■無頼漢
2000年11月2日 東京国立近代美術館フィルムセンター・小ホール(京橋)

 2000年度(第55回)文化庁芸術祭主催公演「日本映画名作鑑賞会」において企画された特集「佐藤勝の映画音楽」で上映された1本。1970年、日本映画(製作:松竹)。上映時間103分。
 舞台は江戸時代の江戸。天保の改革を推進する老中の水野忠邦は、風俗取締令を発し、芝居小屋を町外へ移転させたり、混浴を禁止して町民の不興を買っていた。役者を志す1人の遊び人(仲代達矢)は、ある日、町で見かけた花魁(岩下志麻)に一目惚れ。彼女に会うため吉原通いを始め、やがて、2人は愛し合うことになった。一方、不良坊主(丹波哲郎)は、娘を出雲(中村敦夫)に奪われた父親の頼みを聞き、娘奪還を約束。この話を聞いた遊び人と花魁も娘奪還作戦に加わることになる。作戦当日、まんまと娘を奪還することに成功するが、水野忠邦の政策に不満を持つ人間たち(蟹江敬三ほか)が江戸で一揆を起こし、水野政権は崩壊してしまった……。
 『梟の城』等の篠田正浩監督作品。正直、眠くてたまらなかったことを告白しておかなければなるまい(苦笑)。
 だが、息子を失った父親が、よその子供を誘拐する場面と、遊び人が母親を川に捨てるシーンだけは印象に残っている。
 子供を誘拐する場面では、泣く子供の機嫌を握り飯で取って安心した男が、往来で子供に裏切られ「人さらい」と叫ばれてしまうのだ。困惑した男は思わず子供を殺してしまう。これは衝撃的だった。また、遊び人が母親を川に捨てるシーンに、妙なユーモアがあるのも興味深かった。

●おすすめ対象
 時代劇好き向け……かな?

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●一言で言えば……
 無政府主義(アナーキズム)映画!?


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