■阿修羅の伝説−死闘篇−
2001年2月1日 新宿東映パラス3(現:廃館)

 青森県八戸市でオールロケ撮影された格闘サスペンス映画。監督:長濱英高。脚本:田中信哉&安井国穂。2000年、日本映画(製作:レオナ)。カラー・ビスタ。ステレオ。上映時間82分。
 現代の日本、青森県八戸市が舞台。日本格闘技チャンピオンになった島勇作(的場浩司)は、ジムの熊倉会長と祝杯を上げている最中、ヤクザに絡まれる。なんと、熊倉会長はヤクザに多額の借金をしていたのだ。その借金のため、勇作に八百長試合をやらせるという約束を強いられていた会長。だが、会長は勇作に、そのことを黙っていたのだった。ヤクザから暴行を受ける会長を守るため、ヤクザと拳を交える勇作。しかし、全てのヤクザを地に這わせた途端、赤いドレスの女によって両目を切り裂かれてしまった。全盲となった勇作は、1人、山に籠もり修行に明け暮れる。そして、3年の月日が流れた。久し振りにジムに戻ってきた勇作を待ち構えていたのは、会長と会長の娘の舞(大河内奈々子)、練習生の田島(宮下直紀)、そして、借金取りたち。会長の借金を返すため、勇作は自伝を出版する。市内のホテルでサイン会を催したところ、勇作は彼のファンだと言う車椅子の少女である小夏と知り合った。彼女の父親である山崎は、東北財界のドンである佐野に指示されて、障害者のための自立支援施設「アルカディア」の理事長を勤めている。だが、「アルカディア」の裏の顔は、障害者を利用した人体実験施設であった。娘である小夏の治療費のため、悪事に加担していた山崎だったが、自分が癌に侵されていることを知り、研究データを盾に佐野から10億円を脅し取ろうとする。しかし、逆に、佐野の放った赤いドレスの女に殺されてしまった。山崎から娘である小夏を託された勇作。だが、既に小夏は佐野の部下である神谷(石丸謙二郎)の手に落ちていた。小夏を救い出すため、研究データの入ったフロッピーを探す勇作の前に、やはり、フロッピーを狙う徳大寺(天宮良)という男が現れる……。
 両目の傷を隠すため、派手なサングラス姿で現れた的場浩司を見て、私は最初「ミスター・マリック」かと思ってしまった(苦笑)。的場浩司と言えば、最近、大島渚監督の『御法度』に出ていたことが思い出される。しかし、私の彼に対するイメージは『ドンを撃った男』などに代表されるチンピラヤクザであった。そのせいか、ちっとも彼が格闘家に見えない(失笑)。山に籠もって修行するシーンで滝に打たれていたが、裸になった彼の身体は、お世辞にも格闘家のモノとは言えなかった。それにしても、今時、修行の場面として滝に打たれるシーンを入れるセンスはスゴイ(苦笑)。
 スゴイと言えば、悪役を演じた石丸謙二郎(失笑)。TV番組『世界の車窓から』のナレーションで知られる彼だが、『ガメラ3 邪神〈イリス〉覚醒』では航空総隊・専任管制官、『NAGISA なぎさ』では少年の父親と、これまでインテリ系の役柄を演じることが多かった。そんな彼が悪役を!それも、かなりエキセントリックな悪役を!!しかも、派手なアクションまでこなしつつ演じているのである!!!これには、かなり驚いた。どれくらい驚いたかと言うと、笑うようなシーンでもないのに、つい笑い出してしまったほどである(爆笑)。
 とにかく、この作品は石丸謙二郎の代表作として、末永く石丸謙二郎フリークたち(いるのか?)の間で語り継がれていくであろう。将来、伝説になる(かもしれない)カルト映画をリアルタイムで観られて、某(それがし)は、まっこと果報者でござるよ(嬉泣)!!

●おすすめ対象
 カルト映画愛好家の方は必見(まじ)!!

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●一言で言えば……
 影の主役は石丸謙二郎!?


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