アユーブ・カーン=ディンの半自伝的原作をダミアン・オドネル監督で映画化。2000年英国アカデミー賞最優秀英国映画賞他受賞。原題は『east is east』。1999年、イギリス映画。カラー・ビスタ。ドルビー・デジタル。上映時間96分。
1971年のイギリス・マンチェスターが舞台。ソルフォードという小さな街に住むジョージ・カーン(オーム・プリー)は、イギリス女性のエラ(リンダ・バセット)と結婚したパキスタン人。二人はイギリスで6男1女をもうける。しかし、タリク(ジミ・ミストリー)やサリーム(クリス・ビソン)、末っ子サジ(ジョーダン・ルートリッジ)らイギリス生まれの子供たちの考えと敬虔なイスラム教徒であるジョージの考えは、どうしても噛み合わなかった……。
元々、舞台劇であったものを映画化したため脚本がよく練られていると感じた。意外にも監督はイギリス人でもパキスタン人でもない。イギリスとパキスタンの混成家族に対する視線がクールだと感じたのは、監督がどちらにも属さないアイルランド人であったからかもしれない。
さて、この映画では、結婚や親子間におけるジェネレーションギャップなど、ごくありふれた題材をモチーフにしている。まるで小津安二郎の映画のようだが、こちらは、そういった普遍的テーマに、宗教やカルチャーギャップが絡むため、眠くなるようなことはない。
劇的に盛り上がるような場面は無い。だが、観終わった後、しんみりとした気持ちになってしまった。にぎやかな場所から急に寂しい場所に放り出されたような、そんな気分だ。
●おすすめ対象
イスラム教徒が観たら怒るかも……?
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イギリス版「小津映画」?