■バスを待ちながら
2001年12月20日 ヤマハホール(銀座)

 2000年カンヌ国際映画祭「ある視点」部門正式出品作品。2000年新ラテンアメリカ映画祭グランプリ&最優秀脚本賞受賞。監督&脚本:ファン・カルロス・タビオ。共同脚本:アルトゥーロ・アランゴ&セネル・パス。原作:アルトゥーロ・アランゴ。原題『LISTA de ESPERA』。英語題『THE WAITING LIST』。2000年、キューバ=スペイン=フランス=メキシコ合作(製作:ストゥディオ・キャナル&タバスコ映画ほか)。カラー・ビスタ。ドルビー・デジタル。上映時間106分。2002年1月中旬より渋谷シネ・アミューズにてロードショー予定。配給:シネカノン。
 現代のキューバが舞台。田舎町のバス停留所にやって来たエンジニアのエミリオ(ウラジミール・クルス)が列の最後は誰かと尋ねた時、バスが停留所にすべり込んで来た。エミリオを無視してバス乗り場に殺到する人々。だが、バスは停留所手前で停まり、若い女性だけを乗せて去っていく。激怒する待合人たち。そこへ1人の女性が停留所に現れた。彼女の名はジャクリーン(タイミ・アルバリーニョ)。ジャクリーンが列の最後は誰かと尋ねると、未亡人レグラ(アリーナ・ロドリゲス)が自分だと答えた。ジャクリーンはレグラの後ろに並ぶ。しかし、エミリオのほうが先に停留所に来ていた。そのことをエミリオが主張するとジャクリーンは知らないと反論。2人は口論になる。だが、ジャクリーンがハバナ行きだと知るや、2人の対立は収まった。ハバナ行きの最後尾はレグラではなかったからだ。落ち着きを取り戻したエミリオ。ジャクリーンが自分の好みのタイプであることに気付くや、彼女に優しくし始める。ジャクリーンもまんざらでは無いようだ。しかし、彼女には結婚を間近に控えた婚約者アントニオ(アントニオ・バレーロ)がいた。エミリオはガッカリ。しばらくすると、目が不自由なロランド(ホルヘ・ペルゴリア)が停留所にやって来た。彼は身障者であることを利用して列の先頭に入り込む。だが、次に来たバスの空席が1つだけだと知るや停留所は大パニック。結局、誰も乗ること無くバスは発車する。行列に慣れたキューバ国民も、さすがに爆発。バス停留所の所長フェルナンデス(ノエル・ガルシア)に詰め寄る。すると、フェルナンデスは停留所のバスを修理して臨時バスを運行すると約束した。斯くして、臨時バスの用意が出来、ジャクリーンや孫に会いに行く老人アベリーノ(サトゥルニノ・ガルシア)らが乗り込む。ジャクリーンと別れることに寂しさを感じるエミリオ。そんなエミリオの願いが通じたのか、バスは再び故障。既に外は夜の闇に包まれている。フェルナンデスは修理を諦め、停留所を閉めると告げた……。
 この後、停留所のバスを直すのに金属のピンが必要となるシーンがあるのだが、そのピンを見つけるため、みんなで草っぱらを探し始めたのにビックリ(謎)。キューバでは、金属のピンが、そこら辺に落ちてるらしい(ぉぃぉぃ)。……んなわけあるかーっ(怒)!!そこらの空き地を探すより、その近くで朽ちている廃車となったバスから使えそうな部品を探してきたほうが早いだろーっ(まじ)!!……このように、ツッコミ所が多い作品。だが、「のほほーん」とした映画の持ち味のためか、このようなツッコミ所が、段々「些細なこと」のように思えてくるから不思議だ(苦笑)。
 それにしても、キューバには壊れているモノしか無いのだろうか(苦笑)?冷水機……故障中。トイレ……故障中。バス……故障中。発電機……故障中。故障中だらけだ(ビックリ)。しかも、バスにも満足に乗れない有り様。さらに、こんなバスでも電車よりはマシだと言う(苦笑)。キューバ……恐ろしい国だ(苦笑)。日本の混雑する公共交通機関にも困ったものだが、まだ乗れるだけマシか(ヤケ笑)?
 しかし、観客を何とも懐かしい気持ちにさせる作品である。かつて、日本も貧乏だったが、貧乏人同士、少ない富を分かち合って暮らしていた。そういった助け合い、譲り合いの精神をスクリーンから感じ、癒される観客も多いのではなかろうか?

●おすすめ対象
 ほのぼのとした優しい気持ちになりたい人にオススメ。

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●一言で言えば……
 キューバ発『男はつらいよ』系映画!?


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