にはかなり疲れてしまって・・・、この辺で割愛させていただきます(^^ゞ
スリとドラクロワと世界の起源
再び、地上階へ降りると、何か館内放送が始まった。別に気にもとめていなかったら、突然日本語が耳に飛び込んできた。それもなんと、
「ただいまスリが混ざっています。ご注意ください」
ですって!!こんな放送聞いたことない。それにもビックリしたけど、周りの人がいっせいにキョロキョロザワザワ。うわ、日本人の入館者ってほんとに多いのね、と改めて思った。おしまいに、売店でちょっとおみやげを買ったりして 、その横にあるソファに、ホンマに疲れきってドスン、と倒れこんだ。あ〜、堪能した、おしまい!と思ったのに、目の前には壁いっぱいのドラクロワの絵。まだある〜(笑)。そしてその向かいにはこれまた巨大なクールベのアトリエの絵。ほんとに大きい、でも、その絵よりもすごかったのは、その横にあった同じくクールベの絵。天下のオルセーに堂々とかかっているけど、ちょっとジ〜ッとは見れないなぁ。なんていうか、芸術作品に裸体はつきものやけど、その・・・、アップはなぁ。見る方がつかれてしまうョf^-^; ・・・でも見たけどね。
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ちなみに、タイトルは「世界の起源」でした。興味のある方は、ご自身の責任で検索してみて
クダサイ。 |
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絵はがきにもなってたよ(☆o☆) |
シャンゼリゼ大通り
次の目的地は、やはりパリに来たからには一度は歩いてみたいシャンゼリゼ大通り。オルセー美術館を出てセーヌにかかるロワイヤル橋を渡り、観光初日も来た、ルーブル美術館のそばにあるメトロの駅に向かう。橋を渡ったところで振り向くと、セーヌ川にちょうど観光船が通りかかり、その向こうに今出てきたばかりのオルセー、さらに向こうにエッフェル塔。なんてすてきな景色なの、と思わず記念写真を撮ってしまった。
さて1号線のメトロに乗り込み、5つ目の駅、ジョルジュ・サンクへ。本当は、コンコルド広場から歩きたかったけど、時間の都合でこの駅から。地上へあがると、まっすぐなシャンゼリゼ通り、そして正面に大きな凱旋門。広くきれいな歩道を凱旋門に向かって歩くのはとても気分が良さそう。
ラデュレでお茶
でも、まずはその前にお茶の時間。もう時間はお昼になっていたが、おいしいお茶とケーキが食べたかった。パリに着てからまだ一度もケーキを食べていなかったのだ。エミが「『ラデュレ』がこの近くにあるはず〜!」と探し出して、連れて行ってくれた。シャンゼリゼ通りに面していて、とても豪華な店構えの老舗だ。お店のテーマカラーである淡いグリーンをベースに金色で華奢な細工を施した少女漫画ちっくな外観に、ガラス張りのテラス席がついているのがいかにもパリ!という感じ。
「あ、あのるるぶに載っていた店やん、あの写真と同じもの食べた〜い」
との思いで、勇んで、意外に小さな入口をくぐった。
中も、外に負けないくらい豪華な雰囲気。入って右は外から見えていたテラス席で、それに続いて壁が鏡になっている上品なサロン・ド・テ。2階は食事をするスペースらしい。そして、入ってすぐ左に、大きな大きなショーケース。思わず、席をとる前に奥の方までショーケースを覗きに行ってしまった。まず目についたのは、このお店の看板商品のマカロン。かわいいマカロンがたくさん、色とりどりにお行儀よく並んでいる。その横には大きなマロングラッセ。そしてそして、ケーキ、ケーキ、ケーキ!!シンプルなショートケーキのようなものから淡いピンクや緑のムース、シュー生地を使ったもの・・・、などなど、これぞフランス菓子!といった風情のケーキが所狭しと並んでいるのだった(何でお菓子を見てるだけでこんなに喜んでいるんやろ(^^ゞ)。なかなか目がショーケースから離れなかった。ハズカシ・・・。
ノンノンのお兄さん
ケーキを心の中で決めたら、入口の方に戻って係りの人に中に案内してもらう。とてもよくはやっているけど、ランチではなくお茶だけということで、すぐにサロン席の一番奥にあるふたり掛けのテーブルに通してもらった。でもいったん座ってしまうと、ギャルソンさんたちはとてもいそがしそうで、なかなかこちらの席まで来てくれない。しばらくして、なんとかひとりつかまえて注文を聞いてもらった。お揃いの制服を着ているほかのギャルソンさんたちとちょっと違う服装で、体が大きく、どことなくムーミンに出てくる「ノンノンのお兄さん」みたいな人だ。この人に言っていいんかいな?と思ったけど、愛想よく来てくれたので、まあ上役かなんかやろ、と気にせず、るるぶに載っていたあのケーキ、「サントノレ」と、その薔薇風味バージョン「サントノレ・ア・ラ・ローズ」、そしてアールグレイを注文した。
待つことしばし、まず、お茶のアールグレイが銀色のポットで運ばれてきた。ところが、待てど暮らせどケーキは出てこず・・・、忙しいからかなと寛大な心でしばらく待っていたけど、あまりにも遅いし、通りすがりのギャルソンさんは「何でこの人らお茶飲まへんの?」とけげんな顔をするしで、とうとう痺れを切らせてほかのギャルソンさんに説明してみた。すると、えっ!と大慌てでケーキを持ってきてくれた。
「もう〜、あのノンノンのお兄さん、何じゃましてんねん」
「あんな簡単な注文も通せへんねやったら、表に出てこんとき!」
とふたりで散々悪態をついたのでした。
でもやっとのことで出てきたケーキ、サントノレ。小さなシュークリームの上に、カリカリのカラメルがかかっていて、その上にたっぷりの生クリーム。エミの「ア・ラ・ロー ズ」のほうは、シューの中身も上のクリームも、ほんのりピンクの薔薇風味だ。ショーケースに並んでいる時はわからなかったけど、どちらも、日本のお上品なお店のケーキの倍はあろうかという大きさだ。私のサントノレは、クリームの甘さとカラメルのほろ苦さがマッチして、とてもホッとする味。薔薇風味の方は、クリームが何ともいえないなめらかさ。クリクリッとしたシューの歯ざわり、ほんわかトローリと舌の先で消える薔薇の香り・・・、う〜ん満足・・・。たっぷりの紅茶とたっぷりの生クリームのケーキが充分お昼ご飯代わりになり、おなかいっぱいになってしまった二人でした。
帰りはもちろん色とりどりのマカロンとマロングラッセを箱に入れてもらい、またおみやげのお菓子が増えてしまった。お金を払うと、マロングラッセの係りの人が、はい、おまけ!という感じで大きなのを紙ナプキンにくるんでくれた。おなかいっぱいだったけど思わずパクリ。とってもおいしかった。待たされた分予定より時間を食ってしまったけど、個人旅行の気楽さ、気にしない気にしない。
恐怖の記念撮影
さてさて、今度こそ凱旋門に向かってシャンゼリゼを歩く。ビックリするくらい広い歩道の半分くらいまで並べられたカフェの椅子がパリらしい。お天気もいいし、ベタに「オ〜シャンゼリ〜ゼ〜」とか歌いたくなってしまう。と、目の前にルイ・ヴィトンの本店が・・・。中には入らず、外で記念撮影、いい気持ち(笑)。そしていよいよ間近に凱旋門が近づいてくる。
凱旋門を正面から写真に撮りたいと思ってよく見ると、そうか、あの頼りない道の真ん中の安全地帯(横断歩道の真ん中にちょこっと島がある)に立たないとあかんねんや・・・。とっても怖かった。当たり前だけど、フランスは車が右側通行だから、普段慣れているのとは反対からやってくる。それもものすごい勢いで。その上、日本みたいに横断歩道の手前に停止線がないから、ほんとに身体のすぐ近くまで来て急停車。こんなだから、普通に横断歩道を渡るのもちょっと怖いのに、真ん中の島で立ち止まり、人が入らないように、歩行者用の信号が赤になって、車がビュンビュン通っている間に撮影するのだから。サブイボが立ったよ(^^ゞ でもがんばって、凱旋門方向に進みながら、横断歩道があるたびにチャレンジし、だんだん大きくなる凱旋門をバックに何度も撮った。おかげでいい写真ができそう。
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