■アタック・ナンバーハーフ
2001年3月22日 シネクイント(渋谷)

 タイで実際に起きた事件の映画化。タイで大ヒットを記録した。監督はヨンユット・トンコントーン。製作はウィースーット・プーンウォララック。原題は『SATREE−LEX』。2000年、タイ映画。カラー・ビスタ。ドルビー・デジタル。上映時間104分。
 現代のタイが舞台。オカマであることを理由にレギュラー入りできないバレーボール選手のモン(サハーパープ・ウィーラカーミン)は、バレーボールに見切りを付けようとする。だが、親友のジュン(チャイチャーン・ニムプーンサワット)に励まされ、県の国体メンバー募集に応募。しかし、選抜会場で彼(彼女?)らを迎えたのは、なんと、おなべのビー監督(シリタナー・ホンソーポン)だった。彼女(彼?)から実力を認められたモンとジュンは、見事、選手に選ばれる。だが、オカマとプレーすることを嫌がった他の選手たちは、皆、チームを離れてしまった。残ったのはモンとジュンと、ノンケのチャイ(ジェッターボーン・ポンディー)。困った監督はモンとジュンにバレーボールのできる友達を連れてくるよう指示する。彼(彼女?)らの呼びかけに応え、ゴツイけど心は少女である兵士ノン(ジョージョー・マイオークチィ)、ショーダンサーでニューハーフのピア(ゴッゴーン・ベンジャーティグーン)、隠れゲイのウィット(エーカチャイ・ブーラナパーニット)がチームに加入。さらに、ビー監督の教え子であるオカマの3つ子、エイプリル(プロマシット・シッティッジャムロゥンクン)、メイ(シッティポン・シッティッジャムロゥンクン)、ジューン(アヌチャー・ジャッゲーオ)を迎え、ストレート、オカマ、ゲイ、ニューハーフ、そして、おなべから成るチーム「サトリーレック」は国体優勝を目指すが……。
 タイでは、ゲイも、オカマも、ニューハーフも、ドラッグ・クイーンも、おなべも、全部ひっくるめて「カトゥーイ」と呼ぶそうだ。ちなみに、チーム名であり、原題でもある『SATREE−LEX』は、タイ語で「鋼鉄の淑女」という意味。なかなかセンスの良いネーミングである♪センスの良いネーミングと言えば、『アタック・ナンバーハーフ』という邦題も最高!!バレーボール・アニメの金字塔『アタック・ナンバーワン』とオカマの代表格『ニューハーフ』を組み合わせ、見事、映画の内容を伝えている。
 さて、映画についてだが、とにかく俳優たちが見事にハマっていた。監督が「俳優の選抜には一番力を入れた」と言うだけはある。ピア役のゴッゴーン・ベンジャーティグーンは本物の「カトゥーイ」だが、他の4人はノンケの俳優による演技だそうだ。しかし、ノンケ俳優たちの演技に違和感は無い。個人的には、ゴツイけど心は少女であるノンが、お気に入りだ♪観た人に話を聞くと、それぞれ好みのキャラクターが違うのも興味深い。
 『インサイダー』『日本の黒い夏[冤罪]』『ミュージック・オブ・ハート』『天国までの百マイル』『タイタンズを忘れない』など「実話モノにハズレ無し!」という法則は今回も当てはまった。バレーボールのユニフォームを着た6人組は1人1000円で鑑賞できるというサービスも興味深い。

●おすすめ対象
 ノンケの人も、そのケがある人も、共に楽しもう!!

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●一言で言えば……
 日本でのタイ映画ブレイクの起爆剤!?


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