故スタンリー・キューブリック制作のSFファンタジー。原作はブライアン・オールディスの短編小説『スーパートイズ』。オリジナル脚本:イーアン・ワトソン。脚本&監督:スティーブン・スピルバーグ。原題は『A.I. ARTIFICIAL INTELLIGENCE』。2001年、アメリカ映画(製作:ドリームワークス映画)。カラー・ビスタ。SDDS&DTS&ドルビー・デジタル。上映時間146分。配給:ワーナー・ブラザース映画。興行収入成績:97億円。
地球温暖化によって多くの都市が水没した近未来のアメリカから物語は始まる。多くの技術者を前にして博士(ウィリアム・ハート)は画期的な人型ロボットを完成させたことを発表した。彼が作ったのは「愛情」を持つ子供型のロボット、デイビッド(ハーレイ・ジョエル・オスメント)。試験データを取るためにデイビッドが派遣されたのは一組の夫婦の元であった。その夫婦には治療不可能な病気にかかった子供がおり、その治療法が確立されるまで冷凍保存されていたのだ。会社からデイビッドを連れてきたヘンリー・スウィントン(サム・ロバーズ)は、妻モニカ(フランシス・オーコナー)にデイビッドを紹介する。だが、冷凍保存されている実の息子を思うとモニカはデイビッドに優しく接することが出来なかった。しかし、デイビッドの純粋な想いに触れていくうち、モニカはデイビッドを自分の子供にしようと決意する。そして、実の息子にプレゼントするはずだった熊のぬいぐるみロボット・テディ(声:ジャック・エンジェル)をデイビッドに贈るのだった。そんなある日、モニカの実の息子が奇蹟的に回復して家に戻ってくる。実の息子とデイビッドはモニカの愛情を巡って対立することになるが、モニカが選んだのは実の息子であった。テディと一緒に森に捨てられたデイビッドは反ロボット集団のボス(ブレンダン・グリーソン)のロボット狩りを受ける。そこで、セックスロボットのジョー(ジュード・ロウ)と出会ったデイビッドは本当の人間になるため「ピノキオ」に出てくるブルーフェアリーを探しにルージュ・シティを目指すのだった……。
内容は三部構成になっている。第一部はモニカとデイビッドの物語で一番泣けるのがココ。第二部はセックスロボットのジョーとデイビッドの逃避行物語でCG映像の見所が多い。そして、第三部は人類滅亡後の物語となり、何とも壮大なストーリー展開となる。さて、同じロボットの悲哀を描いた『メトロポリス』のほうがテーマが高尚だとか、映像センスが上だとか、『鉄腕アトム』のパクリだとか言うつもりはないが、もうちょっと思いっきり泣かせてほしかった(まじ)。個人的には泣かせる演出が甘いと思う。
また、特撮などの映像面ばかりが注目される作品だが、ジュード・ロウのロボットっぽいメイクも興味深いし、鉄腕アトムみたいなヘアースタイルも面白かった。特に、彼のロボットっぽい動きに感心。個人的には首を「コキッ」と鳴らせば、ムーディーな音楽が流れてくる機能が欲しいかも(失笑)。
正直、物語の進行がダレる部分もあるので、もうちょっと編集を上手くやれば良かったと思う。秘密主義による制作や日米同時公開、インターネットを利用した壮大な宣伝など話題には事欠かない作品。オススメはしないが、話題に乗り遅れないために観るのなら良いかもしれない。
●おすすめ対象
話題に乗り遅れたくない人にオススメ。
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●一言で言えば……
ええ愛(苦笑)!?