■バガー・ヴァンスの伝説
2001年2月9日 ヤマハホール(銀座)

 ジェレミー・レビンの脚本をロバート・レッドフォード監督が映画化。2000年、アメリカ映画。カラー・ビスタ。ドルビー・デジタルEX。上映時間126分。
 物語は現代のアメリカ・ジョージア州サヴァンナのゴルフコースから始まる。ラウンド中の老人ハーディ・グリーブス(ジャック・レモン)は心臓の発作で倒れ込んだ。その時、走馬燈のように過去のことが思い出されてくる。1931年、サヴァンナの女大富豪アデール・インヴァゴードン(シャーリーズ・セロン)は、恐慌による借金で父から譲り受けたゴルフ場を手放すところまで追い詰められていた。そんな彼女が債権者たちに示した打開策は、有名なゴルファー、ボビー・ジョーンズ(ジョエル・グレッチ)とウォルター・ヘーゲン(ブルース・マックギル)のエキジビジョンマッチだった。しかし、地元サヴァンナからも一人ゴルファーを出したいと考えた街の人々は、若い頃のハーディ(J・マイケル・モンクリーフ)の提案でラナルフ・ジュナ(マット・デイモン)に白羽の矢を立てる。史上最年少の若さで優勝したという輝かしい記録を持っていた彼だったが、第1次世界大戦から帰還して以来、ゴルフを捨て、酒に溺れる毎日を送っていた。そんな彼の前にキャディーとして雇ってくれと謎の黒人バガー・ヴァンス(ウィル・スミス)が現れる。
 これは「ゴルフ映画」である。そして「恋愛映画」でもある。さらに「再生の物語」でもある。
 素直に「ゴルフ映画」として観ても面白い。タイプの違う最強のゴルファー相手に健闘するジュナ。まるで、タイガー・ウッズを彷彿とさせるようなスーパー・プレイの応酬。そして、全てを出し尽くして戦い抜いた者が心を通わせる感動。
 「ゴルフ」シーンだけでも面白いのに、さらに人生のアドバイザーとしてジュナを導くバガー・ヴァンスとの不思議な友情。そして、かつての恋人アデールとの復縁が描かれている。なんだか、現代人が忙しさによって置いてきてしまった懐かしいものを見つけたような気持ちになった。そんな映画である。

●おすすめ対象
 「人生」に行き詰まっている人へ。

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●一言で言えば……
 「人生」という名のゴルフ。


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