■プロポーズ
2000年6月15日 丸の内ピカデリー2

 原題は『THE BACHELOR』。意味は「独身男」だが、邦題の『プロポーズ』のほうが映画の内容をよく表していると思う。
 ビリヤード工場経営者の孫、ジミー・シャノン(クリス・オドネル)には、付き合って三年目になるアン(レニー・ゼルウィガー)という恋人がいる。ジミーの周囲が次々と結婚するなか、唯一独身を通してきた彼にも、無言のプレッシャーがかかってくる。しかたなくアンにプロポーズするが、ジミーの本心を見抜いたアンは彼の申し出を断る。落胆する彼に襲いかかったのは資産家である祖父の死。唯一の相続人である孫のジミーに百億円の遺産が転がり込んでくるという。しかし、遺産の相続には条件があった。それは、三十歳の誕生日にまで結婚すること。なんと、三十歳のバースデイは明日の午後六時五分!!あわてたジミーは神父(ジェームズ・クロムウェル)を連れて、昔の恋人たちに結婚を迫るが……。
 正直、あまり期待していた作品ではなかったが、これは拾いモノだった。この作品を観た女性に話を聞いたところ「女性の気持ちがよくわかっている」とのこと。一方、男性の私が観ても「なるほど」と納得する脚本である。例えば、ジミーの「You win(君の勝ちだ)」というプロポーズには、恋愛を「どれだけ相手に自分のことを愛させたか」というゲーム的な男女交際に対する痛烈な皮肉が込められている。『SEVEN CHANCE(七つのチャンス)』のリメイクというから、そちらの脚本が良いのか、それとも今回の脚本を担当したスティーブ・コーエンのおかげか……。どちらにしろ興味深いストーリーだ。
 俳優陣に目を向けてみよう。昔の恋人役でブルック・シールズやマライア・キャリーといった大物がチョイ役で出演しているのも話題だが、私のイチオシは神父役のジェームズ・クロムウェル。「ベイヴのおじいさん」と言えば分かるかな?彼は、ジミーの花嫁探しに24時間以上、文句一つ言わずに付き合ってくれる。そして、結婚をためらうジミーに語る「生涯の伴侶とは、あなたの青春時代のことを年をとっても覚えててくれる唯一の人なのだ……」という言葉に感動。うー、私も結婚したくなったぞ(笑)!
 さらに、忘れてはいけないのが、101匹ワンちゃんもビックリな花嫁1000人大行進だ。これには劇場バカ受け(笑)!純白ウェディング軍団の暴動で街はパニック!?つい『マーシャル・ロー』を発令したりして(笑)。とにかく、ハリウッド作品では珍しく(?)上品な作品。栗原とみ子さんによる字幕も今風で作品にマッチしている。ビデオになったら是非ご覧あそばせ。

●おすすめ対象
 独身の男性はもちろん、女性も観よう!

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●一言で言えば……
 これを観たら結婚したくなるかもよ!?


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