■父よ
2002年3月21日 銀座ガスホール(現:廃館)

 原題『MON PERE IL MA SAUVE LA VIE』。原作&脚本&監督:ジョゼ・ジョヴァンニ。共同脚本:ベルトラン・タヴェルニエ。音楽:シュル・ジェンティ。2001年、フランス映画(製作:ストゥディオ・キャナル&キャナル・プリュ&ストゥディオ・イマージュ・セットほか)。カラー・シネスコ。DTSステレオ。上映時間115分。2002年6月29日よりシャンテ・シネ(日比谷)で公開。配給:セテラ・インターナショナル。
 〈『穴』から続く〉第2次世界大戦終結後のフランスはパリが舞台。初老の男性ジョー(ブリュノ・クレメール)は、今日も拘置所前にあるカフェへと向かった。カフェの名は「お向かいよりマシな所」。拘置所職員が良く利用するこのカフェでジョーは常連客である。彼は看守グランヴァル(リュフュス)の姿を見つけると彼の側に近寄り、息子マニュ(ヴァンサン・ルクール)のことを、それとなく聞き出そうとした。そう。ジョーの息子マニュは死刑囚として拘置所で執行を待つ身なのである。若き弁護士エケ(ニコラ・アブラハム)は、マニュの減刑を得るべく活動を続けていた。だが、犯罪抑止のための見せしめとして死刑が執行される可能性は高い。それでも、マニュの死刑を阻止するため、ジョーはギャンブラーの才能を生かして金を掻き集めたり、被害者の遺族に会って減刑嘆願書へのサインを求めたりした。しかし、マニュが自分のことを嫌悪していると知っているジョーは、全てマニュの母親であるエミリー(ミシェル・ゴデ)のしたことにする……。
 フランスの「安部譲二」こと「ジョゼ・ジョヴァンニ(かつて、筋金入りのギャングだった経歴を持つ作家)」。彼が実の父親に捧げるべく事実に基づいて書いた原作を、自らメガホンを持って映画化した!!ちなみに、映画内における原作者の分身はマニュである。
 さて、映画についてだが、とにかく、父親ジョーがカッコイイ!!息子マニュが死刑にならずに済んだのは彼の力が大きいのに、恩を着せるどころか、息子の晴れ舞台でさえ、遠慮してコッソリ覗きにくる健気さ(涙)!!泣けるっ(号泣)!!
 残念だったことは、白い文字で書かれた字幕が、映画の画面の白さと相まって観づらかったこと(泣)。ところで、この作品は『穴』を先に観てから鑑賞したほうが良いだろう。なぜなら、『穴』誕生までの「真実」の物語だからだ。

●おすすめ対象
 全ての息子たちよ、思う存分、泣きやがれっ(俺も泣くゾッ)!!

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●一言で言えば……
 海よりも深い「父」の愛(号泣)。


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