大ヒットした前作『101』の続編。監督:ケビン・リマ。原題『102 DALMATIANS』。2000年、アメリカ映画(製作:ウォルト・ディズニー映画)。カラー・ビスタ。ドルビー・デジタル。上映時間102分。2001年3月10日より全国東宝洋画系にて公開。チェーン・マスターは日劇プラザ(現:日劇3)。配給:ブエナ・ビスタ・インターナショナル(ジャパン)。興行収入成績:19億円。
2000年のイギリス、ロンドンが舞台。かつて、ダルメシアンの子犬で毛皮のコートを作ろうと考えたクルエラ・デ・ビル(グレン・クローズ&声:山田邦子)は、保護司クロエ(アリス・エバンズ)の飼い犬リップスティックとドッティを盗み、医療刑務所に入れられた。そこで、最新の治療を受けたクルエラは、動物を愛する善人に生まれ変わる。仮出獄が認められたクルエラを迎えにきたのは、忠実な召使いのアロンゾ(ティム・マキナニー)。アロンゾはクルエラの変わり様に驚きを隠せなかった。動物愛護家となったクルエラは、資金難で苦しむノラ犬救済センター「セカンド・チャンス」の所長ケヴィン(イオン・グラファド)に多額の寄付をする。だが、ビックベンの鐘の音で催眠が解けてしまったクルエラは、再び、毛皮狂いに戻ってしまった。本性をあらわしたクルエラは、フランス人の毛皮デザイナー、ジャン=ピエール・ルペル(ジェラール・ドパルデュー&声:玄田哲章)と組んで、再び、ダルメシアンの毛皮でコートを作ろうとを画策する。そして、材料として狙われたのが、リップスティックとドッティの子供であるリトル・ディッパーとドミノ、そして、黒いブチのないオッドちゃんであった……。
前作『101(ワン・オー・ワンと読む)』が大ヒットした結果、ダルメシアンを飼うことが大流行したことは記憶に新しい。しかし、ダルメシアンは飼育が難しいうえ、成犬になるとかなり大きくなるので、多くが捨てられることになった。また、『101』の撮影で、動物たちを危険なシーンで使用したのは、動物虐待であるとの非難もなされた。そのため、ディズニーが続編『102(ワン・オー・ツーと読む)』の制作を発表するやいなや、全米の動物愛護団体から反対運動が巻き起こった。驚いたディズニーは某動物愛護団体に多額の寄付をしたが、その団体がノラ犬を安楽死処分していたことが判明し、またまた大騒ぎ。最終的には、エンドクレジットに「ペットは最後まで愛情と責任を持って飼うこと」&「危険なシーンの撮影は合成やCGIを利用し、動物は使用してません」という文を入れ、さらに、動物たちが虐待されていないか動物愛護団体の監視の下で撮影を進めるということで、何とか制作までこぎつけたのだ。
さて、それだけの苦労をして完成させた本作。上映時間も「102」とシャレたつもりだろうが、わざわざ102分にするため、ただでさえ薄い内容を、さらに薄くするという愚を犯してしまった。子供たちが「まだ終わんないのー?」と退屈そうにしていたのが印象に残っている。私もあくびが止まらなかった。だが、退屈なだけなら許せる。許せないのは、子供向けの映画なのに嫌悪感を覚える暴力シーンが多いことだ。例えば、根は優しい召使いのアロンゾが、両手を犬に噛まれたり、ドアに挟んだりする。さらに、とどめとばかりに荷物を運ぶトレーラーカートに両手を轢かれる場面では観客が凍りつくのが分かった。全然、笑えない。また、クルエラがケーキ工場でケーキの材料と一緒にかき混ぜられるシーンや、ケーキの材料ごとオーブンで焼かれてしまう場面では、涙が出た(泣)。クルエラが、かわいそ過ぎる(号泣)!!しかし、クルエラの不幸はこれだけでは終わらなかった。ケーキの被りモノを着た状態で、ちょこちょことベルトコンベアーの上を歩くクルエラ。すると、102匹の犬たちからクリームの集中砲火を浴びるのだ。手足の自由がきかないクルエラはクリームだらけで息も絶え絶え(涙)。それを見て笑うクロエとケヴィン(呆れた)。止めろよ(激怒)。まるで、イジメじゃないか!!観ていて本当に胸クソが悪くなった。
これがディズニー映画とは……(絶句)。今のディズニーは本当に腐ってしまった(号泣)。金のためなら、動物を虐待し、日本人を悪者にする(ディズニーの反日映画『パール・ハーバー』が、その最たるもの)。私は悪い夢でも見ているのだろうか?ウォルト・ディズニー大先生が、ディズニーの現状を知ったら、きっと心を傷めるに違いない。
●おすすめ対象
子供には見せたくない(まじ)。
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●一言で言えば……
羊頭狗肉。「ディズニー」の名を借りたハリウッド暴力映画。